##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです


★★★★★
(星の5段階評価で★5つ)


この本への評価は、ちょっと甘めですが★5つとします。

面白いです。読みやすいのに基本知識がしっかりと網羅されています。

しかも「銀行預金はインフレで目減りする。だからリスク資産で運用しなくてはいけない」のような一般的によく言われているウソなどに対しても踏み込んでいます。


・仕組み預金のカラクリ
・ノックイン債(リスク低減型の投資信託)とはオプション
・一見高金利だが、割の悪い外国通貨建て債券
・変額保険の仕組み


いろいろな金融商品に対する情報が書かれています。

特にお勧めはノックイン債(ノックイン型預金?)の記述ですかね。今でも高金利をうたって素人に販売されていますが、これは「オプションの売り手になっているに過ぎない」という非常に重要な注意をしています。
ちょっと投資に慣れていてもオプションの買いに手を出すのは躊躇する人は多いでしょう。損失の上限が確定されているオプションの買いでさえこれです。オプションの売りなんて言われて「やります」なんて人がどれだけいると言うのか・・・

しかし、金融機関は名前を変えて個人投資家を「オプションの売り手」に仕向けています。
「ほとんど損することがないような安全な金融商品がいいな」と思っているのはまさに金融知識のほとんどない素人投資家です。そんな人に対して、知識のある投資家でさえ敬遠するようなオプションの売りを薦めるというのは、押し売りだとか詐欺まがいとか言われても仕方ないようなビジネスではないでしょうか。



金融商品営業の罠に陥らないためには一度は読んでおいた方がいい本です。


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