2月の有効求人倍率0.59倍、6年ぶり低水準 失業率4.4%に悪化 (NIKKEi NET)
 厚生労働省が31日朝発表した2月の有効求人倍率(季節調整値)は0.59倍となり、前月比0.08ポイント低下した。2003年2月以来、6年ぶりの低水準。
2003年2月以来の水準で0.59倍ですか。ちょっと前の2007年には1倍を超えていたはずですが、だいぶ落ちたものです。

しかし、6年ぶりの水準ということですから、6年前はこれくらいの状況だったんですよね。そう考えると実はまだまだ大したことはないとも言えるのかもしれません。


せっかくなので、e-Stat 政府統計の総合窓口のデータを使って、有効求人倍率推移のグラフを作ってみました。



◆有効求人倍率推移(1963年1月〜2009年2月)◆
application_ratio_1963










1963年〜の長期で見ると1975年〜1978年にかけては1976年に一時的に0.6倍台に乗せるものの、他期間ではほぼ0.6以下と、この2009年2月程度かそれ以下の水準になっています。
これはオイルショックの時期ですね。さすがは歴史に名を残しているだけのことはあります。



バブル以降の「失われた○年」「就職氷河期話」となるともう少し期間を短くしたほうが見易そうなので、1989年〜2009年のグラフも作ってみました。


◆有効求人倍率推移(1989年1月〜2009年2月)◆
application_ratio_1989









改めてこのグラフを見ると、就職氷河期の有効求人倍率の低迷は凄いですね。

★1998年〜1999年:最低迷期
1998年3月に0.6倍を切って(0.57倍)から9月には0.5切り。オイルショックのときでも1978年1月の0.51が最低値でしたが、あっさり0.50を割り込みました。その後も1999年12月に0.50に戻るまで15ヶ月連続で0.4倍台。2009年2月のような0.6倍割れは28ヶ月連続です

★2000年〜2001年前半:幻の回復
2000年後半から2001年前半にかけては一時的に雇用が回復していますが、それでも0.65が最高値。これは2009年1月の0.67より低い水準で、雇用が回復したといっても2009年1月より悪かったわけですか・・・やはり厳しい。

★2001年後半〜2002年:再度の低迷期
2001年8月に0.6を割り込んでから、2002年1月には0.50まで下落。2002年1月を底に反転するものの、2002年6月でも0.53まで。2002年12月でも0.57と低迷し、0.5倍台が19ヶ月連続


就職氷河期恐るべしです。
今回の不況ではどこまで雇用は落ち込むのでしょうか・・・





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