投資の名著の意外な誤り (山崎流マネーここに注目)
確かにリスクを変動幅として考えると、長期投資という時間の拡大がリスクを縮小していないことになります。資産が53.3倍に増えるのと、資産が6.75倍に増えるのでは大きな違いがあります。
ただ、1点だけ素人トークという前提条件で反論(?)させていただくと、リスクという言葉が、よく標準偏差で置き換えられる変動幅だけを表すとは限りません。
素人トークの中では、「食中毒にあうリスクをおかして冷蔵庫のヨーグルトを食べる」と言った様な、危険性(特に損する危険性)をさして使うこともあります。そういう意味のリスクであれば、25年で最低でも6.75倍なら"元本が毀損するという危険な可能性"はほとんどなくなるとも言えます。
(日時、月次、年次データでは独立しているのに長期では独立していないというところに違和感がありますよね。)
それにしても山崎氏の文章はさすが!!でしょうかね。
私のつたない文章とは雲泥の差です。
本多勝一氏の『日本語の作文技術』を愛読書として挙げられているだけあります。
株式市場の長期間のデータを示して、「投資期間が長くなるとリスクが縮小する」、だから「投資期間が長い人は大きなリスクを取っても大丈夫だ」という、誤った説明
投資の元本を100として、株式に投資した場合、1年後の運用資産額の最大額は過去最高のリターンが52.62%なので152.62であり、最少額はマイナス26.47%という年があって73.53になる。その差は79.09だ。山崎元氏が痛快な言い方で、長期投資≠リスク低減でないということを書かれています。ここで言われていることは正しいと思います。
次に、25年の保有期間の場合を計算すると、最大の場合の年率リターンは17.24%で、最低の場合は7.94%だ。1.1724の25乗と1.0794の25乗を計算すると、最高額は5332、最低額は675だ(端数は四捨五入)。両者の差は4657にもなる。複利の計算の実感が湧かないかも知れないが、表計算ソフトなどを使って確認してみて欲しい。ちなみに、10.5%で25年間資産を増やし続けると100の資産が1214になる。元本の675%は十分満足すべき結果だが、投資した結果の資産額のバラツキが時間と共に拡大していることは明らかだ。
投資家にとって最終的に問題なのは「資産額(の評価の差)」であり、期間を通じて平均した「年率リターンの上下のぶれ」ではない。
確かにリスクを変動幅として考えると、長期投資という時間の拡大がリスクを縮小していないことになります。資産が53.3倍に増えるのと、資産が6.75倍に増えるのでは大きな違いがあります。
ただ、1点だけ素人トークという前提条件で反論(?)させていただくと、リスクという言葉が、よく標準偏差で置き換えられる変動幅だけを表すとは限りません。
素人トークの中では、「食中毒にあうリスクをおかして冷蔵庫のヨーグルトを食べる」と言った様な、危険性(特に損する危険性)をさして使うこともあります。そういう意味のリスクであれば、25年で最低でも6.75倍なら"元本が毀損するという危険な可能性"はほとんどなくなるとも言えます。
ついでに言うと、80年間のデータを持ってきても、「25年」という期間は、重なりのない独立なデータは3つと少々分しか存在しないから、その統計的信頼性は不十分だ。私もついでに言うと、これもまさにその通りです。エセ科学で良く用いられますが、重なったデータでは統計的信頼性は認められません。統計の世界では基礎の基礎のお話ですが、意外と知られていない事実のようなので、山崎氏のいいツッコミです。
(日時、月次、年次データでは独立しているのに長期では独立していないというところに違和感がありますよね。)
それにしても山崎氏の文章はさすが!!でしょうかね。
私のつたない文章とは雲泥の差です。
本多勝一氏の『日本語の作文技術』を愛読書として挙げられているだけあります。
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