○より低コストなインデックスファンド
○いつでも売買可能
×買付手数料はかかる
ETFというと、上記のようなイメージで語られることがあります。確かに各要素は正しいと思うのですが、これだけだとETFの過大評価になりませんか?
上のようなざっくりした試算でETFが以下にコスト的にメリットが大きいかを語られることもありますが、これはあまりにもETFに都合が良すぎではないでしょうか?
インデックスファンドと比較して、ETFには投資家には都合が悪い(?)以下のような特徴があります。
×分配金
分配金を出すインデックスファンドもありますが、分配金を出さないインデックスファンドもあります(信託報酬が低いインデックスファンドほど分配金を出さない!?)。
一方、ETFは現物株式バスケットで組成するためか、分配金が出ます。これは[分配型投信vs無分配型投信]で、分配型が課税等で運用効率が落ちると批判されているように、ETFの運用効率が低くすることになります。
仮に総資産に対して1.5%の分配金を出して20%課税されるとすると、それを再投資したとして0.3%運用効果を押し下げます。減税されている税率の10%を適用しても0.15%押し下げます。また分配金を再投資する場合には購入コストがかかります。
×売買スプレッド
ETFは市場で売買されるので、スプレッドが発生します。このスプレッドは1%を超えることもあり、流動性が低いものだと数%にもなることがあるので、0.数%を比較している中では無視できない隠れコストです。また、スプレッドは購入時だけでなく売却時も同様です。
この分配金と売買スプレッドを考慮すると、実はインデックスファンドとETFの間にそれほど大きな差はないように思えます。
もちろん、無分配のインデックスファンドには最後に現金化するときに繰り延べしてきた分だけ多めに税金がかかります。そのため、運用中の価格差ほどの差は無いのでしょうが、それでも税引き後、購入手数料をかけての再投資という方法はだいぶ効率が落ちます。
また、信託財産留保があるインデックスファンドを長期保有していると他の人が解約していった時にその分の信託財産留保を貰える分だけ得です。(単純化すると[自分の保有期間]>[平均保有期間]ならお得)
さて、そんな感じでETFに突っ込みを入れている私のスタンスですが、
ETFは何故手数料(信託報酬)が安い?で「この仕組み(ETF組成の仕組み)は良く考えましたよねー」と書いたりしているように、ETFの信託報酬がインデックスファンドより安くなりがちなのは高く評価しています。
一方でETFの強大なリスク!! で「こんなETFでも異常価格で取引されてしまうのですから怖いものです」と市場に委ねることの怖さや今回の隠れコスト(?)はETFのデメリットとして考えています。
それ故に、ETFとインデックスファンド、どちらがいいのか悩むところです。こういう事情もあって、インデックスファンドのコツコツ投資がメインになってETF購入に踏み切れません。
ETFもインデックスファンドも発展途上中なので、どちらが優れているのかはまだ勝負の途中ということかもしれません。「エコキュートvsエコジョーズvsエコウィル」みたいなものでしょうか。今後もお互いに切磋琢磨して、より一層個人投資家の不利が少ない金融商品に育っていって欲しいものです。
とは言え、明らかにコストが割高な新興国アクティブファンドなどはそれなりに早めにETFに乗り換えたいと考えています。
##具体的にはインド株を主な投資対象としたアクティブ
##ファンドがリストラ対象最有力です
○いつでも売買可能
×買付手数料はかかる
ETFというと、上記のようなイメージで語られることがあります。確かに各要素は正しいと思うのですが、これだけだとETFの過大評価になりませんか?
========= ETF ・売買手数料2%(片道1%) ・信託報酬: 0.2% インデックスファンド ・売買手数料0% ・信託報酬: 0.7% ※本来は値動きに応じて信託報酬や売買手数料等は変わるので単純な加算ではいけないが、単純化のため単純に加算にした ※分配再投資時の購入手数料は無視 ========= ⇒この場合、信託報酬の差が0.5%あるので、5年以上持つなら、売買手数料の2%を挽回するのでETFの方が有利。 |
上のようなざっくりした試算でETFが以下にコスト的にメリットが大きいかを語られることもありますが、これはあまりにもETFに都合が良すぎではないでしょうか?
インデックスファンドと比較して、ETFには投資家には都合が悪い(?)以下のような特徴があります。
×分配金
分配金を出すインデックスファンドもありますが、分配金を出さないインデックスファンドもあります(信託報酬が低いインデックスファンドほど分配金を出さない!?)。
一方、ETFは現物株式バスケットで組成するためか、分配金が出ます。これは[分配型投信vs無分配型投信]で、分配型が課税等で運用効率が落ちると批判されているように、ETFの運用効率が低くすることになります。
仮に総資産に対して1.5%の分配金を出して20%課税されるとすると、それを再投資したとして0.3%運用効果を押し下げます。減税されている税率の10%を適用しても0.15%押し下げます。また分配金を再投資する場合には購入コストがかかります。
×売買スプレッド
ETFは市場で売買されるので、スプレッドが発生します。このスプレッドは1%を超えることもあり、流動性が低いものだと数%にもなることがあるので、0.数%を比較している中では無視できない隠れコストです。また、スプレッドは購入時だけでなく売却時も同様です。
この分配金と売買スプレッドを考慮すると、実はインデックスファンドとETFの間にそれほど大きな差はないように思えます。
もちろん、無分配のインデックスファンドには最後に現金化するときに繰り延べしてきた分だけ多めに税金がかかります。そのため、運用中の価格差ほどの差は無いのでしょうが、それでも税引き後、購入手数料をかけての再投資という方法はだいぶ効率が落ちます。
また、信託財産留保があるインデックスファンドを長期保有していると他の人が解約していった時にその分の信託財産留保を貰える分だけ得です。(単純化すると[自分の保有期間]>[平均保有期間]ならお得)
さて、そんな感じでETFに突っ込みを入れている私のスタンスですが、
ETFは何故手数料(信託報酬)が安い?で「この仕組み(ETF組成の仕組み)は良く考えましたよねー」と書いたりしているように、ETFの信託報酬がインデックスファンドより安くなりがちなのは高く評価しています。
一方でETFの強大なリスク!! で「こんなETFでも異常価格で取引されてしまうのですから怖いものです」と市場に委ねることの怖さや今回の隠れコスト(?)はETFのデメリットとして考えています。
それ故に、ETFとインデックスファンド、どちらがいいのか悩むところです。こういう事情もあって、インデックスファンドのコツコツ投資がメインになってETF購入に踏み切れません。
ETFもインデックスファンドも発展途上中なので、どちらが優れているのかはまだ勝負の途中ということかもしれません。「エコキュートvsエコジョーズvsエコウィル」みたいなものでしょうか。今後もお互いに切磋琢磨して、より一層個人投資家の不利が少ない金融商品に育っていって欲しいものです。
とは言え、明らかにコストが割高な新興国アクティブファンドなどはそれなりに早めにETFに乗り換えたいと考えています。
##具体的にはインド株を主な投資対象としたアクティブ
##ファンドがリストラ対象最有力です
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保管費用と言った項目がそれで、これは無視できないコストです。
名前は出せないのですがMSCI KOKUSAIに連動を目指すインデックスファンドで信託報酬が0.84%のもので、保管費用を加えるとコストが1%を超えてしまいます。
本当はコストを比較する場合はここまでやらないと分からない問題があります。
もうひとつ注意したいコストが有ります。
インデックスファンドの場合は特定口座源泉有りが使える場合は、自分が国民健康保険に切り替わっても問題は有りません。
しかし、ETFの場合で一般口座での売却する場合は、国民健康保険に切り替わると、国民健康保険料(後期高齢者医療制度保険料)、介護保険料が上昇する為、これがコストになります。
但し、ETFの配当については二重課税のみで済ませる場合は、保険関係のコストは上昇しません。
ですから、ETFの場合はリタイヤ時に必要額を売却するのではなく、配当を受け取る方向で持っていった方が良い場合もあります。
社会保険の人は既に、今月から介護保険料が値上げされていますから(1.13%→1.19%)、国民健康保険の人の介護保険料が上がるのは時間の問題でしょう。
本当はインデックスファンドを企業型確定拠出型年金でETF並に信託報酬を下げる事が出来るのが理想と考えますが、派遣労働者など、非正規雇用が急激に増加している現状ではここまで信託報酬を下げるのは不可能です。
非正規雇用増大と言う前提に立って、インデックスファンドコスト VS ETFコストで考えるのならば、特定口座源泉有りが使えるインデックスファンドを使うのがもっともコスト効率が上がると考えています。