言い訳としての長期投資で「長期投資を言い訳に使うな」といった感じの主張をしました。

そのエントリー同様に短期投資での言い訳の代表的なものを1つ上げさせてもらうと、それは


利食い千人力


これになるでしょう。ただ、びびって薄利決済しただけなのに利食い千人力と使われているケースも散見します。

利食い同様に損切りも明確にしているならいいです。それなら利食い千人力も意味を持ちます。
しかし、損を確定することを嫌がって「相場は一方向に動かない。きっと戻るはず」と損切りは遅らせながら、利益確定だけは含み益が無くなることを恐れて決済が早くなっているケースが残念ながら見られます。



・利食い千人力 
・相場は一方向に動かない

この言葉はどちらも正しいです。しかし、これを自分の都合のいいように組み合わせるのは反則です。この格言が通用するにはその前提条件があります。それを無視して格言を切り貼りしてはいけません。


さらに調子に乗って言うと、ひどい場合は損小利大が入ってきます。

・損小利大
・利食い千人力 
・相場は一方向に動かない

昨日は損小利大といっておいて今日は塩漬けかよ・・・なんてなります。


先日の「言い訳の長期投資」でもそうでしたが、一つ一つの格言そのものは間違っていないケースがほとんどです。しかし、それをその都度自分の失敗を認めない方向に組み合わせているケースになると急増します。
別に長期投資でも短期投資でもアクティブでもパッシブでもいいと思います。ただ、言い訳のためだけに都合のいい部分を組み合わせるのだけは勘弁願いたい。


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