基本はトレンドとかテクニカル分析否定派ですが、ちょっとドル円の長期チャートを見てみました。

##性格の悪い吊られた男なので、理由は純粋なモノ
##ではありません。過去にほとんど1ドル100円を
##切っていなかったことをさして、「1ドル100円を
##切れば長期的には割安」みたいなことを言う人へ
##の疑問の投げかけですかね。



Dollar-Yen.bmp











##bmpで重いです
図は、急激に1ドル200円を割ってきた後の2008年12月までのデータです。360円から一気に下がってきた時代のデータは固定相場からの移行期間で参考外としました。
そして1987年くらいからの20年強のデータでトレンドを見てみると・・・明らかに円高ドル安トレンドです。
大きく円高⇔円安のトレンド転換がありますが、ドル円はことごとく前回高値を上回れず円高になっています。つまり高値を切り下げています。この傾向が続くなら今度円安に転換してもドル円が120円台を付けずにまた円高に戻るということになるのでしょうか。
また、下値を見ても、瞬間的に80円台を切った時を除くと、上値のトレンドほど強いトレンドではありませんが下値を切り下げる傾向があるように思えます。


また、48か月(4年)の移動平均を見ても80円切り時代の数字が計算に入らなくなった2000年以降を見ると、ほとんど円安になることなく順調にダラダラと円高になっています。


1ドル100円切りは歴史的に見て低水準という人がいますが、本当にそうなんでしょうか!?私はこれを見る限りはそうとは言えません。購買力を考慮してもずっとデフレになるかどうかという水準でいた日本と、しっかりと(?)物価が上昇していたアメリカです。

これ以上に円高になるとも言い切れませんが、少なくとも1ドル100円切りが割安と断言はできないのでは!?



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