少し古い話になりますが,GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が定期的なポートフォリオ見直しを実施し,2020年4月1日からはそのポートフォリオが基本ポートフォリオとして適用されています。
●基本ポートフォリオの変更について(詳細)
●基本ポートフォリオの変更について(概要)
乖離許容幅はアセット毎に違いますが,構成割合が1/4ずつという非常に興味深い数字になりました。
国内外の株式と債券を1/4ずつにしておくというのは,非常に原始的なポートフォリオです。
GPIFのポートフォリオを考えるにあたってはリスクやリターン,そして相関係数などを考慮して決めます。さらにはその前提となる数字を導き出すためにはさらに細かい数字も使っています。その結果導き出された答えが,これです。
一周回って原点に戻ってきたというところでしょうか。
たまにポートフォリオをどう考えればいいか悩んでいる人に「世界最大のポートフォリオ運用しているGPIFを参考にしてみたら」というアドバイスがされることもありますが,今後はこの1/4ずつという非常にシンプルな構成になりますね。
また,このポートフォリオ決定までの議論でも少し面白い内容があったのでご紹介。
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