吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



CMAM

歩みは遅く、しかし着実に支持を集めている低コストインデックスファンドたち

分散+低コスト+長期という投資方針に適したファンドとして低コストインデックスファンドに注目しています。

この低コストインデックスファンドの提供は2009年に住信AMがSTAMシリーズ(現SMT)を世に送り出してから一気に加速しました。
その後も三菱UFJ投信からeMAXISシリーズ、中央三井AMからCMAMインデックスeシリーズ、そして大手の野村AMからもFunds-iシリーズと低コストインデックスファンドシリーズが数多く提供されました。


そんなインデックスンファンドシリーズは資産を集められているのか、グラフを作ってみました。
対象ファンドは以下の3ブランドの各インデックスファンドです(バランスファンド除く)。野村のFunds-iは資産総額が小さいので、"面倒くさい"という理由を元に今回は除外しています。そして各アセット毎にグラフにしています。
 ・SMT (旧STAM)
 ・eMAXIS
 ・インデックスe (旧CMAM)

Index01
Index02
Index03
Index04
Index05

これらの各インデックスファンドの純資産総額は数億円〜百数十億円という程度であり、設定時に数百億円以上を集めるような大型設定ファンドと比較すると大きく見劣りします。
しかし、増額スピードはアセット/ファンドによって違いますが、どのアセットでも着実に純資産総額が伸びています。


SMT先進国株式、eMAXIS新興国株式は100億円を超え、無視できない規模になっています。
確かに歩みは遅いが、着実に支持は集めています。この調子で低コストインデックスファンド市場が拡大していくことを強く希望です。







野村が低コストインデックスファンドを10本設定(大手ネット証券で購入可能)

今日の投資信託ニュースはこれ。日本のガリバー野村が低コストインデックスファンドシリーズを一気に投入してくるようです。

私の愛読ブログの『梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー』でも「野村アセット、インデックスファンド本格展開」と早速この件にふれています。

野村インデックスファンド・TOPIX
  信託報酬:0.4%(税抜き)
野村インデックスファンド・日経225
  信託報酬:0.4%(税抜き)
野村インデックスファンド・国内債券
  信託報酬:0.4%(税抜き)
野村インデックスファンド・外国株式
  信託報酬:0.55%(税抜き)
野村インデックスファンド・外国債券
  信託報酬:0.55%(税抜き)
野村インデックスファンド・J−REIT
  信託報酬:0.4%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・外国REIT
  信託報酬:0.55%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・新興国株式
  信託報酬:0.6%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・新興国債券
  信託報酬:0.6%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型
  信託報酬:0.6%(税抜き)
  信託財産留保額:0.3%


信託報酬の構成は3段階です。国内が0.4%。先進国が0.55%。新興国が0.6%。国内と新興国がeMAXISと同水準。先進国がCMAMとeMAXISの間というところです。

これは評価が難しいファンドシリーズです。
基本4資産でとにかく低信託報酬を追及する顧客はCMAMに流れるでしょう。CMAMへの資産流入・流出へは余り影響はなさそうです。

信託報酬で比べるとSTAMとeMAXISの強力なライバルになるのでしょうか。
シリーズ全体でどのアセットを見ても信託報酬はeMAXIS以下なので、多くのアセットを揃えたファンドシリーズの中では信託報酬は最安です。
しかし、外国債券以外は同水準なので決め手には欠きます。マザーファンドを見ても特筆した差は見当たりません。新興国アセットのマザーファンドが積み上がっていれば面白かったのですが、数十億円というところです。
STAMやeMAXISには先行者利益があります。ここを切り崩せるかは悩ましい水準です。野村というブランドが低コストインデックスファンドの世界でどこまで通用するでしょうか?


なお、販売会社は以下でSBI、楽天、マネックスでも購入できるとのことです。
 ●野村證券株式会社
 ●株式会社SBI証券
 ●八十二証券株式会社
 ●マネックス証券株式会社
 ●楽天証券株式会社
 ●野村信託銀行株式会社


吊られた男の注目ポイント
 ●野村證券がどれだけこのファンドシリーズを売り上げるのか
 ●STAM、eMAXISの資金流出入はどうなるのか
 ●新興国債券・為替ヘッジ有の人気はどうか



対象顧客をどこに絞るかでファンドの提供するサービスは変わる(べき)

ファンドマネージャが直に説明してくれることを喜ぶのは間抜け - 山崎さん手厳しい」の続きです。

コメントをいただいた方々からも、無意味なセミナーなどは意味が無い(マイナスがある)のような趣旨のコメントをいただきましたが、私もそう思います、・・・って前回のエントリーでも書いていますね。


自分でアセットアロケーションを考えてそれに有効なファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明会など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分であり、それ以上のサービスは不要でしょう。ましてやそんなサービス代金が参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていて、実質的にそのためにコストを負担させられているとなれば、いい顔はしないでしょう。

このように投資家のレベルに応じて求めるサービスが異なると思います。同じようなインデックスファンドであってもです。

基本的には対象とする顧客のレベルを高く想定するほど、本質である運用以外のサービスは減るでしょう。
企業が集まらない東京AIMですが、ここではプロ向けと言うことで情報開示も英語でよかったり、一般上場では要求されるレベルの報告が免除されています。
個人投資家向けでもそのレベルに応じてサービスを変えるのが自然でしょう。


投資のイロハから分からない人は投資教育が必要でしょう。彼らに投資とは何か、アセットアロケーションとは何か、ファンドマネージャを中心として投資信託とはどう運用されているか、などの説明を受けることで投資知識が向上します。
このような人にとっては、多少コストがかかっても無知故に変な物に投資して大損するよりははるかに有意義です。

しかし、自分でアセットアロケーションを考えてファンドを組み合わせられる人にとっては、セミナーやFMによる説明など不要です。ファンドに投資するのに必要な情報があれば十分で、それ以上のサービスは不要です。ましてやセミナーが参加者へチャージされる会費制ではなく無料で開催されていれば、実質的にそのためにコストを負担させられていますから、いい顔はしないでしょう。


そう考えた時にSTAM、eMAXIS、CMAMの3インデックスファンドブランドへコメント。


●STAM
どこへ行こうとしているのか?先駆者ということで依然として先行者利益はあるものの、コスト面では同じアセットを揃えるeMAXISに劣っています。そのせいもあって先行者利益が失われつつあります。
シリーズ全体の信託報酬の低減を実施したように、強い意欲は感じるがそれでも対象顧客をどう想定しているのだろうか。
低コスト化の先駆者かつ、シリーズでの信託報酬低減の先駆者と言うこともあり、顧客からの心情的なサポートも多いです。そういう利点を生かして説明会やFMの主張が聞けるような場を設けて、そちらへ特化していっても良いのかもしれないと思います。


●eMAXIS
私が期待しているブランドです。
・・・がどちらへ行こうとしているのか、舵取りが難しい位置にいると思います。
設定当初の理念では「自分で調べて投資を行う顧客」を対象としているとしていましたし、ファンド運用側の人間が自分が欲しいファンドを作ったということもあり、けっこう上級者をターゲットとしていて淡々と運用されていくのではないかという予測がありました。
ですから、1回目のブロガーミーティングはマーケティングのためと割り切っていました。しかし、ブロガーミーティングも2回、3回と開催され、顧客の声を聞いて新ファンドを立ち上げる・・・という方向になっております。マーケティングのためとも思いますが、各種投資ブログなどを見ていると意見を聞いてくれることなどが高く評価されている声も多いです。これはいきすぎると危険だと思っているのですが、どちらへ行くのでしょうか。
今のeMAXISのアセットだと基本的な商品はほぼ揃っています。ここからだと当初の予定のようにファンドのプロや個人投資家でも自分で調べられるような人を対象とするならば、顧客の声を聞く必要はほとんどないように感じます。少なくとも余計なコストを割いてまでやる必要はなさそうです。
こういう点から、私はeMAXISがどちらへ行こうとしているのかを注目してみております。


●CMAM
ファンドの本数は少ないですが、先行者のSTAM、eMAXISより低コストですね。そして、露出度も圧倒的に低いです。
運用成績の向上に繋がるコストは下げ、運用成績の向上に繋がらないセミナーや交流会は行わない。このシリーズの対象顧客は、上でeMAXISが対象としていたような顧客ではないかと考えています。
ただ、CMAMインデックスファンドeシリーズの専用サイトのセンスには疑問がありです。(いくら仮に上級者向けでも)もう少しサイト構成を変えることで顧客をひきつけることもできそうなものです。正直言って専用サイトに興味をひきつけるアイテムがありません。今の専用サイトでは、潜在顧客さえも逃しているような気がしています。
金を掛ける必要なありませんが、サイトの向上は期待したいです。



STAMシリーズが信託報酬引き下げ (eMAXISと好勝負へ)

すでに一部のブログでも取り上げられています。

住信アセットマネジメントのインデックスファンドブランド"STAM"シリーズが7/30から信託報酬を引き下げることを発表しました。


住信アセットマネジメントのニュースは以下 (上の方が個人投資家には分かりやすい)
STAMインデックスシリーズの信託報酬率引き下げ等について
STAMインデックスシリーズ(8ファンド)の信託報酬率引き下げについて


さて、これでどうなったかと言うと
ファンド名現在の信託報酬7月30日以降の
信託報酬
STAM TOPIX
インデックス・オープン
0.483%0.4725%
STAM グローバル株式
インデックス・オープン
0.777%0.63%
STAM 新興国株式
インデックス・オープン
0.8715%0.6825%
STAM 国内債券
インデックス・オープン
0.462%0.42%
STAM グローバル債券
インデックス・オープン
0.672%0.5775%
STAM 新興国債券
インデックス・オープン
07560%0.63%
STAM J-REIT
インデックス・オープン
0.672%0.525%
STAM グローバルREIT
インデックス・オープン
0.861%0.6825%
世界経済インデックス
ファンド
0.714%0.63%
当然ながらeMAXISを意識した水準ですね。


新しく追加のSTAM日経225も含めて、STAMとeMAXISの比較です。
STAMファンド名STAM
信託報酬
eMAXISファンド名eMAXIS
信託報酬
STAM TOPIX
インデックス・オープン
0.4725%eMAXIS TOPIX
インデックス
0.42%
STAM 日経225
インデックス・オープン
0.42%eMAXIS 日経225
インデックス
0.42%
STAM グローバル株式
インデックス・オープン
0.63%eMAXIS 先進国株式
インデックス
0.63%
STAM 新興国株式
インデックス・オープン
0.6825%eMAXIS 新興国株式
インデックス
0.63%
STAM 国内債券
インデックス・オープン
0.42%eMAXIS 国内債券
インデックス
0.42%
STAM グローバル債券
インデックス・オープン
0.5775%eMAXIS 先進国債券
インデックス
0.63%
STAM 新興国債券
インデックス・オープン
0.63%  
STAM J-REIT
インデックス・オープン
0.525%eMAXIS 国内リート
インデックス
0.42%
STAM グローバルREIT
インデックス・オープン
0.6825%eMAXIS 先進国リート
インデックス
0.63%
世界経済インデックス
ファンド
0.63%  
  eMAXIS全世界株式0.63%


【アセットごとのSTAMとeMAXISの信託報酬勝敗】
STAMの方が
信託報酬が低い
先進国債券
新興国債券(不戦勝)
eMAXISの方が
信託報酬が低い
TOPIX
新興国株式
Jリート
グローバルリート
同水準日経225
先進国株式
国内債券
eMAXISはアセットに関係なく国内・国外で信託報酬を設定しており、STAMは株式やリートが債券より高い設定になっているだけあって、債券ではSTAM、他はeMAXISという構図ですね。




以下は余談。

この信託報酬引き下げで気になるのは信託報酬のどの部分を引き下げたかです。
7月5日時点の発表では信託報酬のどの部分が引き下げられたのかが不明ですが、委託者(住信AM)分だけ引き下げたのでしょうか?それとも販売会社分も引き下げたのでしょうか?
委託者分だけだとすると住信AMはかなりのギャンブルに出たことになります。
STAM 新興国債券インデックス・オープンは税抜きで0.83%→0.65%と0.18%の引き下げですが、これは委託者分は0.38%→0.20%と約47%の値引きになります。今までの約2倍の資産を集めて従来と同等の収入です。

販売会社の取り分の修正にまで踏み込めたのでしょうか?
吊られた男としてはここが気になります。



CMAM、eMAXISの取り扱い拡大はどこまで?

ローコストインデックスファンドとしてはeMAXISとCMAMの勢いが強いようですが、この2ファンドの取り扱い会社がどこまで広がるでしょうか。


●eMAXIS
いくつかのブログでも取り上げられていましたが、ジャパンネット銀行がeMAXISシリーズの取り扱いを開始しています。

eMAXISはネット用ファンドとのことですので、当初から取り扱いのSBI・楽天・カブドットコムにマネックスを追加した時点で次はどこになるか気になっていました。
ジャパンネット銀行には、あまりeMAXISのような商品を率先して取り入れるような印象が無かったので、ジャパンネット銀行というのは少し予想外でした。しかし、ネットバンクへも拡大が進みそうということで、これはいいニュースです。
先日、一部ファンドをノーロード化したソニーバンクなどにも拡大が望めるのでしょうか?


●CMAM
基本4資産だけですが、eMAXISよりも低信託報酬なCMAM。純資産も増えてはいますが、伸びは鈍い気がします。取り扱い会社がSBI証券・楽天証券と限定的なことが要因の1つでしょう。
そこで、販売会社の追加が期待されるのですが・・・中央三井AMとしても収益が少ないファンドで積極的に販売会社に営業をかけるわけにもいかないでしょうし、なかなか難しいのかもしれません。
この点は低コスト投信のジレンマでしょうか。



販売会社としても利幅の薄い類似商品をいくつも取り扱っても管理コストだけ増えて儲からないからやりたくない思いがあるでしょう。

それでもネット証券とネットバンクの大手では取り扱って欲しいですね。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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