吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



資金流出入

2013年2月 資産流出入ランキング (見える風景が違う2013年)

2013年2月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife

まずは資産流入上位10ファンドから。
1. 米国成長株式リスク・コントロール・ファンド : 1429億円増加
2. Gアロケーション ヘッジ無(目標払出) : 554億円増加
3. ピクテグローバルインカム株式 : 492億円増加
4. 日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン リラ : 391億円増加
5. フィデリティ・USハイ・イールド : 353億円増加
6. JFザ・ジャパン : 322億円増加
7. 高配当インフラ関連株プレミアム(通貨) : 302億円増加
8. ラサール・グローバルREIT : 292億円増加
9. ダイワ高格付カナダドル債 : 291億円増加
10. J-REIT投信(通貨選択)Bレアル : 271億円増加

1位は新規設定の米国成長株式リスク・コントロール・ファンドで1400億円を超える金額を集めてきました。
しかし、注目したいのは何といってもJFザ・ジャパンの6位。
急速に資金が集まり、つい先日には新規募集を停止してしまうほど資金が集まってしまいました。良いファンドなので資金が集まって当然だと思いますが、この急速な資金流入は自然発生とは思えません。
販売手数料を取れるファンドですし、大手証券会社が好成績という売りやすさを使って営業をかけたでしょうか!?(大手証券会社のセミナー等でもJFザ・ジャパンの話が出たとかでないとか…)



本題の資産流出ファンドのトップ10です。
1. 短期豪ドル債オープン : 352億円減少
2. ハイグレード・オセアニア・ボンド : 313億円減少
3. グローバル・ソブリン・オープン : 240億円減少
4. グローバル・ハイ・イールド(資源国) : 235億円減少
5. グローバルREITプレミアム(通貨) : 223億円減少
6. 野村豪ドル債オープン・プレミアム : 219億円減少
7. LM・ブラジル国債ファンド : 218億円減少
8. 米国リート・プレミアム 通貨プレ : 218億円減少
9. オーストラリア公社債ファンド : 147億円減少
10. 米国ハイ・イールド債投 豪ドル : 142億円減少

引き続き短期豪ドル債オープンハイグレード・オセアニア・ボンドから順調に資金が流出しており、今月は1,2フィニッシュとなりました。
そして、「グローバル~」が3位から4位まで並んでいるという面白い構図です。
注目のグロソブは240億円と先月並みの流出額ですが、徐々に流出額が細ってきています。出ていくべき資金もだいぶ減ってきたということでしょうか。
むしろ純資産額トップ争いで打倒グロソブの有力候補であった短期豪ドル債オープンの方が流出が激しいという構図になっています。







2012年10月 資産流出入ランキング (完全に潮目が変わりました)

2012年10月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife


まずは資産流入上位10ファンドから。
1. 高配当インフラ関連株プレミアム通貨 (647億円増加)
2. フィデリティ・USリート・ファンドB (532億円増加)
3. 豪ドル建て高利回り証券 予想配当 (354億円増加)
4. 米国リート・プレミアムF 通貨プレ (264億円増加)
5. エマージングソブリン ヘッジあり (263億円増加)
6. 米国ハイ・イールド債投 豪ドル (207億円増加)
7. 高配当インフラ関連株プレミアム(円) (202億円増加)
8. ニッセイオーストラリア高配当株F (178億円増加)
9. 米国株ストラテジーα B・レアル (167億円増加)
10. 新興国高利回り社債(円) (152億円増加)

1位の野村高配当インフラ関連株プレミアム(通貨選択型)、凄いですね…
是非とも皆様に一度目を通してほしいのが、野村アセットマネジメントの商品説明ページの下部にある商品説明資料。1ページ目が表紙で、2ページ目にファンドの特色があるのですが、この内容がすさまじい。
各コースは、世界各国のインフラ関連企業※1の株式および米国の金融商品取引所に上場されているMLP(マスター・リミテッド・パートナーシップ)※2等を実質的な主要投資対象※3とし、高水準のインカムゲインの確保と中長期的な信託財産の成長を図ることを目指します。インフラ関連株※4への投資に加えて、「インフラ関連株プレミアム戦略」を実質的に活用し、さらなる収益の獲得を目指します。
●カナダの金融商品取引所に上場されているインカム・トラスト※5にも実質的に投資する場合があります。

「インフラ関連株プレミアム戦略」とは、保有するインフラ関連株の銘柄にかかるコール・オプションを売却し、オプションのプレミアム収入※6の獲得を目指す戦略をいいます。
●各コール・オプションの売却等は、市場環境等を考慮し、それぞれ異なるタイミングで行います。
●保有するインフラ関連株の銘柄の一部または全部にかかるコール・オプションを売却することを基本とします。この場合、保有株数・口数の一部または全部にかかるコール・オプションを売却します。
●同一の銘柄に対し条件の異なる複数のコール・オプションを売却する場合があります。
●各コール・オプションの満期時において、再度コール・オプションを売却する場合があります。この場合、コール・オプション条件は異なる可能性があります。
●ファンドでは、原則として、権利行使が満期日のみに限定されているオプションを利用することを基本とします。

この内容…顧客は読むのをやめちゃいませんかね。(ブログのために頑張って読みましたが、これは普通なら無理…)

ランキング全体に目を移すと、1位のみならず4,7,9位にオプションを組み合わせたファンドが入っているのが特徴的です。また、フィデリティ・USリート・ファンドBのように高い分配金水準を保っているファンドは人気のようです。


そして本題である、資産流出ファンドのトップ10。
1. 短期豪ドル債オープン (557億円減少)
2. グローバル・ハイ・イールド(資源国) (516億円減少)
3. ハイグレード・オセアニア・ボンド (514億円減少)
4. グローバル・ソブリンオープン (286億円減少)
5. 三井住友・豪ドル債ファンド (152億円減少)
6. エマージングボンド ブラジルレアル (116億円減少)
7. ダイワ・グローバルREIT (110億円減少)
8. ダイワ・US-REIT・オープンB (98億円減少)
9. 世界公共インフラ債券投信レアル (96億円減少)
10. アシュモア新興国財産3分法レアル (94億円減少)


8月からグロソブが首位転落しましたが、完全に潮目が変わったようです。
今月も500億円超と大幅な資金流出になった短期豪ドル債オープン。このファンドが大幅な資金流出に転じたのは9月の分配金引き下げがそのトリガーでした。
そして、10月のランキングで2位と3位に入ってきたグローバル・ハイ・イールド(資源国)ハイグレード・オセアニア・ボンドも10月から分配金を引き下げています。

グロソブも一時の勢いは落ちたとはいえ300億円弱の資金流出をしているのですが、この「分配金引き下げ⇒資金流出コンボ」のファンドたちの前には厳しい戦いです。今後もタケノコのように設定された高分配を売りにしたファンドの分配金引き下げは続く可能性が高いですから、今のままではグロソブの首位奪還はかなり厳しい。

グロソブも分配金が期待リターンを大きく上回る水準(基準価額4800円で分配金が35円/月)なので、そろそろ分配金の引き下げがあってもよさそうです。そうすれば資金流出返り咲きも見えてきます。
(分配金引き下げ⇒資金流出という流れは国際投信もわかっているでしょうから分配金引き下げは最後の最後まで抵抗するでしょうが)


 高分配金を売りにしたファンドを投資家が買う。
⇒高分配を続けられなくなり分配金を引き下げる。
⇒高分配に惹かれていた投資家が逃げ出したくなる。
⇒そんな投資家向けに新しい高分配金を売りにしたファンドを設定し、資金をそちらに流させる。
⇒そのファンドも高分配を続けられなくなり、分配金を引き下げる。
⇒高分配に惹かれていた投資家が逃げ出したくなる。
⇒そんな投資家向けに新しい高分配金を売りにしたファンドを設定する。
⇒高分配金を売りにしたファンドを投資家が買う。
⇒・・・

という循環がいつまで続くのでしょうか。



2012年9月 資産流出入ランキング

2012年9月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife

まずは資産流入上位10ファンド。
1. 日興グラビティ・ファンド (633億円増加)
2. フィデリティ・USリート・ファンドB (376億円増加)
3. 米国ハイ・イールド債投 豪ドル (284億円増加)
4. G好利回りCB12-09(円H)限定追加 (240億円増加)
5. 米国リート・プレミアムF 通貨プレ (187億円増加)
6. ピクテ新興国インカム株式F (182億円増加)
7. G・グレートコンシューマー株式F(H有) (181億円増加)
8. 日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン リラ (161億円増加)
9. ニッセイオーストラリア高配当株F (133億円増加)
10. ブラジル・ボンド・オープン (130億円増加)

日興グラビティ・ファンドが首位です。これは其の名前からも強力なインパクトがあります。何と言ってもグラビティですよ、グラビティ。(Gravity:重力/引力)
中身を知らなくても名前から凄そう。このファンドを買いたくなるように貴方を引き付けるグラビティがありそうです。
中身は日興のページに書いてある通り、グラビティ理論を駆使して投資するという素晴らしいファンドのようです。(棒読み)

そして本題である、資産流出ファンドのトップ10。
1. 短期豪ドル債オープン (626億円減少)
2. グローバル・ソブリンオープン (290億円減少)
3. ダイワ・US-REIT・オープンB (234億円減少)
4. ダイワ・グローバルREIT (206億円減少)
5. ワールド・リート・オープン (145億円減少)
6. ピクテグローバルインカム株式F (145億円減少)
7. アシュモア新興国財産3分法レアル (139億円減少)
8. グローバル・ハイ・イールド(資源国) (132億円減少)
9. エマージングボンドファンド ブラジルレアル (125億円減少)
10. 新光US-REITオープン (113億円減少)

前月には王者グロソブダイワ・グローバルREITによって首位の座から落ちてしまいましたが、今月もグロソブそのものは順調に290億円の流出と調子を保っています。
しかし、今月は相手が悪すぎました。
短期豪ドル債オープンが626億円の減少と好調期のグロソブ並の流出額を記録されてしまっては仕方ありません。
 ※短期豪ドル債オープン(毎月分配型)、分配金引き下げで過去最大の純資金流出 (モーニングスター)

大型ファンドの分配金引下げラッシュに伴って資金流出額が増えるケースが出てきているので、今後もグロソブが流出額トップを取るのは以前のように容易いことではなさそうです。



2012年8月 資産流出入ランキング (絶対王者グロソブがついに敗れる)

2012年8月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife


まずは資産流入上位10ファンドから。
1. フィデリティ・USリート・ファンドB (348億円増加)
2. 米国ハイ・イールド債投 豪ドル (348億円増加)
3. ピクテ新興国インカム株式F (201億円増加)
4. 日興ピムコ・ハイインカム・ソブリン リラ  (173億円増加)
5. 米国リート・プレミアムF 通貨プレ (169億円増加)
6. G好利回りCB12-08 円H 限定追 (141億円増加)
7. ツインポート中国株&米HY債 限追H有 (141億円増加)
8. ニッセイオーストラリア高配当株F (139億円増加)
9. オーストラリア公社債ファンド (125億円増加)
10. BAMワールド・ボンド&カレンシー・F (117億円増加)

フィデリティ・USリート・ファンドBが首位ですが、これはREITで分配金引き下げが続く中で分配金100円を守ったせいかでしょうか。
また、米国REITの猛威が去ったせいか顔ぶれも多様になっています。ハイイールド債、限定追加、アジア高配当株、豪ドル、リラ、中国株…
オーソドックスなファンドが無いのが残念ですが、多様なファンドがランクインしているのは好感を持てます。とは言え複雑なファンドが多い点は良くない…


そして本題である、資産流出ファンドのトップ10です。
1. ダイワ・グローバルREIT (307億円減少)
2. グローバル・ソブリンオープン (293億円減少)
3. 新光US-REITオープン (258億円減少)
4. ワールド。リート・オープン (253億円減少)
5. グローバル・ハイ・イールド(資源国) (220億円減少)
6. ダイワ・US-REIT・オープンB (191億円減少)
7. アシュモア新興国財産3分法レアル (169億円減少)
8. ピクテグローバルインカム株式F (137億円減少)
9. ドイチェ高配当インフラ関連(レアル) (113億円減少)
10. マイストーリー分配型(年6回)B (111億円減少)

ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…
ついに…


絶対王者グロソブが資金流出1位から転がり落ちました。

ダイワ・グローバルREITが1位です。ダイワ・グローバルREIT以外にも上位には海外/US REITがランクインしており、ことごとく先月から大きく流出額を増やしています。
分配金引き下げの影響が大きかったことが予想される結果です。


グロソブの月間資金流出額は300億円弱を保っているので来月はまた首位を取り戻すかもしれません。来月のランキングが楽しみです。



2012年7月 資産流出入ランキング - 絶対王者グロソブ強し!

2012年7月の投資信託の資産流出入ランキングです。
ソースはいつも通り、QUICK MoneyLife

1. 米国ハイ・イールド債投 豪ドル (296億円増加)
2. ピクテ新興国インカム株式F (229億円増加)
3. フィデリティ・USリート・ファンドB (181億円増加)
4. 日興アジア・HYBプレミアムF (160億円増加)
5. エマージングボンドFブラジルレアル (135億円増加)
6. 野村豪ドル債オープン・プレミアム (132億円増加)
7. BAMワールド・ボンド&カレンシー・F (124億円増加)
8. 日興UBSアジア株式リスクコントロールF (122億円増加)
9. オーストラリア公社債ファンド (113億円増加)
10. オーストラリア高配当株プレミアム (107億円増加)

全体的に流入が細くなったためか、資金流入額上位の金額も小さくなっています。トレンドとしてはオーストラリアが強い。

このシリーズの本題である資産流出ファンドのトップ10です。
1. グローバル・ソブリンオープン (298億円減少)
2. グローバル・ハイ・イールド(資源国) (139億円減少)
3. ワールド・ソブリンインカム (139億円減少)
4. ラサール・グローバルREIT (132億円減少)
5. ドイチェ高配当インフラ関連(レアル) (113億円減少)
6. ダイワUS-REIT・オープンB (110億円減少)
7. ダイワ・グローバルREIT (102億円減少)
8. ピクテグローバルインカム株式F (84億円減少)
9. グローバルCB投信 資源国通貨 (80億円減少)
10. ワールド・リート・オープン (72億円減少)

絶対王者グロソブ強し。
何だかんだ言って300億前後の流出額をキープし、2位にダブルスコアをつけて資産を流出させています。まだまだグロソブは健在です。



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