吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



賃金

物価も賃金も上がらずに貧しくなる日本

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久しぶりの更新です。さぼりにさぼってます……


渡辺努・東大教授「賃金上がらぬ問題、まず認識を」(日経新聞)
もともとは企業が賃金や価格を上げられないことに原因がある。これは企業行動にインプットされてしまっている。これまでも製品やサービスの値段を上げようとした企業はあるが、値上げすると客が逃げていく。そういうことから企業は学習していく。悪循環だ。
基本的にこの記事の子の主張に同意です。

 安いものしか買わないから値上げできない
→同じだけ売っても売り上げが増えない
→給料上げられない
→給料少ないから安いものを買う
→値上げできない
(繰り返し)

日本で起きている現象を簡単にざっくりとまとめるとこんな感じでしょう。
続きを読む







給与所得者の「上位10%」はいくら貰っている? (下位10%は?)

賃金カーブについて、先の日本の賃金カーブ (2010年版)では昔と賃金カーブがどのように変わってきたかを紹介しました。

今回は、最新の平成23年賃金構造基本統計調査(全国)のデータを使って、平均賃金だけではなく、各年齢層における中位、上位10%/25%水準、下位10%/25%水準もグラフ化してみました。(一般労働者)
 ・第9・十分位数 (上位10%水準)
 ・第3・四分位数 (上位25%水準)
 ・平均値
 ・中位数 (上位から数えても、下位から数えてもちょうど真ん中の順位の人)
 ・第1・四分位数 (下位25%水準)
 ・第1・十分位数 (下位10%水準)
 ・賃金 (所定内給与額。月給として渡される現金-残業・深夜・休日等手当)


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グラフを見ると一目瞭然ですが、賃金水準と年齢上昇に伴う賃金上昇に相関があります。
賃金が低い「第1・十分位数」は年齢が変わっても賃金の違いは小さく、特に女性を見るとほぼ横ばいから緩やかな右肩下がりです。

「(肌感覚における)自分の賃金が世間並か」を見るには平均値よりも中央値の方が適しており、その中央値を見ると以下のようになります。

●男性の場合
20代前半:19.8万
30代前半:26.4万
40代前半:33.9万
50代前半:38.5万

●女性の場合
20代前半:18.7万
30代前半:22.3万
40代前半:23.2万
50代前半:21.7万

残業・賞与等の他条件があるので一概には言えませんが、所定内給与額に限って言えば、この水準が世間並と言えるようです。



昨今の賃金低下の傾向を見るとほぼ全員が負け組?

昨今の日本の賃金低下では、低所得者が増えて絶対的貧困者が多きく増えたわけではありません。また、有名大企業勤めのサラリーマンの年収があがったわけでもありません。上位〜中位層の所得が減って全体の平均が押し下げられているというのが、賃金低下の傾向です。

平成21年版 労働経済の分析 ─賃金、物価、雇用の動向と勤労者生活』に第3-(2)-7図 年齢階層別年間収入があります。
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これを見ると分かるように、年収のちょうど上位10%に当たる層の年収は30〜34歳を境に1997年と2007年で大きく乖離しています。
(仮に大企業の年収は全部中小企業より高いとすると)大企業の雇用者数が雇用者全体の30%と言われていますから、上位30%が大企業の雇用者になります。その中の上位1/3が全体の上位10%となるので、上位10%というと正にイメージするような典型的な大企の正社員というあたりでしょう。
1997年ならば、上位10%に位置すると50代にもなれば年収は1000万円を超えるあたりでした。これが2007年では大きく下がっています。世間では大企業の正社員と非正規社員で格差が拡大したというストーリーも語られますが、実は大企業の正社員も待遇は悪化しています。

そして、次に注目すべきは中位層。全年代で1997年からの10年間で年収が大きく減少しています。
また、上位10%では20代のうちは1997年と2007年に大きな乖離は無く、30代から拡大していました。しかし、中位層においては20代から相応の開きがあります。このように20代においては特に中位層の没落が大きいと言えそうです。
第3-(2)-8図 雇用者の年間収入の分布 (25歳〜39歳) でも分かるように中位層が減ってフラットになっている様がよく分かります。
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第3-(2)-7図 年齢階層別年間収入に戻ると、下位10%の層は20代で多少の差はあるものの大きな違いは見られません。

「勝ち組と負け組みに分かれた」というセリフも聞きますが、このようなグラフを見ると大企業正社員を含んで、ほぼ全部が没落組でここに勝ち組はいないように思えます。少なくとも給与所得者の上位10%程度では勝ち組とは言えないような状況のようです。
この10年間で踏みとどまったのは、それ以上落ちるのが難しかった下位層くらいです。そういう見方をすると、1997年〜2007年はちょうど下位10%に位置する人とちょうど上位10%に位置する人の差が縮まった10年間だったと言えるかもしれません。

就職活動中の大学生には夢の無い話!?



日本は最近賃金が上がらないという話を聞くが、話半分で聞く必要があるかもしれない

「賃金が上がらない」という話をよく聞きます。

失われた20年に入るまでは給与が毎年のように上昇していた。しかし、バブル崩壊後に日本の給与は上がらなくなった。

こんな話をよく聞くこともあります。
その原因は景気の低迷やグローバル化による賃金競争という側面があることは否定できません。
しかし、話半分にして聞いた方がいいかもしれません。

理由はインフレ率です。

日本経済絶好調時はインフレ率が高かった。だから名目給与が上昇しないと実質は下がるので、給与は増える必要があった。名目給与が5%増えていてもインフレ率が5%なら、インフレ率0%の給与据え置きと理屈上は同じです。

「デフレ前の日本」と「デフレ/低インフレが続く最近」を比較する時には、物価上昇分を割り引いて比較すべきでしょう。しかし、専門的な研究は別にして、俗に給与比較をする時には名目で比べられていることがよくあります。

「昔は毎年のように給与が上がったんだよ。でも今は定期昇給くらいで、定期昇給だって無いことがある」のように名目で話をしていることがほとんどです。この場合、過去はインフレ率によって水増しされている給与上昇ですので、過大評価ということになります。

インフレ率を考慮しない比較の場合は、話半分に聞くべきでしょうね。



平成20年賃金構造基本統計調査 結果発表

平均月給30万円切る 10年ぶり(YOMIURI ONLINE)
平均賃金:3年連続減−−08年(毎日.jp)
フルタイム労働者の平均月給、10年ぶり30万円切る(asahi.com)
賃金、10年ぶり30万円割れ 08年厚労省調査(47NEWS)
平均月給29万9100円、10年ぶりに30万円を割る――厚生労働省調査(Business Media誠)
50―54歳の非正規賃金、正規社員の半分 08年厚労省調べ(NIKKEI NET)

各所でも話題になっているようですが、3月25日に厚生労働省から平成20年賃金構造基本統計調査結果(全国)が発表されています。

上記記事を参照するために、Goolgeニュースで「厚生労働省 賃金構造」で検索をかけてみましたが、ほとんどが平均月給30万円割れが見出しでした。日経だけが『50―54歳の非正規賃金、正規社員の半分』と見出しに持ってきていました。30万切りはインパクトあるのでしょうが、全社共通ではそのインパクトも落ちます。もう少し見出しに工夫が欲しいところ。
余談でした。



さて、厚生労働省の調査の内容に移る前に気になってしまった点があります。それは賃金の定義です。
主な用語の定義
「賃 金」
当概況に用いている「賃金」は、平成20年6月分の所定内給与額をいい、すべて平均所定内給与額である。 所定内給与額とは、労働契約等であらかじめ定められている支給条件、算定方法により6月分として支給された現金給与額(きまって支給する現金給与額)のうち、超過労働給与額(〇間外勤務手当、⊃写覿侈骸蠹、5抛出勤手当、そ鋲直手当、ジ鯊綣蠹として支給される給与をいう。)を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額をいう。
この定義だと、残業代は含まないのは明言されています。また、所定内給与額ということは賞与(ボーナス)も対象外ということのようです。

平成18年のデータからですが、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額 産業計のように、所定内給与額の他に「年間賞与その他特別給与額」がありますから、賃金×12が必ずしも年収-各種手当とは限らないようです。


■問題■
今回新聞等で平成19年の平均賃金(平均月給)が30万円を切ったと報道されましたが、平成18年の同じ項目は30万1800円です。では平成18年の平均年収はいくらだったでしょうか?

■答え■
489万3200円

○決まって支給する現金給与額: 33万900円
○年間賞与その他特別給与額: 92万2400円
ですので、33万900円×12ヶ月+92万2400円=489万3200円
・・・・・・となるようです。



この結果をどう思います?
平均賃金30万円≒平均年収480万円です。
『平均賃金30万円』と聞くと安っ!!と思うかもしれませんが、年収480万円と聞くとそれよりはマシな数字に思えませんか?

賞与の比率が高い人は平均賃金が低い傾向になるようですから、高給取りで有名な金融機関のディーラー達もこの平均賃金ランキングでは低めになっているのでしょうか・・・




さて、内容です。各種の切り口による平均収入を眺めるだけでも面白いです。ただ、その中から私が気になった点は以下の2点です。


1. 賃金の分布第9表 及び 第8図

第1・十分位数
第1・四分位数
中位数
第3・四分位数
第9・十分位数
十分位分散係数
四分位分散係数

この図表には上のような平均以外の情報が載っているので、全体の分布をなんとなく把握できます。特に中位数なんて、皆が一番気になる「ちょうど真ん中はいくらなんだろう?」を表しているので重要ではないでしょうか。



2.自分のゾーン
やはり人間として自分の年代の動向が気になります。
私のボリュームゾーンの【30歳〜34歳 男】だと
平均28万6500円
中位数27万3000円
第3・四分位数32万2100円
第9・十分位数38万4600円
ですか。


自分の立ち位置は・・・微妙 (T_T)

今は休業中だが妻の相対的な位置の方が私の位置より高いですよ。
収入でこそ住宅手当をどちらにつけるかで変わる程度まで追いついたが、それでも家事も英語も一般教養も私よりできる妻。私の家出の立場が・・・^^;



>妻へ、
これからがんばるので許してください m(_ _)m



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