・民主党308議席、自民党119議席
・小選挙区の投票率69.28%、有効投票総数7058万票
・小選挙区得票率:民主党47.4%/自民党38.7%
・小選挙区当選者数:民主党221人/自民党64人
・公明党、国民新党の党首が落選
・与謝野氏、W中川氏、町村氏、武部氏、小池氏など
 自民党大物議員が小選挙区で敗北

こんな結果に終わりました。わずかながら前回2005年の選挙の投票率を超えて現制度になって以来では最高の投票率だったようです。


民主党が獲得したのは単独過半数の320議席超には届かないものの従来の自民党の300議席を超える数字。単独で絶対的安定多数はクリア。まるで2005年の自民党と民主党が入れ替わったかのようです。


上のデータを見て私が真っ先に思うのは、小選挙区制度の威力です。民主党と自民党の得票率は47.4%:38.7%と民主党が自民党の1.22倍。それで小選挙区の当選者数は221人:64人と3.45倍です。民主党にもう少し候補がいれば、カナダの進歩保守党の事例ほどではありませんが、自民はもっと大幅に議席を減らしたでしょう。もったいなかった。
とは言え、民主党もさすがにできればやっているわけで、あれだけ新人候補を乱発して比例代表でも候補者不足で枠を譲ってしまったくらいまで総力戦だったのですから、あれ以上に候補を送り込むのは難しかったでしょうね。


そんな民主党ですが、今回の衆議院選挙で圧勝したが、参議院では単独で108議席と過半数には届いていない。そのために過半数&過半数で参議院を通過させるにしても、2/3で強行突破するにしても現在協力している各党を無碍にはできない。民主党がこのあたりのキャスティングボードを握りそうな政党との調整をどうするかは見所です。国民は民主党を支持した(?)わけであって、数議席しか持っていない弱小政党をコントロールできないようでは幻滅されかねません。
2005年の小泉氏の時と同じような圧倒的な(?)支持で選ばれた民主党政権の新たな日本はどうなるでしょうか。


また、自民党の次期総裁も気になります。与謝野氏や小池氏など小選挙区で敗れた組は難しいでしょう。
そうなると以前も総裁選に出馬した石波氏、谷垣氏の両氏や民主の暴風が吹く東京で勝利した石原氏、または国民からの支持が高い(?)舛添氏あたりが候補となるのでしょうか。
薄氷の勝利ながら小選挙区で勝利した森元総理の動きが重要!?