稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』という本があります。Amazonでの評価も高いです。Amazonの内容紹介は以下。
あなたは今、どんな「財布」を使っていますか?  その使い方に、何かこだわりはありますか?  これまで何百人もの経営者の財布を目にしてきた経験から、著者が気づいた「稼ぐ社長」だけが共通して実践しているルール。 それは、「財布をきれいに使うこと」。一見直接関係のなさそうに思えるこの習慣が、実はその人のお金回りに大きな影響を与えているのです。 自分の手元に入ってくるお金の動きというのは、自分の生き方そのもの。 その「出入り口」である財布を通じて、お金を大事にし、お金と上手につきあうことこそが、自由な未来を手に入れるもっともシンプルで強力な方法だったのです。 思わず明日から真似してみたくなる実践的な方法が満載! ぜひ、お試しください!

本の中では「使っている財布の値段の200倍が年収」なんて話がありますが、この手の話は因果関係に注意。

高い財布を使っているから年収が増えるのではありません。稼ぐ人だから高い財布を買えるのです。中学生の息子にエルメスの50万円の財布を買い与えても1億円稼いでくれません。
財布を住宅費に置き換えても同じ傾向が出るでしょう。値段が高い住宅に住む人は稼ぐ人でしょう。5億円の家を買うのは稼げる人です。でも貧乏人が2億円の家を買っても、余裕で2億円の家を買える人のようにはなりません(そもそも買えるのでしょうか?)
財布の値段の200倍が年収になるなら、エルメスの長財布は飛ぶように売れるはずです。新入社員が初任給+ローンで50万円の財布を買うと年収は1億円になります。これほど投資効果の高い投資はそうは見当たりません。

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?』の中ではこのようなトンでも理論は書いていないのですが、このブログでも何度も取り上げている相関関係と因果関係の違いに注意という題材として使わせていただきました。

ちなみに、本としては面白い本です。