吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



確定給付年金

国民年金3号被保険者(専業主婦/主夫)も確定拠出年金加入可能へ 〜 確定拠出年金法等の一部を改正する法律案 成立

国会議事堂
国会議事堂 / ladyous

確定拠出年金、主婦・公務員も対象 改正法が成立 (日本経済新聞)
 運用成績によって受取額が変わる年金の加入対象を広げる改正確定拠出年金法が24日の衆院本会議で可決、成立した。これまでは自営業者や一部の会社員に限っていたが、主婦や公務員が対象に加わり、実質的に全ての現役世代が確定拠出年金を使えるようになる。中小企業向けに設立手続きをやさしくした簡易型の制度も新設する。
「確定拠出年金法等の一部を改正する法律案」が衆議院で可決され、成立しました。

目玉は国民年金3号被保険者(専業主婦/主夫)が確定拠出年金加入可能へ

日経新聞の記事でも真っ先に報じられているように、今回の改正の目玉は何と言ってもここです。従来の制度では対象になっていなかった国民年金3号被保険者(サラリーマンの妻等)が対象になりました。これで一気に(個人型)確定拠出年金の潜在的な対象者が増えました。

他にも公務員や企業年金のあるサラリーマンも参加できるなど、加入可能者が増えています。

確定拠出年金
公務員/専業主婦への拡大等、新しい確定拠出年金制度の仕組み 〜 平成27年度税制改正大綱からで掲示した図の再掲
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企業型確定拠出年金の掛け金上限年収比例案に寄せて - 企業型確定拠出年金の実態

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日経新聞にて確定拠出年金、年収比例に 掛け金上限10〜20%(日経新聞) と報じられました。
厚生労働省は運用成績によって将来もらう年金額が変わる確定拠出年金で、掛け金(保険料)の上限額を見直す。年収の10〜20%を上限額とする方向で検討する。

これに対する反応もいくつかネット上で見ました。もちろん賛否両論なのですが、まずは企業型確定拠出年金の運用実態を見てみたい。

これを見るのに一番いい資料は企業年金連合会の確定拠出年金に関する実態調査でしょう。

この調査は2006年から行われており、最新版は2013年の第4回の資料です。この資料をベースに「掛け金の限度額が年収比例」に関係ありそうな項目を見てみます。(※第4回の資料はサイトから直接ダウンロードできませんが、簡単な申請フォームを記入するだけでメールで入手できます)
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気になる20年日本国債利回り

このブログの投資報告対象では日本の国内債券にはほとんど投資していません。
  ※参考:2010年3月末のポートフォリオ

しかし、日本国債の利回りが気になります。
それは、今勤めている会社が確定給付年金(キャッシュバランスプラン)制度を持っているからです。
この確定給付年金に毎月積立されており、運用利回りは20年国債利回りに連動しています(正確には5年平均)。

IICのページで国債利回りを見てみると、2009年を基準とした過去5年平均の20年国債の利回りは2.111%とのことです。20年国債の利回りを年単位で見ても2004年以降は2.0%〜2.2%の間と狭いゾーンの推移です。
良く言えば「安定している」、悪く言えば「低迷している」ということですね。



でも、日本はデフレだから実は日本国債の実質金利はそんなに低くないとも言えるのかもしれません。



退職金・企業年金等をどうポートフォリオに組み込むか?

サラリーマンの場合は退職金・企業年金があるところがあります。
この制度は私の会社にもあります。


しかし、この制度があることを考えた時、ポートフォリオとの関係を悩んでしまいます。


確定拠出年金は比較的簡単です。通常の投資と同様にポートフォリオに組み込んでしまいます。運用商品が投資信託や元本保障の定期預金・保険であり、基本的には通常の投資と同じく考えて良いと思います。
大きな違いは、確定拠出年金は(1)課税されないこと、(2)引き出すことができないこと、がありますが長期投資のポートフォリオとして考える時にはあまり大きな影響はありません。




悩んでいるのは、一応確定給付年金に分類されているキャッシュバランスプラン


キャッシュバランスプランでは、法律上は利息付与額の計算として以下の4種類が認められています。
 (ア)  定率
 (イ)  国債利回り等(消費者物価指数や賃金指数も可)
 (ウ)  (ア)と(イ)の組み合わせ
 (エ)  (イ)や(ウ)に上限、下限を設定したもの


定率にするなら従来の確定給付年金でいい気がするので、この中で(ア)定率だけを選択している企業はあるのだろうか・・・という疑問がわいてくるが、それはここでは置いておきます。
私が今勤める会社のキャッシュバランスプランでは国債利回りを参考にしています。上限、下限も定められているので、上記の区分では(エ)に該当します。


さて、上記条件のキャッシュバランスプラン。付与される利息が国債利回りを参考にしているということは、バブル時代のように国債利回りが高い時にはキャッシュバランスプランの利回りが高く、バブル崩壊以降のゼロ金利時代のように国債利回りが低い時には利回りが低くなります。
毎月積み立ててられているので、日頃の投資信託購入と同じようなモノです。
そうすると、国内債券アセットとして考えていいようにも思います。


しかし、上で"いいようにも思います"と書いたように、「キャッシュバランスプラン=国内債券アセット」とは素直に言えません。

≪気になる点1:短期的な動きが国内債券アセットと逆≫
国内債券では金利が上昇すると債券価格が下落する、つまり損失になります。
しかし、キャッシュバランスプランの場合は金利が上昇してもキャッシュバランスプランの積立額価格は下落せず、金利上昇分だけその後の利回りは増加します。
金利が低下した場合の動きも同様です。

≪気になる点2:上限があること≫
キャッシュバランスプランで利率の上限がある場合、インフレ率がある程度以上高くなった時に、そのキャップ制度によって国債利回りを大きく下回ることもあり得ます。


1点目に関しては、長期的には国内債券もキャッシュバランスプランも金利変動のメリット・デメリットも共に受けるので、あまり気にすることは無いと考えています。
しかし、2点目は無視できません。インフレ率が高くなった時に利回りが低下するどころか実質で価値が下落することさえあると考えると、国内債券と同じように考えることをためらってしまいます。


現在の低金利状況下では、あかたも国内債券アセットのように考えて良さそうなのですが、長期的には悩んでいます。



私の著書 - ズボラ投資
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