吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



当ブログ経由で購入された本ランキング-2011年

パクリ、 他ブログにインスパイアされた企画です。

2011年に当ブログ経由でAmazonで購入された本のランキング(冊数)です。
Top10できれいにまとめられれば良かったのですが、同冊数の本があった都合上、11冊を紹介させていただきます。


●第9位 (3冊あります)
  
世紀の空売り』は何度も紹介させていただいた本です。これは掛け値なしで面白い本です。私はインデックス投資派ですが、このようなアクティブ運用には非常に魅力を感じます。
超簡単 お金の運用術』は私が好きな山崎元氏の本です。山崎氏は多くの本を出されていますが、素人個人投資家向けの投資に関する基礎知識をつけるための本としてはこの本がお勧めです。
われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』は予想外に売れました。これは私が大好きな土屋賢二氏(お茶の水女子大学名誉教授/元文教育学部学部長)のユーモアエッセイ第一弾です。大変お勧めの本ですが、電車の中で読むのは危険すぎるので勧められません。

●第7位 (2冊あります)
 
千円札は拾うな。』は1000円札を拾いたかった『千円札は拾うな。』の著者で書いたように放漫経営で会社を破たんさせた安田佳生氏の著書です。
理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性』は名書です。タイトルからは難しくてとっつきにくいようにも感じますが、座談会風の面白い作りで読みやすく仕上がっています。理論的に考えるということはどういうことかを知るには素晴らしい本です。是非とも『知性の限界――不可測性・不確実性・不可知性』と一緒に読んでいただきたい本です。


●第5位 (2冊あります)
 
インデックス・ファンドの時代―アメリカにおける資産運用の新潮流』は私のバイブルの1冊。入門書よりは難しいですが、インデックスファンドの長期分散投資を合理的と考える人なら一度は読んでおいてほしい。インデックスファンドのどこが優れているかがこれでもかと書かれています。
数字のカラクリを見抜け!』は思考力を鍛えるために読んでおいてほしい1冊。数字やデータの読み方で新たな気付きを与えてくれるかもしれません。『金融商品にだまされるな!』同様にクイズ形式で読みやすくなっています。


●第4位

ほったらかし投資術 インデックス運用実践ガイド』は上で紹介した山崎元氏と梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーの水瀬ケンイチ氏の共著です。理論の山崎氏×インデックス投資実践者の経験が1冊に詰まっている面白い本です。


●第3位

半値になっても儲かる「つみたて投資」』は投資入門本の中でもトップクラスのお勧め本です。積立投資に特化した切り口もおもしろいですし、日々の収入から投資をする人は一度は読んでおいていただきたい。


●第2位

金融商品にだまされるな!』が堂々の2位にランクイン。吉本佳生氏の本は5位の『数字のカラクリを見抜け!』と合わせて2冊がランクインです。この人の本は面白い本が多くタメになります。


●第1位

純粋ツチヤ批判』が堂々の第1位です。
示唆に富む 土屋賢二氏の藤巻健史氏評で紹介させていただいた本です。
第9位に入った『われ大いに笑う、ゆえにわれ笑う』と同じ土屋賢二氏の本です。ようするに投資本ではなくユーモアエッセイです。
如何にこの本が素晴らしいかは先の示唆に富む 土屋賢二氏の藤巻健史氏評及びAmazonの書評等をお読みください。



全体的には投資関連が多くを占めましたが、第1位がユーモアエッセイというまさかの展開でした。
土屋賢二氏の本は好きですので構わないのですが、投資ブログでこれでいいのか・・・とは少し思うランキング。







本を読もう。いやいやレポートを読もう

最近のインターネットの世界にたくさんの情報があふれています。
インターネットニュースのみならず、私もその情報垂れ流しの一人ですが、Twitterや2chなどの掲示板やQAサイトやブログなど、多くの情報があふれています。この中にはくだらない情報もありますが、有意義な情報もたくさんあります。
私も含め、このような環境にあると、ニュースサイトやブログなどで得た情報である程度満足しがちです。

そんな中で「本を読みましょう」という意見も多く聞きます。私も賛同します。
本には多くの有益な情報が詰まっています。1つのテーマに絞って校正をして書かれているだけあって、読みたいテーマが決まっている時には明らかにテレビやブログやニュースサイトなどが提供する情報より有用です。(もちろん、本全てが優れているわけではない)

例えば、
●インデックスファンドの有用性について


●放射線の人間への影響について(安全派よりな立場)


これら1冊でその分野は完璧とは言いませんが、ブログやTwitterでしたり顔で書き散らかされている情報を何日、何週間にわたって追うよりもしっかりとした情報を得られます。本は依然として有用です。


ここまでは序文。

その上で、「レポートを読む」ことを強く推奨したい。これが本題。
上にも書いたように本も良いですが、本も情報のサマリーであることが多くなっています。また、読み物ということでやや冗長的です。その分だけ論理やデータの裏づけが薄くなっています。
そこで推奨したいのが「レポートを読む」こと。

(忙しくて読めていませんが)先日見つけて面白いと思っているレポートは、労働政策研究・研修機構(JILPT)の『最低賃金の引上げによる雇用等への影響に関する理論と分析』です。このレベルの情報はブログなどではなかなか手に入りません。

野村総研の『NRI国際年金研究シリーズ』などは諸外国の年金制度など、ブログレベルではなかなか手に入らないような情報が提供されています。
海外の年金情報でも「簡単なものがいい」という人には『諸外国における公的年金役割後退の対応策』(野村資本市場研究所)のようなレポートもあります。これも概要レベルですが諸外国の年金制度についての記述があり有用です。


レポートを読むことは、ネットサーフィンをしてブログやQAサイトなどを飛び回るよりも効率的に有用な情報を入手できます。ブログは「僕はこう思う」「あの人はこう言っている」という話であり、自らデータを分析して公表しているようなブログはほとんどありません。データ好きを公言する私もなかなかそこまでする気にはなりません。
レポートでは研究成果などを正確に伝えることが目的となっており、実際に分析や理論の検証を行っているので、一般の本よりも更に深いレベルの知見が手に入ります。(一般書が参考資料として挙げているのが、主に研究レポートなどなので、当然と言えば当然ですが)


放射線関係では、チェルノブイリ事故のデータをUNSCEAR(国連科学委員会)が2008年に報告した『Health effects due to radiation from the Chernobyl accident (2008)』なども参考になりました。
原典は英語なのですが、健康被害部分だけサマリーして翻訳したものが、『国連科学委員会報告2008年チェルノブイリ事故の放射線の健康影響について』として国立がんセンターのページにも掲載されています。
国立がんセンターのサイトにある日本語版を読んでから、原典の該当箇所と思われる部分にあたって、その前後を読んでも面白いかと思います。

このようにレポートには非常に役立つ情報が散りばめられています。こんな素晴らしいモノが無料で配布されているのですから、読まない手はありません。
 (※ブロガーはネタ集めにもなります)



2009年に読んだ本

記憶を頼りに2009年に読んだ本を振り返ってみます。


「貸せない」金融―個人を追い込む金融行政 (角川SSC新書)
【新版】28歳からのリアル[マネー編]
新版 28歳からのリアル
ETFとは何か (PHPビジネス新書)
いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ―有効需要とイノベーションの経済学
うそうそ (新潮文庫 は 37-5)
エコノミストを格付けする (文春新書)
おまけのこ (新潮文庫)
お役所バッシングはやめられない (PHP新書)
サッカーとイタリア人 (光文社新書)
しがみつかない生き方―「ふつうの幸せ」を手に入れる10のルール (幻冬舎新書)
しぶとい分散投資術―世界金融危機でわかった!
しゃばけ (新潮文庫)
ただマイヨ・ジョーヌのためでなく (講談社文庫)
デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)
テレビ局の裏側 (新潮新書)
ぬしさまへ (新潮文庫)
ねこのばば (新潮文庫)
バカはなおせる?脳を鍛える習慣、悪くする習慣
ホワイトカラーは給料ドロボーか? (光文社新書)
メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学 (光文社新書)
ランニングの作法 ゼロからフルマラソン完走を目指す75の知恵 (ソフトバンク新書)
リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理
ワーキングプア いくら働いても報われない時代が来る (宝島社新書)
ワーキングプア時代
億万長者より手取り1000万円が一番幸せ!!―年収400万円+副収入でプチリッチになる
会計操作―その実態と識別法、株価への影響
会計天国
経済物理学の発見 (光文社新書)
月3万円今よりさらに貯まる本―学生からOLまでケース別お金の残し方 (アクアブックス)
誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)
誇りと復讐〈下〉 (新潮文庫)
お部屋も心もすっきりする 持たない暮らし
勝間和代の日本を変えよう Lifehacking Japan
世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
世界を席巻するインドのDNA―インドが進化する5つの理由 (角川SSC新書)
世界一幸福な国デンマークの暮らし方 (PHP新書)
世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)
戦略の不条理 なぜ合理的な行動は失敗するのか (光文社新書)
組織は合理的に失敗する(日経ビジネス人文庫)
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? (光文社新書)
読書進化論?人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか? (小学館101新書)
年収200万円からの貯金生活宣言
貧困化するホワイトカラー (ちくま新書)
不透明な時代を見抜く「統計思考力」
名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (光文社新書)
預金封鎖―「統制経済」へ向かう日本 (Econo‐globalists (5))
傲慢な援助
容疑者Xの献身 (文春文庫)
ガリレオの苦悩
さまよう刃 (角川文庫)



【印象に残っている本】
●まずはJeffrey Archer(ジェフリー・アーチャー)
 誇りと復讐〈上〉 (新潮文庫)
 誇りと復讐〈下〉 (新潮文庫)
●投資関係では2009年のNo1
 不透明な時代を見抜く「統計思考力」
●投資におけるフラクタルの概念を知った本
 経済物理学の発見 (光文社新書)
●驚異的に分かりやすい会計の本
 会計天国



ここに書いていない本も何冊か読んだ気がするのですが、よく覚えていません^^;


======== 2009年12月29日追記 ========
≪書き忘れで、思い出した本を追記≫
アフリカ 苦悩する大陸
ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質
ブラック・スワン[下]―不確実性とリスクの本質
株やFXだけじゃない! 社債投資がわかる本
「金融工学」は何をしてきたのか(日経プレミアシリーズ)
格差社会論はウソである

======== 2010年1月3日追記 ========
≪書き忘れで、思い出した本を追記≫
テロリズムの罠 左巻 新自由主義社会の行方 (角川oneテーマ21)
テロリズムの罠 右巻 忍び寄るファシズムの魅力 (角川oneテーマ21)



[ブックレビュー] 『99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方』 (竹内 薫)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです

★★★★☆
(星の5段階評価で★4つ)


新書としての評価で★4つです。

内容を要約してしまうと、「科学は反証可能性があってこその科学」というポパーの反証可能性を述べている本でしょうか。

タイトルの「99.9%は仮説」という文言は、それこそ論理的には怪しいところなのですが、まあそれは新書のタイトルと言うことで、そこは目をつぶってみます。


論理的思考が得意な人には何も目新しいこと書かれていませんが、世の中にはそうでない「科学は絶対的」と思っている人もたくさんいますので、そういう人に読んでほしい本です。

ポパーの反証可能性なんていってもアレルギー反応を示されて話を聞いてもらえないかも知れません。
しかし、この本では導入部で「飛行機が空を飛ぶ仕組みはよく分かっていない」という話を持ってきて読者の興味をひきつけます。これなら科学・論理アレルギーの人も、それほど抵抗無く読める本でしょう。



[ブックレビュー]  『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?― あるいは、お金持ちになれるたったひとつのクールなやり方』 (藤沢 数希)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです

★★★☆☆
(星の5段階評価で★3つ)


タイトルからも分かるように、インデックス運用本です。

『ウォール街のランダム・ウォーカー』や『敗者のゲーム』の要約、それに藤沢氏のシニカル(?)な語り口が加わった本という印象です。

内容は、インデックス運用の初心者運用本としてお勧めしたい本です。しかし、藤沢氏の語り口が投資初心者と合うかと考えるとかなりの疑問があります。藤沢氏の特徴である上から目線のシニカルな書き方は、ある程度知識がある人でないと嫌悪感を示すのではないでしょうか。

そういう意味で厳しめの★3つという評価にしました。


藤沢氏の書き方を受け入れられるのであれば、それが飽きさせずに読ませるエッセンスになっているので、非常に面白く一気に読めます。


買うのであれば、本屋で数ページを流し読みして、書き方を受け入れられるかを確認してから買うのがいいかも。
または、元々彼の書き方が気に入っているか。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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