吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



日経平均

日経平均が1143円安で大盛り上がり。でも…

nikkei225_20130523

どうやら日経平均が前日比1143円安の14,483円で終了と大幅に下落して終わったようです。
前場では15,942円まで上がっていたようなので、値幅にすれば高値から1500円近く落ちて終了したようです。

ニュースでもTwitterのTLでもこの話題は大きく取り上げられています。
しかし…私は最近は珍しいことに仕事が多く、肝心の相場下落情報をちゃんと知ったのが夜10時過ぎ…完全に乗り遅れました。(仕事中はただ下がったという結果しかわからず…)

後追いしていますが下落の理由もよくわかりません。中国の経済指標が…などの説明もありますが、この下落を説明するには弱い。「売られたから売られた」が真実でしょうか。


私の投資はBuy&Holdなので急騰/急落を知っても知らなくても資産運用上の弊害はないのですが、久しぶりに見た大幅下落(しかも歴史的な値動き)にタイムリーに乗れなかったのは何かさみしい。

「リーマンショック!」とか騒がれていたころは連日のように数百円の乱高下があり、日経平均が6000円台に突っ込んだ時なども非常に荒い値動きでした。

最近のひたすら右肩上がりの相場や、その前のジリジリとしたボックスも相場ですが、そろそろ乱高下相場に戻ってもいいのではないでしょうか。(ブログネタに困っています。相場に乱高下があった方がブログのネタになりやすい、というポジショントークです。)







【日経平均と他国株式指数】 指数としての比較と投資対象としての比較

2013年は日経平均が大きく上昇しています。
2013年初からの各国の代表的な株式インデックスを比較しても日本株は非常に好調です。Yahoo! Financeを使って各国の代表的な指数をグラフ化してみました。
2013年の各国指数のパフォーマンス

1位:日本株 (日経平均)
2位:アメリカ株 (ダウ30)
3位:イギリス株 (FTSE100)
---- ↑プラス↑ ----
---- ↓マイナス↓ ----
4位:スウェーデン株 (OMXストックホルムPI)
5位:ドイツ株 (DAX)
6位:香港株 (ハンセン指数)
7位:インド株 (センセックス)

年初来のパフォーマンスではアメリカやイギリス株も好調でプラスですが、日本株の伸びは圧倒的です。

「世界的にもみんな日本株に投資していれば超儲かっているわけです」


…とはなりません。



上の比較は純粋に各国の株式指数を(その国の通貨建てで)見た場合のチャートです。

実際の投資では為替が影響します。

日本人が外国の株式指数(現実的には投資信託やETF等)に投資しても得られるリターンはインデックスの値動き×為替の値動きです。(為替ヘッジしている場合は除く)

ということで、投資対象としての日本株の魅力は如何ほどかを見てみます。
投資のパフォーマンスを見る場合には為替を揃える必要があるので、日経平均連動ETFのドル建 vs ダウ30種インデックスで比較したグラフを作ってみました。
2013_stockindex2

青地が日経平均ETF赤字がダウ30種インデックスです。

通貨を揃えてみると、年初来のパフォーマンスは基本的にダウ30種の方が優れていたが、日経平均が猛追してやっと近い水準まで来たというところです。
今回はドル建てにして比較しましたが、円建てでも同じです。投資対象として見た時には日経平均の方が優れていたわけではありません。

日本株及び外国株(インデックス)に投資をしている人は実感しているかとも思いますが、投資としてみた時には為替の影響があって日本を含めた先進国株式のパフォーマンスはほとんど同じ水準です。


よく新聞などでは単純に現地通貨建ての指数を比較して「●●の株式のパフォーマンスは好調」などと言うこともありますが、為替を考慮した投資成績とは違うという点に注意は必要です。



実体経済の改善を伴わない株価上昇でもバブルではないのです

野田政権→安倍政権の変更時から日本株が上昇基調で、「アベノミクス」は流行語を取る勢いです。
そして、「今の株価上昇が実体経済の改善を伴わないバブルだ」という批判まで出ています。

しかし、ここ3か月ほどの株価上昇を「実体経済の改善を伴わないバブルだ」というのは無理があるんじゃないだろうか。

株価は「決算が出るまでずっと横ばいで決算発表を受けて上昇/下落」という類のものではありません。
「噂で買って事実で売る」という格言もあるように、いろいろな情報から将来の変化まで事前に予想して株価は動きます。
実態がついてこない時点で株価が動くのは通常の株価決定メカニズムであり、バブルか否かという話ではありません。
この3か月ほどの株価上昇は将来の変化(景気回復)を予想すれば起こるような普通の株価変動であって、バブルというのは筋違いでしょう。

モーニングスターによれば3月1日時点のTOPIXの予想PERは20.56倍、予想PBRは0.67倍です。明らかに普通の評価基準では説明のつかない水準まで株価がいってしまうことがバブルであり、今のTOPIXはとてもバブルとは言えない水準です。 (※東証1部業種別データ)


●おまけ
今は期待感から株価が上がっていますが、結果が予想に応えるか裏切るかはこれから問われるところです。
イマイチの結果になれば株価が下落することも十分にあり得るでしょう。しかし、これは通常の株価の動きの範疇であって、バブルやバブル崩壊と呼ぶのは違和感があります。



さわかみファンド vs 日経平均(ニッセイ日経225インデックスファンド)

私のブログで過去に書いたにも関わらず、依然としてコンスタントにアクセスを集めているのが以下のエントリー。
 ●さわかみ投信は投資詐欺なのか?

2ちゃんねるのさわかみファンドスレのテンプレに貼られており、そこからのアクセスが継続的にあります。


今回はそんなさわかみファンドネタです。

さわかみファンドは組入銘柄を見るとその資産規模からか日本大型株ファンドになっています。「日経平均と同じようなものじゃないか」という意見も良く聞きます。
そこで、さわかみファンドを日経平均と比較してみたいと思います…が日経平均に直接投資することはできないので、同じく投資信託であるニッセイ日経225インデックスファンドと比較してみます。

期間は、ニッセイ日経225インデックスファンドの設定日が2004年1月28日なので、そこから現在(2012年10月23日)までとしています。

2004年1月28日で価格を揃えた場合のグラフは以下の通り。
sawakami_nissei225

連動性を図る指標である相関係数を計算すると0.989となります。
相関係数とグラフから判断する限り、さわかみファンドニッセイ日経225インデックスファンドはかなり連動しているように見えます。

グラフを少し詳しく見ていくと、
 ・2004年〜2005年にかけてさわかみファンドがリードを広げ、
 ・その後は差が無くなり、
 ・また2010年頃にさわかみファンドがリードを広げ、
 ・その後の2つはほぼ重なるようになり、
 ・2010年10月23日現在ではニッセイ日経225インデックスファンドがわずかにリード
というところです。


パフォーマンスに関して表も2つ作ってみました。

1つは、良くある「最近1年間のパフォーマンス」のように現在(2012年10月23日)を起点に期間を区切ってパフォーマンスを計算した表です。
もう一つは、比較開始日(2004年1月28日)を起点に期間を区切ってパフォーマンスを計算した表です。


まずは一般的な直近●ヶ月/年のパフォーマンスです。(パーセントは累積リターン)
sawakami_nissei225_01

これを見ると、さわかみファンドの完敗です。ほぼすべての期間で負けており、1,2,3,4,7,8年では10%以上も負けています。
ここ1年間のパフォーマンスで10.1%も劣っているように最近の成績の低迷が、全体の成績を悪くしていると言えるでしょう。


次に比較開始日から●ヶ月/年のパフォーマンスです。(パーセントは累積リターン)
sawakami_nissei225_02

先の表とは少し違った風景が見えます。設定日以来を除いた全てでさわかみファンドが勝っています。
これは先ほどの比較とは逆に最初の1年の9.2%というリードを作り、その後の成績にも反映されているからと言えるでしょう。


・最初の1年間はさわかみファンドが圧倒的に好成績
・最後の1年はニッセイ日経225インデックスファンドが圧倒的に好成績

両端1年のパフォーマンス差によって、どちらの端を始点にするかで出てくる数字の印象が大きく変わるというのは面白い。


このデータだけで判断するのは早計ですが、ここで見る限りさわかみファンドは結構頑張っているように見えます。まあ、決して優れた成績を残しているわけではありませんが…

今後もこのアクティブファンドがどうなっていくかは注目です。



ネーミングが秀逸な日経225ノーロードオープン

日経225ノーロードオープンという日経225に連動するインデックスファンドがあります。

【基本情報】
・購入時手数料: 0% (ノーロード)
・信託報酬: 0.84% (税込)
・信託財産留保額: なし
・純資産総額: 約1100億円

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などでは週間や月間の売れ筋ファンドランキングがあります、日経平均連動ファンドは人気商品です。

日経225ノーロードオープンを含め、ニッセイ日経225インデックスファンド野村インデックスファンド・日経225eMAXIS日経225インデックスMHAM株式インデックスファンド225等、複数の日経225連動ファンドがランキング上位に顔を出してきます。

その中でも日経225ノーロードオープンは人気ファンドで、マネックス証券の2012年3月の月間ランキングでは1位です。
MonexRanking201203


日経225連動のインデックスファンドを比較してみると以下の通りです。(2012年4月23日時点)
nikkei225fund_compare

新興勢力の野村/eMAXISは純資産総額が4億円、13億円と純資産総額から不安を覚えても仕方ないでしょう。
しかし、ニッセイ日経225インデックスファンドMHAM株式インデックスファンド225と比較して日経225ノーロードオープンが優れている商品とは思えません。
日経平均連動のインデックスファンドで信託報酬が0.84%はかなり高い水準です。しかし、信託報酬がより安いファンドを取り扱っているネット証券でさえ日経225ノーロードオープンが売れているのです。

これは何故かと考えた時に、日経225ノーロードオープンというネーミングが素晴らしいのだと気づきました。
ノーロードという名前があると手数料が安そうに見えます。それで選んでしまう人が多いのではないかと予測します。
この予測が当たっているとすれば、日経225ノーロードオープンという名前を付けた人は素晴らしいマーケティングセンスだったと言えそうです。



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