"外資系企業"

日本企業と対比する形でよく"外資系企業"という言葉が使われます。
この"外資系企業"とは何なのでしょう?

外資系だと言われてほとんどの人が首肯できそうなのは、外国企業が100%出資する日本法人ですかね。これだと外資系と言われてもほとんどの人が納得できるでしょう。



次に賛同者が多いのは外国資本+日本企業の合同出資という形で外国企業が50%超を持っている場合でしょうか。この場合も外資系と受け入れる人は多いでしょう。




それではタイトルに書いたソニーはどうでしょう?
ソニーのIRを見ると2009年9月30日時点で外国人の持株比率が41.6%ですが、ここで注目すべき点は2007年の数字です。
2007年時点のソニーの外国人の持株比率が50.6%でした。つまり、外国人資本が過半数だったのです。


外国人資本が50%超で日本国内に特定の大株主がいない企業。
これは日本企業なのでしょうか?それとも外資系企業なのでしょうか?



外国人持ち株比率が過半数になった時に一部のニュースでこのことが報じられた気がしますが、世間一般ではソニー=日本企業で自明とされているように感じています。
しかし、本当にソニーは日本企業と言っていいのでしょうか?外資系と日本企業のはざまにいるような企業ではないでしょうか?



ここではソニーを例にあげましたが、Searchinaの日足 外国人持ち株比率ベスト100にあるように外国人持ち株比率が高い会社は他にもあります。
日本オラクル、リーバイス、中外製薬などは外資として広く認知されているかと思いますが、他の外国人比率が高い企業でも日本企業とされている企業も多いように感じます。
##日産はどうなんでしょう?


特定の外国人・外国法人だけに株を買われなければ、どんなに株を外国人に買われても日本発祥企業であれば日本企業とするのか?


外資系企業と日本企業の線引きは難しい。