吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



就職活動

「好きなことを仕事にしよう」という無責任で有害なアドバイス



就職・仕事選びはいろいろな意見が出るテーマです。
特にこれから社会に出ようとして就職活動を行う学生(特に大学生)に向けられるアドバイスは一番多いでしょう。

その中で「これは無責任かつ有害なアドバイスだな」と思うのが「好きなことを仕事にしよう」というやつです。

具体的に言うと「給料や福利厚生や安定や会社の社会的な知名度で仕事を選んではいけない。自分が本当に好きなことを仕事にしないと」みたいなことをいうアドバイスです。
これが、特定個人に向けられた個別化されたアドバイスならいいのですが、一般的に言うのなら酷い言葉です。


多くの就活生にとって、自分の好きなものを仕事にしようとしたら悲劇です。

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就活学生は数十人のサイモン・コーウェルに耐えられるのか(おまけ)

先の企業は就活学生に「落とした理由」を伝える必要無しはBLOGOSにも取り上げられ、それなりの反響もありました。(BLOGOS版はこちら)

今回は前回よりも軽いノリでいきます。

その中で【(3)落とされた理由を聞かされたら心が折れる学生が増える】とも書いたのですが、ブログを書いた後でふと思ったのが、『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』です。
さらに言えば、その審査員のサイモン・コーウェル。サイモン・コーウェルを知らない人はWikipedia等を見たいただきたいのですが、彼のフィードバックは実に率直です。(参考)

『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』は、ステージの上でオーディション参加者がパフォーマンス(歌)を行い、それを審査員(3-4人)がその場で評価してコメントを出します。
その際にサイモンは下手なオーディション参加者に対しては「退屈だ」「君には全く才能がない」「ひどい騒音を聞かされたようだ」「まるで悪夢だ」のように非常に辛辣なコメントをします。ただし、そのコメントは他のどの審査員よりも的確でまさに役に立つフィードバックです。
日本の就活よりもはるかに的確な審査及びフィードバックがされている舞台がここにあります。


でも、就職活動の学生がサイモンの非常に役に立つお言葉をもらったらどう思うでしょう。しかも数十社のです。
心が折れる学生多数じゃないでしょうか。

『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』では2度とオーディションに出ない方が良いと思えるほどのド下手な参加者がサイモンに言い返すこともあります。わざわざそのオーディションに出るくらいなので、ある程度の覚悟はできているからとも思います。しかし、その中でも泣いて去る参加者もいます。
一方、就職しなくては…という理由から自ら望むわけではなく就活の世界に飛び込んでいるのが多数の就活学生たちにはそのような耐性がない人はかなりいるでしょう。
何十社からもサイモンのような言葉を投げかけられたら…死ぬかも。

そもそも、オーディション時点で落選した理由を教えられても多くは改善できるものじゃないでしょう。
審査員のダメ出しを聞いたからと言って、次にはそれを克服して歌がうまくなって次のオーディションを通過できるわけではありません。
就職活動だって「●大の●学部卒で特別なエピソードもない。見るとこなし」と言われてもどうやって改善しろと…

サイモンは非常に素晴らしいコメントをしますが、就活では不要かな。



企業は就活学生に「落とした理由」を伝える必要無し

以下のような記事がありました。
採用担当者のみなさん。「落とした理由」を伝えてみては?
人事担当者への負担が増えることは承知ですが、ひとりの社会人として「なぜあなたが落とされたのか」を説明を提供するのは、まさに「社会的な責任を果たす企業」としての価値ある行動だと思います。

また記事中でイケダハヤト氏は、工藤啓氏のツイートも紹介しており、以下のような記述もあります。
就活生:「失敗で自殺」4年で増加 NPOが悩み分析へ mainichi.jp/select/news/20… 大学生の話を聞いていて、就活で不採用だった理由を伝えるべきだと思う。何が駄目だったのかフィードバックがないので改善もできないし、不安だけになる。

企業は学生のためにも非採用の理由を開示せよと言っていますが、はっきり言って反対です。これは多くの人を不幸にするでしょう。


(1)企業の負担が増える
企業側の負担が増えることは間違いなしです。企業によってはエントリーシートなら数千人から1万人を超える人数が応募もしてくるわけで、彼らにいちいち落とした理由を説明しているのは膨大な手間になります。しかもエントリーシートレベルで落とすのであれば、大して伝えらえることもない。


(2)学生の改善の役に立たない
何十社にもエントリーシートを送ってほとんどが不合格で終わった場合には、何十社からものフィードバックを受け取ります。でも、「大して伝えられることもない」とも書きましたが、ほぼ役にも立ちません。
企業によって評価の尺度は違います。最終的な評価基準は同じような企業同士でもエントリーシートで見るポイントは違ったりもします。そうすると、出てくるフィードバックも千差万別になりかねません。
大学受験までのお勉強ならテストのフィードバックをもらえれば、近代西洋史が苦手とか微積が苦手のようにはっきりとポイントが分かります。
ところが学生は、企業の採用/不採用の基準はそれぞれが共通の指標でもないわけで、当然に各社の評価基準やその社会的もポジショニングもよく分かっていません。それぞれの基準で「コミュニケーション能力が不足」「論理的思考力が不足」「行動力がいまいち」のように言われても、どう改善するのが正しいのかわからないのではないでしょうか?


(3)落とされた理由を聞かされたら心が折れる学生が増える
工藤氏は、未内定取得者は何度も不採用をもらうよりも落とされた理由がわからないことがもっとシンドイと感じている、のように言われていますが、これは違うでしょう。「隣の芝は…」現象です。
実際にフィードバックをもらうと、もっとシンドくなります。
学生に"役に立ちそうな"フィードバックを返すと以下のようになるでしょうか。
「あなたは不採用です。何故なら面接で論理的な受け答えができなかったから」
「不採用です。PR欄に書かれたことから論理的思考力も情熱も知性も不十分と感じられた。他に注目すべき点もなかった」
「あなたは不採用です。私たちの期待するだけのスキルを身に着けられる能力があるように思えなかったから」
「不採用です。コミュニケーション能力不足。」
「不採用。厳しい営業ノルマに耐えるだけの精神力がなさそう。」
「不採用。特別に光るものがない」
「君は不採用。全体的に能力不足だし、他学生と比較しても特筆すべきものもない。本当に当社に入って仕事をやる気があるのかという情熱も伝わってこなかった」「語学力不足」

こんな風に何十社もの人から言われるわけです。まるで自分が人間ではなく社会のゴミと言われているように思ってしまわないでしょうか。私なら理由を言われないよりはるかに凹みます。
かと言って優しい言葉で「貴殿と弊社の社風が一致しませんでした」のように言えば、それは落書きに過ぎない。

「不採用理由フィードバックは希望者のみが聞けるようにすればいい。聞いたら凹むような人はフィードバックをもらわなければいいんだ」のような解決策も出てきそうですが、そうはならないでしょう。

フィードバックをもらえるようになれば、「不採用になった場合、必ず不採用理由を聞くようにしましょう。それは次の改善につながるからです。」のような就活指南が出回ることは火を見るより明らかです。理由を聞かないような奴はダメ就活生です。今でも学生たちは就活マニュアルから外れることを恐れているのに、フィードバックを聞かないなんて大問題になるでしょう。
学生は聞かざるを得なくなるわけです。そして、"役立つ"かもしれないフィードバックほど心に突き刺さるわけで、心を病む学生も増えるでしょうし、それを苦に自殺する人も増えるんじゃないでしょうか。



大学生は就職活動について親に相談する必要無し

最近の大学生の就職活動では、親も注目を集めているようです。

Googleで「保護者向け セミナー 就活」のようなキーワードで検索すると就職に関する保護者向けセミナーの案内が多数見つかります。また、類似のキーワードで探すと、「親が今の就職活動の厳しさを分かってくれない」といった就活生側の嘆きも多数見つかります。

いや…まあ…あの…その…
就活で親が関わってはいけないというルールはありませんからいいのですが、どうして就職活動で親に相談するんでしょうか。1歩譲って親に相談するとしても、親が就職活動の状況を理解してくれないことを嘆くことは理解に苦しみます。


「来週は飲み会の幹事なんだけど、こんなお店で大丈夫かな?」
「来月の試験は何をどうやって勉強しよう?」

こんなことを親に相談しますかね。

大学生で就職活動をするという場合は、一般的に20歳を超えている年齢です。親が直接関係ない自分のことは自分で決めるものではないでしょうか。親に関係があることや親が非常に詳しくアドバイスを受けたい存在なら分かります。就活アドバイザーに意見を聞くのと同じです。しかし、そうでないなら親に相談することはないでしょう。
大学の試験でどうすればいいかを親に聞く人は少ないはずです。ならば、就職活動も親に聞くことはないでしょう。


親と自分は別人格であり、価値観は違います。自分はテレビドラマより野球が面白いと思っていても相手は野球よりテレビドラマかもしれません。そんな時にいかに野球の方が面白いかを説いても仕方ありません、それは相手の価値観です。
自分がやりたい仕事を親が高く評価してくれなかったり、親は親の仕事観を主張することもあるでしょうが、価値観が違うならば仕方ありません。

お互いに大人の別人格同士なのですから、相手には相手の価値観があるということで、親に理解を期待することが間違っています。
正確には「理解してくれることを期待をしてもいいが、その期待が実現しなかった時に落ち込むものではない。それが当たり前だ。」かな。



就活生は就活マニュアル/就活情報を読むのを止めよう

昨今の不景気でも学生の就職難が叫ばれています。
もともと教育関係を志していたこともありますし、私自身が就職氷河期の就活世代ということもあり他人事とは感じられません。

氷河期時代もありましたが、近年は就活ビジネスが盛んです。本屋に行けば就活関連本が多数あり、対策セミナーも多数あります。
学生は就職情報を集めるために情報誌や情報サイトにアクセスします。試験をパスするために就活セミナー等でエントリーシートの書き方や面接のコツなどを学ぼうとします。

非常に真面目で素晴らしいです、素晴らしいのです。
ですが…残念です。

これらの努力の方向性が企業が求めるものと乖離しており、せっかくの努力が無駄になっているように思えて仕方ありません。情報やノウハウを提供するのは就活ビジネス屋です。就活ビジネス屋は学生を採用をする当事者ではなく、あくまで外部の人たちです(自社の人材を採用する場合は当事者)。


●学生から見た人気企業ランキング:2013年度卒 新卒就職人気企業ランキング (楽天)
●ビジネスマンから見た学生に勧めたい企業ランキング:「“本当の”就職人気企業ランキング2012」 (ビズリーチ調べ)
基準も違うので単純比較は危険ですが、この就活生とビジネスマンが見る人気企業ランキングも大きく違います。
上記のビズリーチのプレスリリースにもビジネスマンと学生の評価とのギャップについて触れられています。

人気企業ランキングに限らず学生と企業側では認識に大きなギャップがあります。学生は一生懸命に就活ビジネス屋が提供する情報やセミナーを聞いているようですが、その結果がこのギャップです。

一般的に物事を教わる時に誰に聞くのが一番でしょうか?
多くの場合は当事者です。外部の人たちではありません。
就活においても同じでしょう。
就活屋は、「エントリーシートは…」「集団面接では…」「服装は…」「ディスカッションでは…」のようにいろいろと指南をしますが、本当にそれは採用する企業側が望んでいることに一致しているのでしょうか?

企業の採用のことをどれだけ分かっているか不明な就活ビジネス屋よりも、当事者たちの声を聴いた方が良いのではないか。
大学のゼミやサークル、就活相談窓口などを利用して、企業の人事部等で実際に採用に関わっている先輩たちに話を聞いて回った方がためになるでしょう。
ただし、採用活動の一環である企業説明会などでは本音は聞けません。あれはセレモニーです。
働いている人間の本音を聞くようにしましょう。



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