吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



契約

「いつかはゆかし」徹底検証 - 特徴的な契約の注意点

●サマリー
 (1) 契約内容は随時アブラハム社が顧客の同意なく変更できる
 (2) 変更された契約内容への異議申し立てはできない (嫌なら契約を終了するのみ)
 (3) 退会後も期限の定めのない秘密保持契約がある



「いつかはゆかし」徹底検証の第2弾です。(※今回の内容も2013年2月8日時点の情報に基づいています)
今回は「いつかはゆかし」の契約関係文書を読んで、私が特徴的で気を付けるべきと思われる事項を3点ほど書いてみます。

公式サイトの入会申し込みページを見ると分かりますが、「いつかはゆかし」の規約/契約は3つの文書で構成されています。
 (1) アブラハム・プライベートバンク株式会社会員規約
 (2) 締結前の交付書面
 (3) 投資助言契約書


下2つは法律によって規定されている投資顧問(助言)契約に関連する文書ですが、「いつかはゆかし」においては「アブラハム・プライベートバンク株式会社会員規約」があります。


●項目1: 契約内容は随時アブラハム社が顧客の同意なく変更できる
会員規約の第5章に以下のような記述があります。
弊社は、本会員規約、契約締結前交付書面および投資助言契約書の内容を会員の事前の承諾を得ることなく随時弊社の判断で変更できるものとします。その場合には、変更した当該書面の交付を電磁的方法により行うことで会員の同意を得たものとし、変更日以降は変更後の内容により本サービスは提供されるものとします。
アブラハム・プライベートバンクが好きな時に規約、契約締結前交付書面、投資助言契約書の内容を変更できます。
なお、日本投資顧問協会がサンプルとして提示している投資顧問契約書(投資助言用サンプル)では、契約書の事項の変更に関しては以下のように書かれており、この記述では契約内容の変更は会社及び顧客間で協議して変更契約書を作成して締結となっています。
(契約書の事項の変更)
第8 条 本投資顧問契約書に記載した事項を変更する必要が生じたときは、甲乙協議して投資顧問契約の変更契約書を作成、締結するものとする。

「いつかはゆかし」の投資助言契約書には契約時の事項の変更に関する記載はありません。
ネット上にあるいくつかの投資顧問契約書を見たところ、この日本投資顧問協会の文言を採用しているところが多いですが、そうではないところもあり、「いつかはゆかし」は後者のようです。
他の契約内容の変更については協議の上という投資顧問契約と同じと思っていると勝手に変えられてしまう可能性があるので、この点は特に注意が必要になりそうです。


●項目2: 変更された契約内容への異議申し立ては(事実上)できない
会員規約の第5章には以下のような記述もあります。
会員は、本会員規約、契約締結前交付書面および投資助言契約書の内容もしくは内容の変更について異議がある場合、弊社に対して講じることができる手段は、弊社との契約を終了することに限定されることにあらかじめ同意したものとします。
この記述では契約変更に関する異議がある場合の手段として、契約を終了することに限定となっていますので、契約変更時に顧客が取れる行為は(1)黙って受け入れる(2)契約を終了するの2択であり、契約しながら変更内容に異議申し立てはできないことになっています。


●項目3: 退会後も幅広い期限の定めのない秘密保持契約がある
「いつかはゆかし」の投資助言契約書に記載されている秘密保持は、先にも挙げた日本投資顧問協会がサンプルとして提示している投資顧問契約書(投資助言用サンプル)と変わりない、全く同一の内容です。
(秘密の保持)
第4条
1.乙は、この契約に関連して知りえた甲の財産状況その他の事情については、秘密を厳守する。
2.甲は、投資助言サービスの内容を第三者に洩らし、又は乙の承諾なくして乙の投資助言サービスを第三者と共有してはならない。
しかし、「アブラハム・プライベートバンク株式会社会員規約」には以下のような記載があります。
会員は、本サービス利用中に弊社から本サービスに基づき提供を受けた助言の内容、助言対象ファンドに係る情報・資料、その他情報・資料等(いずれにおいても、口頭、書面、電磁的方法等、提供の方法は問わない。)(以下「本サービス関連情報」という。)を第三者に対して、弊社の事前の書面等による承諾を得ることなく、開示または漏洩してはならないものとします。
本章の規定は、会員が本サービスから退会した後も退会後の会員を拘束するもの
退会後も「いつかはゆかし」のほぼ全情報に対する秘密保持義務があり、その期間は定められておりません。投資顧問の契約習慣についてはよく分かりませんが、一般的な取引契約においての機密保持では、機密保持の範囲や期間が定められていることが多いので、この広範囲・無期限な条項にも留意しておいた方がよさそうです。


「いつかをゆかし」を利用する際には、チェックしたい項目です。

※このサービスに関わらず、規約や契約書の項目をチェックするのは基本ですので、特に重要な項目についてはチェックするようにしましょう







生保が他社の契約も照会へ

日経新聞の記事です。

生保他社の契約も照会 生保協が制度、保険金迅速支払い
生命保険協会の渡辺光一郎会長(第一生命保険社長)は18日の定例会見で、東日本大震災で保険証券などを紛失した契約者への対応として、協会に加盟する全47社のどこに問い合わせても個別の契約内容を照会できる制度をつくると発表した。
被災者が保険契約の有無を確認したい場合、最寄りの生保に問い合わせれば確認できるようになる。

3月13日の『[東北地方太平洋沖地震] 大規模災害時の保険金支払い免責を適用せず』というエントリーで、欲しいと書いていたサービスの提供です。これは素晴らしいと評価します。

今回は特例措置ということもあっての対応でしょうが、生保の閉鎖的な体制に対しての不満も増えてきている今では、通常のサービスメニューとしてもいいのでは?



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