アメリカンホーム保険会社が販売している「これからだ」という商品があります。このテレビCMが詐欺まがいです。「これぞ保険会社」というCMです。

保険会社のHPにもテレビCMへのリンクが貼られています。このCMが酷い。
さすがにあからさまな嘘はついていませんが、巧妙に印象操作をしています。見事なまでの「嘘をつかずに嘘をつく法」のサンプルです。

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1. 「これからだ」という保険、人気あるんだよね。

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2. 満50歳から80歳まで入れる。驚きだよね。

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3. お葬式の費用も保障してくれる。ユニークでしょ。

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4. ケガの治療費も保障で・・・

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5. 保険料は月々2800円。これ決め手かな。

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6. はい、資料はフリーダイヤル50-80-46。ごじゅう、はちじゅう、喜んで。

このCMをチラッと見たときの一般の印象は医療保険のCMというものではないでしょうか。
「ケガの治療費"も"保障」ということは、ケガ以外の何か(病気)も保障の対象かと思えてしまいます。
しかし、この保険は傷害保険です。傷害保険なので病気入院は保障対象外です。

50歳でも60歳でも当然加入できます。何も驚きではありません。だって傷害保険だから。
月々の支払いは安くて当然です。だって傷害保険だから。
ケガの治療費を保障で当たり前です。だって傷害保険だから。

保険契約者自らが資料を読んで申し込むことを利用したCMです。医療保険と勘違いして申し込む加入者を期待していますね。
CMでは小さい文字で「長期保障傷害保険」と書いてあります。資料請求すると資料にも分かりにくく傷害保険であることが書いてありますが、そこで気づかない顧客を狙った巧妙(?)な罠です。

50歳以上がターゲットということは、セールスレディーの勧めか会社の団体保険にしか入ったことが無いような世代を狙い打った見事なターゲティングです。
「ネット保険 × 保険商品知識が薄い世代を狙う」という画期的なアイデアです。

事実と異なることは言っていませんが、かなりギリギリの線をついた売り方でしょう。
ギリギリのやり方をするのは保険会社に限りませんが、少なくとも保険会社はあの手この手を駆使してカネを巻き上げようとするものだと思っておいた方が良いでしょう。


※アメリカンホームは生命保険会社ではなく損害保険会社ですので、「生命保険会社」という記述を「保険会社」と変更しました(2011年6月19日21時10分更新)