吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



出口戦略

コツコツとバイ&ホールド投資してきて,取り崩しのタイミングで暴落が来ても大丈夫 - リスク許容度編

猫 Cat

先日,コツコツとバイ&ホールド投資してきて,取り崩しのタイミングで暴落が来たらどうする? - シミュレーションを書きました。ここでは近年で最も大きな暴落だったリーマンショックのデータを使って,相場は上下動があるので,短期的に暴落があっても長期の取り崩しのケースならそんなに深刻なダメージにはならないんじゃないかという話をしました。
ここ数十年でも最大規模の暴落であったリーマンショックがあってもこの程度ということを考えると,暴落が来てもそんなに悪いことではないのではないでしょうか。


その中で,最後には以下のようにも書きました。
実際の運用においては、リタイア時点では30代や40代の資産形成期と違い,株式比率を下げる,安全資産を確保しておくなどといったこともやった上でリスク資産へ資産を投じるのがいいでしょう。

今回は「暴落が来ても大丈夫」の続きとして、この話を書きます。


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コツコツとバイ&ホールド投資してきて,取り崩しのタイミングで暴落が来たらどうする? - シミュレーション

猫 Cat

バイ&ホールドのインデックス投資に対するデメリットや弱点として,「いつ売却するの?その時に暴落が来たらどうするの?」という指摘があります。

そこで過去データを使ってシミュレーションしてみました。

シミュレーションの条件

シミュレーションの条件は以下の通り。
    • 2000万円を運用
    • 毎月10万円を取り崩す
    • 投資先はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド
    • 期間は2007年3月〜2017年1月

■何故この条件にしたのか?

まず,「取り崩しのタイミングで暴落が来たら」という条件だと,昨今のリーマンショックと呼ばれるショックを含めた下落が非常に大きな暴落であり,この直前を起点にしたいということで2007年からトラックレコードがあるファンドに絞りました。
その中で,日本株ファンドなどではアセットアロケーションが良くない。そこで,バランスファンドの中から株式/債券が半分ずつというのがちょうどよかったので,セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを選んでみました。(SBI資産設計オープンマネックス資産設計ファンドなども考えたのですが…)

金額を2000万円にしたのは,退職金や積立投資の有無などで人によってリタイア時点の資産額は異なるでしょうが,このくらいが取り崩しシミュレーションとしては妥当と考えました。取り崩し額の10万円/月は,老齢年金や2000万円という資産額を考えるとこれくらいの金額ずつ取り崩すのが無難と判断。

では,シミュレーションの結果へ。

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「出口戦略」という用語の定義を整理しておきたい

Exit Strategy
Buzzword Bingo: Exit Strategy / planeta

個人投資家の投資の世界で「出口戦略」という言葉が使われることがあります。

しかし、この用語の使われ方で時々「???」と頭にはてなマークが浮かぶことがあります。


一般的に出口戦略とは特定の政策などを終了する際に使われます。
例えば、「イラク問題/戦争の出口戦略」「異次元金融緩和の出口戦略」のような「●●の出口戦略」といった表現です。投資の世界では、ベンチャーキャピタルが特定の会社に提供していた資金を回収するために株式を売却する場合などにも出口戦略と言われます。
つまり、出口戦略が実施されれば、それは●●の終了を意味します。

そのような言葉の使われ方を頭において「個人投資家の出口戦略」を考えると理解しにくい用法があります。
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「出口戦略」はインデックス投資になじまない

「出口戦略」

梅屋敷商店街のランダム・ウォーカーで問題提起されたことをきっかけに投資ブログの間でプチブームのテーマになっています。

「アメリカの不動産投資の出口戦略」のようにある程度の時期が来るとやめてしまうような投資には「出口戦略」という言葉が馴染みます。
しかし、私はインデックス投資に「出口戦略」という言葉があまり馴染むように思いません。

何故なら、世間一般で言われているインデックス投資とは、「給与などからのインカムからインデックスファンド/ETFへ資金を積み上げてバイ&ホールドで長期的に運用する」投資方法です。

ようするに撤退の戦略など初めからスコープ外です。

人生の最後までインデックス投資を続けて、私が死亡すればその財産を相続するのが私のプランです。つまり、私が生きている間にインデックス投資からExitするつもりはありません。
人生の最後まで続くインデックス投資の中では、給与などのインカムがあるうちは資産を積み上げ、インカムが減少すれば資産の積立額が減り、インカムがそれ以上に減れば資産を取り崩していく、というのものです。


投資の出口戦略は、投資を自分や家族などの人生の中にどう当てはめるかによるでしょう。インデックス投資に限らず個別株でも債券でもFXでも不動産でも同じです。

不動産投資でも決まった出口戦略なんてものはありません。
短期のキャピタル狙いもあれば、賃貸のインカムを基本にしてある程度価格が上がれば売ってキャピタルを得る人もいるでしょうし、死ぬまでひたすら賃貸収入を目指すかもしれません。歴史ある資産家などはひたすら相続したままで出口戦略など無かったとも言えます。
目標額に達した投資をやめるかもしれませんし、どんどん保有するビルを増やすかもしれません。

「インデックス投資の出口戦略」「不動産投資の出口戦略」と投資対象ごとに出口戦略があるのではなく、出口戦略はその人の投資の位置づけで決まるはずです。


【"インデックス投資"で"老後90歳まで生きる時に年金で足りない分の生活費を確保"したい】

出口戦略にとって重要なのは後者です。前者の投資方法は"チョクハン投信投資"でもいいはずです。



リタイアメント・インカム (資産運用の出口戦略?)

「長期投資において出口戦略をどうする?」

投資ブログを読んでいてもこんなテーマをよく見るようになった気がします。
出口戦略と言った時に一般的に考えられるのは、資産形成期を過ぎて築いた資産を取り崩す時、つまり"退職後"ということになるでしょう。


入り口(購入時)にはいろいろな検討がされています。以下のような細かい内容にまで触れられています。
 ・0.0x%の信託報酬の差
 ・ドル・コスト法/一括投資/ある程度相場を読んだタイミング投資等の様々な投資方法の検討
 ・外債組入の是非
しかし、出口戦略についてはそれほど語られていない、というのは上のような意見の通りでしょう。


そんな中、投資信託では先を行く(?)アメリカではリタイアメント・インカムについて日本より多くの議論がされているようです。

日本において、リタイアメント・インカムとして「ターゲット・イヤー・ファンド」「毎月分配型ファンド」「毎月低額自動解約サービス(ありがとう投信)」のようなものもありますが、なかんか議論は深まっていませんね。
「ターゲット・リスク・ファンド」「定率解約」等々の議論が深まると面白そうです。


今後はこのテーマでいくつかエントリーを書くかもしれません。



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