過去のエントリーでも書いている通り、長期分散投資をしています。そして長期分散投資を実現する手段として投資信託(ETF含む)を利用しています。

しかし、日本株においては投資信託を利用せずに現物株で保有することも検討しています。

投資信託の信託報酬がもったいないということが理由のひとつですが、もう1つの理由は株主優待

投資信託では、株価の上昇配当は現物株保有の場合と同じ利益を受け取ることができます。しかし、株主優待は現物株と投資信託で大きく異なります。
現物株保有の場合は投資家自身が株主優待を受け取れますが、投資信託の場合は投資信託へ株主優待が払われます。何千、何万という投資家から資金を集めていてもそこには5000円券程度しか配られません。投資信託側ではこれを極力換金して分配してくれているようですが、ほとんどリターンには影響はないでしょう。つまり、投資信託を通じて投資している場合、株主優待分は丸損しているとも言えます。

株主優待のリターンを得るためには、優待が良い銘柄をいくつか含めた現物株の分散ポートフォリオで長期投資を実践する方法があります。これだと優待を受け取りつつ長期分散投資を実現できます。
個別株で分散ポートフォリオを組めるだけの資金量は必要になりますが、日本株の現物株売買であれば取引も難しくはありません。投資信託やETFで日本株に数百万〜を投資している人がいれば、検討の余地はありそうです。

私はまだ投資金額が大きくないのでできていませんが、金額が大きくなった時には現物株での分散ポートフォリオに切り替えることを考えています。そのために時々優待投資について書いてあるサイトやブログを見ています。

なお、優待が魅力的なのは飲食店などのサービス業が多いので、優待条件がいい銘柄だけで選ぶと分散が不十分になりそうです。分散効果を享受するためには優待だけに注目せずに手広い業種に分散することを忘れないようにしなければ。