吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



三菱UFJ投信

第6回eMAXISブロガーミーティング、そしてビル脱出ゲーム

11月14日に第6回eMAXISブロガーミーティングに参加しました。

会場+チャットという不思議な形で、私を含め会場には以下のブロガーが参加しておりました。(リストし忘れている人いないよね…オレ…)
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2年ぶりのeMAXISの分析(データで遊んでみた)

約2年ぶりです。

2011年5月13日にeMAXISの分析 (データで遊んでみた)を書いています。
以下のように三菱UFJ投信から公開されているeMAXISのデータでグラフを作って遊びました。
そこで、eMAXISシリーズのデータを使って3つほどグラフを作って遊んでみました。
●グラフ1 : eMAXIS 全ファンド 純資産シェア
 eMAXISシリーズ全体の純資産総額の中で、各ファンドがどれだけの割合を占めているか
●グラフ2 : eMAXIS 全ファンド 資金流出入額
 eMAXIS全ファンドをあわせた日毎の資金流出入額
●グラフ3 : eMAXIS ファンド別資金流出入(20日移動平均)
 eMAXIS各ファンドの日毎の資金流出入額・・・にすると読めないチャートになったので、ファンドの資金流出入額の20日移動平均

このデータをアップデータしてみました。


◆グラフ1 : eMAXIS 全ファンド 純資産シェア
eMAXIS_Share_20130605_02
eMAXIS_Share_20130605_01

どちらも同じデータを使いましたが表現方法が違うだけです。
 ●上: 各ファンドの水位が分かりやすいように
 ●下: 全体のシェアのイメージが分かりやすいように

個別ファンドを見ると、シェアで1,2だった新興国株式と先進国株式がシェアを落としています。
特に新興国は最近の好況乗り遅れがたたってか激減しています。
先進国株式も緩やかにシェアを落としています。
日経平均&TOPIXの日本株ファンドは直近の上昇相場に乗って大きくシェアを伸ばしています。
国内リートは急伸⇒急減と荒い動きです。

面白いのは8資産均等&波乗りがゆっくりながらも徐々にシェアを伸ばしていることでしょうか。これがどこまでいくか…


◆グラフ2 : eMAXIS 全ファンド 資金流出入額
eMAXIS_CashFlow20130605

昔の流出入額がかわいく見える最近の流出入額です。
前回は2011年5月までのデータでしたが、このグラフで見るとものすごく小さくなっており、昔の分は微々たるものにしか見えません。
相場の動きと言う要因もあるのでしょうが、最近の5億円を超える資金流出入を見ると2年前と比べてeMAXISシリーズの規模がいかに大きくなったことか。


●参考:eMAXIS専用サイト



eMAXISの新バランスファンドが面白い

eMAXISに2つのバランスファンドが追加されるそうです。
 ・ネット投資家向け「eMAXIS」(イーマクシス)に新ファンド追加

(1) eMAXIS バランス(8資産均等型)
(2) eMAXIS バランス(波乗り型)


●手数料 (両ファンド共通)
 ※購入時手数料: 無し
 ※信託報酬: 0.525% (税込)
 ※信託財産留保額:  0.15%

いずれも既存eMAXISファンドのTOPIX, 先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、J-REIT、G-REITの8ファンドを組み合わせたバランス型という位置づけです。(正確には既存eMAXISファンドと同じマザーファンドに投資)


(1) eMAXIS バランス(8資産均等型)
ファンド名の通り、8つの資産に均等投資です。各アセットに12.5%ずつになります。
・アセットの種類で分けてみる
 ・株式: 37.5%
 ・債券: 37.5%
 ・REIT: 25.0%
・地域で分けてみる
 ・日本: 37.5%
 ・先進国: 37.5%
 ・新興国: 25.0%

eMAXISの個別ファンドをバラバラに買うより信託報酬が安くなるという点は一つポイントです。

(2) eMAXIS バランス(波乗り型)
こちらは面白いファンドです。
直近に良好な運用成績を記録した資産は、一定期間好調なパフォーマンスが継続する」という仮説に基づき過去の運用成績が良いアセットの投資比率を上げるというトレンドフォローの運用方法です。
eMAXIS_Naminori

左半分の先進国債券、新興国債券、J-REIT、G-REITの比率は同じです。
しかし、TOPIX、先進国株式、新興国株式、国内債券が機動的です。各アセット5%の最低保証で、残り30%部分がトレンドフォローです。

以下のように相場の状況に応じて資産配分が変わることがあります。
eMAXIS_Naminori_Rei

これが大変興味深い。
リバランスでも頻繁すぎるリバランスはコスト考慮前でもパフォーマンスを悪くするというデータがあります。
リバランスは値上がった資産を売って、値下がりした資産を買うことになるので逆張りの発想です。
これを毎月や四半期ごとのように頻繁にやるよりは1年ごとや3年ごとにやった方がリターンが高くなる(リスクはほとんど変わらない)とのことです。
 ※参考:リバランスの有効性を示すデータ (梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)

ここから見えることは、毎月や四半期のような頻繁なリバランスは値上がりした資産の伸びを取り逃す/値下がりした資産に飛びついてしまっているのではないか、ということです。リバランスのデータからは、相場にある程度のトレンドがあることが示唆されています。
このように考えるとトレンドフォロー戦略は大変興味深い戦略です。
リバランス無しは低リターン/高リスクになるようなので、ひたすらトレンドに乗り続けるのは危険です。しかし、資産配分に上限を設けていますし、トレンドフォローの上限もあります(最大35%まで)。ここがストッパーとなって、いい運用ができる可能性を感じられます。

トレンドフォローによる頻繁な売買がコストに影響するという懸念もありそうです。
しかし、ファミリーファンド方式でマザーファンドに投資していることでかなり緩和されるかもしれません。仮にこのファンドで多少の資産の値動きがあってもマザーファンドの中で売買が発生するとは限りません。同じマザーファンドを利用する他ファンドとの関係によっては、マザーファンド内の有価証券の売買がそれほど多くならない可能性があります。

●まとめ
・信託報酬0.525%の低コストで債券やREITも好きな人にはお勧めできるバランスファンド
・トレンドフォローの波乗り型は面白い運用スタイル



CMAM、eMAXISの取り扱い拡大はどこまで?

ローコストインデックスファンドとしてはeMAXISとCMAMの勢いが強いようですが、この2ファンドの取り扱い会社がどこまで広がるでしょうか。


●eMAXIS
いくつかのブログでも取り上げられていましたが、ジャパンネット銀行がeMAXISシリーズの取り扱いを開始しています。

eMAXISはネット用ファンドとのことですので、当初から取り扱いのSBI・楽天・カブドットコムにマネックスを追加した時点で次はどこになるか気になっていました。
ジャパンネット銀行には、あまりeMAXISのような商品を率先して取り入れるような印象が無かったので、ジャパンネット銀行というのは少し予想外でした。しかし、ネットバンクへも拡大が進みそうということで、これはいいニュースです。
先日、一部ファンドをノーロード化したソニーバンクなどにも拡大が望めるのでしょうか?


●CMAM
基本4資産だけですが、eMAXISよりも低信託報酬なCMAM。純資産も増えてはいますが、伸びは鈍い気がします。取り扱い会社がSBI証券・楽天証券と限定的なことが要因の1つでしょう。
そこで、販売会社の追加が期待されるのですが・・・中央三井AMとしても収益が少ないファンドで積極的に販売会社に営業をかけるわけにもいかないでしょうし、なかなか難しいのかもしれません。
この点は低コスト投信のジレンマでしょうか。



販売会社としても利幅の薄い類似商品をいくつも取り扱っても管理コストだけ増えて儲からないからやりたくない思いがあるでしょう。

それでもネット証券とネットバンクの大手では取り扱って欲しいですね。



「eMAXIS新興国株式」のコストについて考える

私は出席できなかったのですが、先日、三菱UFJ投信とブロガーによるミーティングが行われたようです。
参加されたブロガーの方々がレポートをかかれています。

三菱UFJ投信の第2回ブロガーミーティングに行ってきました(その1) eMAXIS新興国株式インデックスの実質コスト (梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
三菱UFJ投信の第2回ブロガーミーティングに行ってきました(その2) 追加ラインナップ関連情報 (梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
eMAXIS新興国株式の実質コストは・・・ (Passiveな投資とActiveな未来)
第2回eMAXISブロガーミーティングに参加してきました (rennyの備忘録)
第二回 eMAXISブロガーミーティング(1) (Site.M from 新所沢)


詳しくは各ブログのエントリーを見ていただきたいのですが、このタイトルたちを見ても分かるように、第一回決算を受けてのeMAXIS新興国株式のコストに関して大きな注目が集まったようです。

私もeMAXIS新興国株式のコストについては2つほどエントリーを書いています。
(1)eMAXISの決算
(2)eMAXIS新興国株式 ダメ出しは早計かな!?



さて、各ブロガーの方々のレポートから分かったことは・・・決算書のコスト要因の説明にあった通りで予想通りでしたが、

eMAXIS新興国株式のコストは、年率換算4%超とも囁かれたが、そんなに高くない

ということです。



ミーティングに参加されたブロガーの方々の情報によると、投資信託協会によって定められたコストの計算方法(の簡便法?)に従った故に、信託報酬以外のコストが大きくなったという計算ルール上の都合とのことです。

信託報酬以外のコストの割合を算出するときには、コスト÷口数で計算するのですが、この口数が「各月末の口数の平均」uとなっているようです。
これに基づくと、2009/10/28〜210/01/26が決算期となるeMAXIS新興国株式の第一期決算では、10月末、11月末、12月末の3回だけが対象になります。

これが絶妙な期間です。
各証券会社が取り扱いを開始した日の10月30日(=新興国株式の資産は自己資金の100万口のみ)が組み込まれつつも、資産が積み上がった1月末の数字が除外されています。しかもファンドの資産総額の推移を見ると分かるように、1月になって資産総額の伸びは大きくなっています。
そうすると、1月には資産が増えているのでコストは増えています。しかし、分母にあたる口数の計算では1月の数字は使われません。

このように分母になる口数が実情より大幅に過小評価された結果、計算上は信託報酬以外のコストが膨らんで見えたとのことです。


これでeMAXIS新興国株式のコストについてはスッキリしました。

しかし、新たな疑問が浮かんでいます。


それは、「では他のeMAXISファンドで同じことは言えないの?eMAXIS先進国株式も新興国株式ほどではないが、順調に資産・口数は増えているのに・・・」というものです。

この疑問に対しては「上記の計算はマザーファンドに対して適用されている」と考えることでクリアになるというのが、私の仮説です。eMAXIS先進国株式の場合は巨大なマザーファンドがあるので、そのマザーファンドに対して上記の計算を設ける限りは信託報酬以外のコストが膨らむことは無さそうです。
まあ、これは私の仮説に過ぎません。



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