吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



レビュー

[ブックレビュー]  『アフリカ・レポート―壊れる国、生きる々』 (松本 仁一)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです

★★★★☆
(星の5段階評価で★4つ)

星3つかとも考えたが、同系統の読みやすい本がありませんでしたので、それを加味して星4つ。

内容は、ちょっとでもアフリカに興味がある人なら、ほとんど目新しいものはありません。「そんなもんでしょ。何をいまさら言っているの。」と思われるかもしれません。

しかしちょっとでもアフリカに興味がある人が日本にどれだけいるのか?

私も知人がアフリカを担当として仕事をしていたり、ホテルルワンダを何回も観に行くくらいアフリカに興味があったために、この本に書いてあるような内容の話はほとんど知っていましたが、それが無ければ知らなかっただろうことがいくつか書いてあります。

先進国からの援助やアドバイスは「人種差別」の一言で跳ね除けようとする指導者達の話等々。


「なぜ、カネやモノを送ってもアフリカは豊かになれないのか。どうしたらいいのか。」を考える第一歩になる本だと思います。
このような本で興味を持って、少しでも多くの人がそれにまつわる本格的な知識を身につけてこの問題について考えるようになれれば最高です。







[ブックレビュー] 『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』 (神永 正博)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです

★★★★★
(星の5段階評価で★5つ)

おまけしてというところもありますが、これは星5つとさせていただきます。

この手の統計本を何冊か読んだ人には目新しいことは無いかもしれませんが、そうでない人には以下のようなポイントだけでも「なるほど」と思うところはあるのではないでしょうか?

○ジニ係数が高いから格差社会
→ジニ係数は独占率を表すに過ぎない。実際の社会の格差とは必ずしも一致しない。

○コーンエタノール(バイオ燃料)はエコ
→石油燃料の方がCO2排出量が少ない(ケースがある)。大事な前提が抜けている

○小泉内閣で格差は拡大した
→データを見ると何とも言えない。小泉内閣の十年以上前から格差は拡大しつつあるようなデータも多数。

○インターネットの広がりで若者の読書離れ
→そんなデータは無い。



本書の1つの特徴は数式を使わないところです。統計の計算をするということではなく、タイトルに【統計思考力】とあるように「相関関係があるからと言って因果関係があるとはいえない」のような思考力を重要視しています。
そして、本書ではソースデータに当たる重要性データの読み方を説いています。これは非常に重要ですが、この点を強調して説明する本はそんなに多くなかったと思います。データはすでに正しいもの・あるものとして議論が始まる本が多い中、基本的ですばらしい視点です。

いや、マジでソースデータに当たらない人多すぎると思います。記事を読んでデータを読まない人が多いようですが、データを説明している記事ならば神永氏も言われているように記事を無視してもデータを読むべきです。そして、そのデータの信頼性を確認すべき。
これをちゃんと述べられているだけでも十分に素晴らしい本です。


それに加えて、本書でおもわず星を5つにしてしまったのは、自分の投資方法のサポートセオリーを弱体化させるような主張なのですが、信仰とも言えるような正規分布の過剰な利用に疑問を投げかけている点です。

まず、平均収入や共通一次試験の結果など、釣鐘の裾野がどちらかに偏っような分布の場合には正規分布は適切ではないと言っています(ポアソン分布等)。これだけでも素晴らしい指摘なのですが、この程度であれば他の本でも書かれています。星を5つにするほどではありません。

星を5つにしたくなったのは、ベキ分布と正規分布の違いについて、裾野が大きい以外にも書かれていたからです。
正規分布もベキ分布も何も知らない人が2つを重ねたグラフを見ても、「多少裾野の大きさが違う」程度に思うかもしれません。しかし、「ベキ分布には平均も分散も存在しないことがある」というように大きな違いがあることを示しています。

→金融の世界で無条件に正規分布を仮定して平均と分散を使ってリスクを計量しようとするのは危険と言っています。

これはこの後のエントリーで。 (続く)


◎関連エントリー:
正規分布仮定で平均・分散を使うことの危険性 (参考:『不透明な時代を見抜く「統計思考力」』)



[ブックレビュー] 『サブプライム後に何が起きているのか』 (春山 昇華)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです


★★☆☆☆
(星の5段階評価で★2つ)


評価の高かった『サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉』の続編です。

映画にしろ、本にしろ、1作目が当たったから作ることになった続編はイマイチということが多いのですが、これも同じ印象です。

前作はサブプライム問題とテーマを絞ったがゆえにピントがぼけずにきれいに話がまとまっていました。
しかし、本作では「サブプライム後の世界」とテーマを広げた為か、サブプライム問題にも触れつつ、グローバリゼーションやらと話が拡散しています。

サブプライム問題についてなら前作の方が優れているし、世界経済の展望などであれば、他の型の著書の方がおもしろかったり優れていたりします。
この本は「帯に短し襷に長し」という印象です。


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[ブックレビュー] 『サブプライム問題とは何か アメリカ帝国の終焉』 (春山 昇華)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです

★★★★☆
(星の5段階評価で★4つ)


私のサブプライム問題理解の原点になっている本です。新書なだけあって読みやすく作ってあり、この本で得た知識がその後のサブプライム問題理解の大きな助けになりました。


・政府の住宅支援による景気浮揚政策
・サブプライム層へのローン
・リバースモゲージ
・住宅を担保にした生活ローン
・証券化(によるモラルハザード)

決してサルにも読めるような易しい内容ではありませんが、どんな要素が絡まってサブプライム問題というものに至ったのかが読みやすく・分かりやすく書いてあります。


サブプライム問題に乗っかってのど真ん中の本ということで商売気を感じる本なのですが、昨今のサブプライム危機がどのようなものであったかを理解するのには、この本は推薦の一冊。


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[ブックレビュー]  『金融商品にだまされるな! 』 (吉本 佳生)

##記事埋めの(?)読んだ本のレビューです


★★★★★
(星の5段階評価で★5つ)


この本への評価は、ちょっと甘めですが★5つとします。

面白いです。読みやすいのに基本知識がしっかりと網羅されています。

しかも「銀行預金はインフレで目減りする。だからリスク資産で運用しなくてはいけない」のような一般的によく言われているウソなどに対しても踏み込んでいます。


・仕組み預金のカラクリ
・ノックイン債(リスク低減型の投資信託)とはオプション
・一見高金利だが、割の悪い外国通貨建て債券
・変額保険の仕組み


いろいろな金融商品に対する情報が書かれています。

特にお勧めはノックイン債(ノックイン型預金?)の記述ですかね。今でも高金利をうたって素人に販売されていますが、これは「オプションの売り手になっているに過ぎない」という非常に重要な注意をしています。
ちょっと投資に慣れていてもオプションの買いに手を出すのは躊躇する人は多いでしょう。損失の上限が確定されているオプションの買いでさえこれです。オプションの売りなんて言われて「やります」なんて人がどれだけいると言うのか・・・

しかし、金融機関は名前を変えて個人投資家を「オプションの売り手」に仕向けています。
「ほとんど損することがないような安全な金融商品がいいな」と思っているのはまさに金融知識のほとんどない素人投資家です。そんな人に対して、知識のある投資家でさえ敬遠するようなオプションの売りを薦めるというのは、押し売りだとか詐欺まがいとか言われても仕方ないようなビジネスではないでしょうか。



金融商品営業の罠に陥らないためには一度は読んでおいた方がいい本です。



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