カード決済、「リボ払い」が増加 大手5社 08年末残高15%増 (NIKKEI NET)
カード大手5社の2008年末のリボ利用残高は7400億円と、1年前に比べて15%増加した。
経済産業省の調べでは08年のカード利用額(キャッシング除く)は07年比7%増の約30兆円にとどまっており、リボ払いの伸びが際立つ。
カード利用額の伸びが7%の中で、(大手5社の残高データだけとはいえ)リボ払いの残高増加ペースが15%と、リボ払いは人気のようです。





カード会社に年利十数%の手数料を払えるような金持ちがそんなに増えたということでしょうか!?



・・・という皮肉は置いといて、このあたりに格差固定化の一端が垣間見える気がします。

(1)現金払い
(2)クレジットカード一括払い(ボーナス一括払い)
(3)クレジットカード○回分割払い
(4)キャッシングして現金払い
(5)クレジットカードリボ払い

だいたい買い物する時には上のような方法があります。(厳密には商品券を金券ショップ購入して商品券で商品を買うなどもありますが、ここでは割愛します。)
この支払い方法の中で、学生バイトやフリーターや若手サラリーマンなど、お金に余裕がない人ほど(3)(4)(5)の方法を利用している気がします。

でも、これって本当は逆ですよね。お金に余裕がない人ほど(3)(4)(5)は選択すべきではありません。べらぼうに高い金利がつくからです。
ただでさえ、お金に余裕がないのに10万円のものに11万も12万も払っていたらなおさらお金がなくなります。でも、それを選択してしまうという矛盾。

キャッシングは借金なので、"マズイ"ことがわかりやすいでしょう。多くの人が正しい認識をしていると思います。しかし、リボルビング払いにはまだあまり抵抗感がない人が多いようです。実はこれってかなりキツい支払い方法です。よほど小額で2,3回で支払いが終わるような買い物であるか、経済的に余裕があるかしないとかなり財政に影響を与えます。
毎月の支払額が1万円のリボ払いで30万円買い物すると、月の利子が1%として36回払いで合計35万8378円を支払うことになります。支払いの最後の方こそ元金が減ったので、元金の返済率が高くなっていますが、初回は1万円の支払いのうち30%が利子で元金返済は7000円のみという高金利です。

預金金利が低く、給与も上がりにくく、サラリーマンはなけなしの昼食代を削ったりしている中、支払い金利が返済額の数十%を占めるのはかなりきつい。しかし、そんな選択を経済的弱者こそがしてしまうという現実。


金持ちはクレジットカードで一括払い。ポイントやマイルがたまって嬉しいな。
貧乏人はクレジットカードでリボ払い。金利の支払いで四苦八苦。


こんなことでは格差の固定化にもつながるわな、なんて思ったりもします。