吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



リバランス

リバランスの頻度や実施の基準




ここ最近リバランスについて考えていたところ、カン・チュンドさんがブログでと書かれていたので、触発されてリバランスについて書いてみます。(って昔にも書いていますが…)

リバランスとは

アセットアロケーションを決めて運用していても、各アセットの値動きによって資産配分の比率が変わってきます。その乖離幅が大きくなっていたら、それを解消することがリバランスと言われます。
具体的には当初のアセットアロケーションと許容幅として以下のようなものを決めていたとします。
アセットアロケーション例
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【リバランス】セゾン・バンガードGBFのアセットアロケーション維持方法

先日の「重要だが、なかなか実行しないリバランス」というエントリーで、投信ブロガーたちも案外「比率の上がったアセットを売却、比率の下がったアセットを購入」というリバランスをやっていないものだということを書きました。


今回はプロの運用として、ある投資信託でアセットアロケーションをどうやって維持しているかを見たいと思います。
参考として選んだのがセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド (セゾン・バンガードGBF)

このファンドを参考として選んだ理由は以下の4つです。
 1. 継続的な資金流入超過で資産形成期の積立個人投資家に似ている
 2. 株式:債券=50:50というシンプルな比率
 3. ファンドオブファンズなので、銘柄選択やタイミング投資、インデックス追従のための売買が無い
 4. 数年間はトラッキングレコードがある
 5. 私がよく知っている  (←「オイ、5つ目だよ」とツッコむところ)

セゾン・バンガードGBFは年に1度の決算で第1期〜第5期の運用報告書があります。この運用報告書から「毎月の株式/債券の投資比率」及び「期中の売買及び取引の状況」データを見てみます。

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運用初期は株式・債券組入比率が高くなく、共に50%を大きく下回っています。これは新規設定ファンドにありがちな傾向です。
その後、組入比率を上げて2008年には、株式:債券≒50:50でほぼルインベストになっていますが、2008年10月に比率が大きく崩れています。これは10月にあった大きな株式市場の下落が原因です。これによって株式の比率が下がりました。
そんなこともありながらも、だいたい株式:債券=50:50の比率になっています。(現金比率が1%程度なので、ファンド全体に対する組入比率は株式・債券共に49.5%前後が水準)


では、セゾン・バンガードGBFはどうやって50:50の比率を守っているのでしょうか?

それは「期中の売買及び取引の状況」を見るとわかります。
「期中の売買及び取引の状況」には何をいくら買ったか?何をいくら売ったかが書いてあります。
5期分の運用報告書を見てみると、セゾン・バンガードGBF一切、組入ファンドを売却していません
つまり、2007年3月の設定から2011年11月までの運用期間で、セゾン・バンガードGBF「比率が高くなったアセットを売って、比率の低くなったアセットを購入」というリバランスを一切行っていません
2008年10月に株式アセットの比率が下がった時ですら売却リバランスをしていません。

理由としては、売却/購入リバランスにはコストがかかることがあるでしょう。少々の乖離のたびに売却/購入をしていてはリバランスコストが無視できない金額になります。
あくまで一ファンドの運用ですが、ファンドマネージャが運用する投資信託のリバランス状況はこんな感じです。



重要だが、なかなか実行しないリバランス

リバランス

「アセットアロケーションしてバイ&ホールドで…」という投資スタイルでは重要とされるものです。資産の比率をチェックして当初の配分とずれていたらリバランスしましょうとよく言われます。

しかし、投資ブログを見ていると定期的にリバランスをしている人はそんなに多くありません(私を含めて)。

何故か? 3(+1)個の理由が思い当ります。


【定期リバランスしない理由その1:毎月の拠出金でバランス調整している】
私も実行しています。
資産形成期には労働収入から資金を追加投資します。比率が下がっているアセットを重点的に買うことで当初の比率に戻します。
新規投入金額に対して投資済資産が大きくなると効果も弱くなりますが、総投資額が小さいうちはこれだけでかなり調整可能です。
例えば、毎月同額投資で60か月投資済みで損益±0の場合、今後12か月では投資済み資金の24%相当の額が追加投入されます。よほど大きくバランスが狂わない限りは、これで比率が下がっている資産を購入するだけで当初の比率を維持できます。
分散投資でブログを書いている人たちを見ても、それほど分散投資歴が長い人は多くありません。10年未満の人がほとんどのように思えます。毎月同額を投資し続けていたとして、10年間投資済みでも11年目の新規資金が元本の12%相当です。追加資金のみでのリバランスで対応できることは結構大きくなります。

【定期リバランスしない理由その2:そんなに大きく比率は変わらない】
昨今の金融危機では特に強まっている傾向ですが、資産の比率はそう大きく変わりません。
世界的に経済の先行きが怪しくなれば、日本の株も先進国の株もマイナスの影響です。逆もまた然り。外国債券と外国株式は共に同じように為替の影響を受けます。
確かに相場の変動によってアセットの比率は変わりますが、それほど大きくは狂わないものです。
1番目の理由で書いた「新規資金による調整」で対応できる幅に収まるケースがよくあります。

【定期リバランスしない理由その3:リバランスのアローワンス】
2番目の理由と一緒でもいいのですが、分けてみました。
個人投資家で寸分の違いもなく投資比率を守ろうという人はまずいないと思われます(機関投資家でも?)。
25%予定のアセットが26%になったらリバランスのため1ポイント分売却するという人はまずいないでしょう。27%でも…あまりいないのではないでしょうか。
「目標比率25%、30%を超えたら売却リバランス」という程度で考えている人が多いように思います。

【定期リバランスしない理由その4:めんどうくさい】
おまけです。
ふざけたような理由ですが、それなりの説明がつく理由です。まだアセットアロケーションが明確に決めきれていない人もいるでしょう。そんな人は明確なリバランスのターゲットがありませんし、厳密なリバランスをしないということが十分に考えられます。


「リバランスする比率にある程度の許容乖離幅を設けていて」、「大きく比率が変わらない中で」、「新規投入資金で比率が下がったアセットを多めに買っている」ならば、比率が増えたアセットを売却&比率が減ったアセットを買付するリバランスはあまりしなくてもいい状況にあると思われます。


※関連リンク:積立リバランスは資産運用初期段階のみ (高配当ETFで戦略的インデックス投資日記)



リバランスは安値買いの高値売り

長期分散投資をする時には、リスク資産の資産配分を決めて投資を開始します。しかし、その後の各資産のパフォーマンスでバランスが崩れてきます。

その時に推奨されるのがリバランスです。

リバランスのやり方はいくつかありますが、基本的には以下の2つの条件でしょう。
 ・定期的
 ・一定比率を超えた場合

例えば、基本四資産25%ずつの資産配分の場合に【1年に1度確認し、25±5%の範囲にあればリバランスしない。この範囲から外れている場合は、上限/下限まで調整する】

資産配分の比率が変わり次第リバランスしたいのであれば、毎月や四半期ごとに資産配分を確認して崩れていたらリバランスしてもいいでしょう。(頻繁すぎるリバランスはコストもかかるのであまり推奨できません)
また、リバランスの時に厳密に従来の比率に戻すか、幅を持たせるか、幅を持たせるならその幅をいくらにするかは各自のキメです。

さて、リバランスには当初計画していた資産配分比率の範囲に戻す効果がありますが、同時に好調な資産を売って不調な資産を買い増すという効果があります。


特に国内債券を組み入れたポートフォリオで、国内債券にリスクが低く流動性のある商品で投資している場合は、リスク商品からの利益確定/割安買い効果が強くなります。

単純に外国株式と国内債券だけの組み合わせを考えます。国内債券がMMFのような資産の場合、ある程度の期間がたっても金額はほとんど変わりません。
そこで海外株式が増えたとします。当初比率に戻すリバランスをすると、海外株式アセットの利益確定売りを行って国内債券買いになるので、事実上の海外株式の利食いになります。
海外株式のパフォーマンスが悪化して値下がりした場合のリバランスは国内債券で海外株式アセットを買うことになるので、値下がりして割安になった海外株式を買うことになります。

このようにリバランスには「高くなったものを売って、安いものを買う」という効果もあります。
特に国内債券や短期金融資産のようなものをポートフォリオの中に組み入れている場合には、利益確定/割安買いの意味合いが強まります。

※あくまで自分のポートフォリオの中での相対的なものですので、全部が安く/高くなっている場合もありえます
※「高くなったものを売って、安いものを買う」のですが、パフォーマンス改善が保証されるわけではありません



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