吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



フットボール

イギリスの国民投票でEU離脱派が勝利。どうなるプレミアリーグ

euro
EU Flagga / mpd01605

注目されていたイギリスのEU離脱の国民投票が行われました。イギリスから遥か遠く離れた極東の島国である日本でも、大勢が決していると思われている自国の国政選挙より注目されていたかもしれません。
結果は、離脱派の勝利の終わりました。

英、EU離脱を選択 欧州分裂、世界に打撃 (日経新聞)
 【ロンドン=小滝麻理子】英国の欧州連合(EU、総合2面きょうのことば)からの離脱の是非を問う国民投票は24日、開票の結果、離脱支持が全体の過半数の51.9%を占め、離脱が決まった。

この後の流れとしては、イギリスが欧州理事会 (European Council / EC) へ離脱の意向を伝え、EC内での協議の結果離脱となります。EUの条約によると離脱に関する交渉期間は2年間。2年間で交渉が終わるのかという疑問もありますが、満場一致という条件付きで期間は延長できるようです。

さて、現時点では離脱の方針になっただけですが、実際に離脱となったらどんな問題が起こるのでしょう。

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[サッカー] 代表至上主義などクソくらえ

投資と一切関係ないネタで申し訳ありません。
下品で申し訳ありません。


大好きなサッカーに関して思うところ(タイトルの件)がありましたので、一つエントリーを書きます。

セルジオ越後氏が「【セルジオ越後コラム】代表招集を断るのはご法度だ 」と、香川真司が日本代表としてオリンピックに出ないことを批判しているコラムです。
これに限った話ではないのですが、サッカーにおける代表をあまりにも重要視しすぎている/クラブチームを軽視している意見が時々見られます。このような代表至上主義ともいえるような考え方に強く反対します。

セルジオ氏の上記コラムを引用しながら私の意見を書かせていただきます。


日の丸を背負うことは、代表選手であることは、特別であるはずだよ。たとえアンダーエイジの代表でもそれは変わらない。国を背負って戦うことに、サッカー選手としては最大の意義がある。

クラブでプレーすることはサッカー選手にとって最大の意義ではないと?「代表>クラブ」ですか。そんなに代表は偉いのでしょうか?
クラブには多くのファンがいます。香川選手が所属するマンチェスター・ユナイテッドにも数多くのファンが存在します。
ユナイテッドに所属する選手が「代表選手であることは特別で、それがサッカー選手として最大の意義だ。クラブチームでプレーすることは最大の意義ではないんだ。」なんて言ったらどうでしょう?考えてほしい。
プロサッカーの基本はクラブチームです。
これは選手もファンも同じです。マンチェスターにいるサッカーファンに「サッカーでどのチームを応援している?」と聞けば、一番多いのは「イングランド代表」ではなく、「マンチェスター・ユナイテッド」でしょう。次には同じマンチェスターにあるマンチェスター・シティか。
「代表選手であることは特別で、それがサッカー選手として最大の意義だ。(=クラブチームでプレーすることは最大の意義ではない)」はクラブチームをバカにしすぎです。


こんなことがまかり通っていたら、サッカーの五輪競技には本当に意味がなくなってしまうね。

それなら、意味がなくなればいいと思う。
チャンピオンズリーグ、イングランドプレミアリーグ、リーガエスパニョーラ、ブンデス、セリエA…がリーグの価値を維持しているのは価値を高める努力をしているから。
イングランド人はイングランドプレミアリーグ傘下のチームに所属しなくてはならない」のように選手を強制的に集めて出場させているからではない。
自主的に選手達が「CLに出たい」「プレミアリーグでプレーしたい」「マンチェスター・ユナイテッドでプレーしたい」と思わせるようになっているから価値がある。
選手を強制的に徴兵してプレーを強いることで選手を確保しようとするなら、そんな大会は無くなってしまえばいい。
サッカーの五輪競技に意味を持たせたいなら、各国リーグ同様に五輪競技に出たいと思わせるように大会運営側が魅力のある大会にするべきであって、徴兵制で選手を強制収用して戦わせるものではない。


ブラジルでは代表を断るなんてご法度だ。現に今回の五輪代表メンバーにはネイマールにパト、オーバーエイジにはフッキもいるよ。

ブラジルでは2007年のコパ・アメリカでロナウジーニョ(バルセロナ)、カカ(ACミラン)というスーパースターも辞退した過去があります。他にもゼ・ロベルト、マリオ・フェルナンデス等。
セルジオ越後氏は私たちには見えていないパラレルワールドが見えているのか。


日本代表よりマンチェスター・Uの方が価値が高いと捉えられるのは、個人的には解せないな。

個人的には日本代表が大好きなのかもしれませんが、世間の評価は全く違うだろう。
「あなたはマンチェスター・ユナイテッドのレギュラー、もしくは日本代表のレギュラー、どちらか一つを選べるとしてどちらがいいですか?」とブラジル人に聞けばよい。大多数がマンチェスター・ユナイテッドを選ぶだろう。
個人の主観において価値観は逆転するかもしれないが、現時点の世間一般では日本代表よりマンチェスター・ユナイテッドの方が価値が高い。それは興行を超えたところにある名誉や社会的賞賛といった価値観に基づくものです。


香川本人にとっても、日本サッカーにとっても、言っておくべきことだと信じている。日本サッカーは何のためにあるのか。マンチェスター市民のためではないよ。日の丸の重みを今一度考えてほしいね。

セルジオ越後にとっても、日本のサッカー関係者にとっても、言っておくべきことだと信じている。香川真司は何のためにあるのか。日本サッカー代表のためではないよ。香川真司という個人の意志の重みを今一度考えてほしいね。


代表とクラブは一概に序列をつけられるものではありません。しかし、敢えて序列をつけるならばクラブチームが上でしょう。

代表戦はお祭りのようなものです。その国の国籍を持つ選手でその時のトッププレーヤーたちを集めて(少し練習して)ぶっつけで試合。
一方、クラブレベルでは選手たちが濃厚な練習をして、日々のリーグ戦やトーナメントを戦います。チームとしての完成度においてもクラブの方が上でしょう。選手の給料を払い、育成するのもクラブです。ファンはシーズンチケットをも買って応援します。多くのサッカーファンを日々応援しているのはクラブチームです。

ファンへの密着度、育成から試合までというプロセス、チームとしての完成度、時間的な歴史の積み重ね…いろいろなサッカーの観点で考えてみてもクラブチームが代表より軽視される理由は全くありません。

代表チームが重要だというなら、出たいと思うように価値のあるチームにするような努力をするべき。それをせずにサッカー協会が権力を使って選手にプレーを強要させる徴兵制のようなマネはサッカー界の為にも良いことではない。


AC Milanを応援して20余年。クラブのサポーターをなめるな!
(いや、ユーロとか普通に楽しんでますけれどね)



CLはバルサが優勝

2010-2011のChampions LeagueはBarcelonaがManchester Unitedを3-1で下して優勝。Manchester Unitedを応援する身としては残念な結果ですが、強かった。

私の中での最強チームはいぜんとしてサッキ、カペッロのAC Milanだが、今のBarcelonaはそれと遜色ない強さです。
私は時代が違うのでなかなか比較できませんが、少し古い世代の人だとグランデ・インテルなどとも比べるのでしょうか。それくらい今のBarcelonaは強い。

でも来季のAC Milanは負けないよ!!



ザッケローニ監督と投資パフォーマンス

フットボールで日本代表がアジアカップを制しました。
そのおかげでテレビではニュースやワイドショーで日本代表に関する話題が多いようですが、心の狭い私には気に入らないことが多数。

まずは決勝ゴールの李選手が妙に取り上げられていることが気に入らない。ただ決勝ゴールだけがそんなにすごいことかと。たかがボレー一発だけですよ。これが気に入らない。

そして本題。
ザッケローニ監督の評価です。
どこぞのワイドショー(宮根さんの番組?)ではザッケローニ監督が名将扱いされていました。他のニュースなどでもだいたいは好意的ですし、ファンの人たちもザッケローニ監督の名前をコールしていたりと高評価のようです。

しかし、ザッケローニ監督はそんなにいい監督だろうか?

私のザッケローニ監督評は中の下。近年の印象はユヴェントス史上に残るくらい酷い結果を残したダメ監督という印象です。ユーベファンの知人からは彼が解任されてよかったという声が結構聞かれました(そもそもなんでザッケローニなんかにしたんだという批判が先か)。
2000年前後には私の応援するAC Milanを率いていましたが、何とかスクデットを1回とったくらいです。その後は成績不振でMilanを解任、ラツィオ、インテル、トリノで解任・・・と監督更迭のニュースで名前を聞くくらいで全くいい監督という印象がありません。

今回のアジアカップ優勝はAC Milanのスクデットと同じイメージです。
今のアジアにおいてはオーストラリア、韓国、日本が実力三強です。そういう意味では選手層に加えて少しの運でこの3チームのどこが優勝してもおかしくなかった。
AC Milan時代のリーグ優勝もAC Milanの戦力を考えると魔法のような監督の手腕がなくても優勝してもおかしくなかった。

そんなザッケローニ監督が今の日本では名将と称えられているようですが、これは正しい評価なのでしょうか。


この評価のされ方は投資に通じるところを感じます。
直近の短期的な成績だけで評価が高まるという傾向です。
投資の世界で短期的に優れたパフォーマンスを残す人はたくさんいます。しかし、その人が実力で勝ち取ったものかは分かりません。しかし、短期的なパフォーマンスに惹かれる人があまりにも多い。

今回の世間のザッケローニ監督評を見て、このようなことを感じました。



日本が初戦で勝利。3戦全敗を予想した勇者達は・・・

南アフリカで開催されているワールドカップ、日本はカメルーンとの初戦を1-0で勝利。

さて、日本では3戦全敗を予想していた人が結構居たように思います。
セルジオ越後氏は堂々と3戦全敗を公言し、杉山茂樹氏は「3戦全敗の可能性はかなり高いだろう」と言っていました。他にもブログやコメントなどで3戦全敗を予想する声も結構あった。
私の身近な人の中でも3戦全敗をほぼ断言するかのような口調で予想する人もいました。


セルジオ氏とか杉山氏などはサッカーに詳しいのですから、どちらが強いかという戦力分析はある程度の制度でできているのでしょう。しかし、全敗というのは勇気ある予想です。かなりチャレンジングです。

サッカーは意外なほどに前評判どおりに進まないことがよくあるんです。後付け解説ならジャイアント・キリングの説明はできても、前評判時点でそれをするのはかなり難しい。(セビージャがバルサに勝ったことやPSVの躍進を後付けで解説できても、事前予想でそれを織り込むのは困難です)

しかし、今回書きたいことはそういう2チームの戦力差が勝敗を決定付けないというだけではありません。



以下の予想が秀逸。
英国ブックメーカー予想は「日本全敗」(デイリースポーツ)
いよいよ14日に迫ったサッカー日本代表のW杯初戦(対カメルーン)。英大手ブックメーカー「ウィリアムヒル」で日本戦のオッズを調べてみると…。優勝候補と目されるオランダとの試合(19日)は、「オランダ勝利」の賭け率が0・75倍。圧倒的にオランダ勝利を確信する人が多いことが分かる。日本は14日のカメルーン戦、24日のデンマーク戦といずれも相手チームの勝ち予想が約2倍に対し、日本の勝ち予想は約3・5倍。賭け率だけでみると、1次リーグの日本は3戦全敗予想となっている。
どう考えても、ウィリアムヒルの各試合のオッズから【1次リーグの日本は3戦全敗予想となっている。】とは読めません、
ブックメーカーの取り分を無視して考えると、デンマークとカメルーンの勝ちオッズが2倍だと日本が負ける確率は50%です。
デンマークとカメルーンの両方に負ける可能性は50%×50%=25%です。その上でオランダにも負ける可能性を考えると・・・
実際はブックメーカの取り分があるので、日本の対戦国の勝率をもう少し高めにする必要はありますが、それでも日本全敗という確率は30%程度です。
どの相手に対しても不利なオッズになっていることから日本が"最弱"とか"予選脱落候補最有力"とはいえても「3戦全敗予想になっている」とは言えません。

同じウィリアムヒルの予選突破オッズで日本の倍率は3.75倍でした。オランダは1.14倍。カメルーンとデンマークは2倍。これを見ても日本が最弱だという評価なのは一目瞭然です。これに胴元取り分の補正をして計算すると日本の予選突破確率は約25%です。75%の確率で予選落ちという予想です。
しかし、予選落ちでも3戦全敗のほかに、1分2敗、2分1敗、1勝2敗、1勝1分1敗、1勝2分、2勝1敗といろいろなパターンがあります。それを含めての75%なので、やはり3戦全敗の確率はそう高くありません。


日本が他対戦国に負けるという1つ1つの事象が起こる確率は高くても、それが全部同時に発生する確率は全く別です。確率90%の事象でも10回連続で起こる可能性は35%弱、20回連続だと12%です。


事実、過去のワールドカップ予選のデータを見ても3戦全敗でグループリーグを敗退する国はそう多くありません。弱いと思われたチームでも必ずしも全敗で終わるわけではなく、1回くらい引き分けたりもするものです。
プレミアリーグでも上位チームが意外と下位チームに取りこぼします。今期のマンUは昇格組のバーンリーにまさかの黒星を喫しています。プレミアリーグではなくFAカップでは下部リーグのリーズにやられたりと意外と順当に行きません。





投資ブログでなんでこんな話を書いたかというと・・・

「感情ではなく、確率をちゃんと冷静に判断しようね」ということです。

行動経済学でも言われていますが、ちょっとした差が過大に評価されることが多いように感じます。
 ・格下の日本代表は勝てない (実際は日本の方が不利だが、それほど圧倒的な差は無い)
 ・就活では大学格差があって学歴は重要 (実際に大学の差はあるが、言うほどの差は無い)


これは投資の世界でも同じことでしょう。
ちょっとした危機があるとそれを恐れてパニックになってしまったりと、過剰に反応することがしばしばあります。そういう時に冷静に判断しましょう。

デイリースポーツの記者のように3戦全敗を導き出すのは危険です。



P.S.
杉山氏は自身のブログの「可能性はある」という空虚な答にて
可能性は「ある」に決まっている。
問われているのは、それがどれほどかってこと。
1%なのか 80%なのか。50%以下なら難しい。可能性は「低い」と答えるべきだろうし、50%以上あると思えば、可能性は「高い」と答えるべきなのだ。
のように書いています。ただ可能性が高いだけで50%以上なのだから、かなり高いと言うからには70%や80%の確率で3戦全敗を予想していたのでしょうか。いや、断言するからにはそうなのでしょう。どういうロジックで日本の全敗確率がそれほどと予想したのか解説してほしいものです。
また、
だから僕は、20%以下なら「低い」ではなく「ない」と言うことにしている。
確率20%以下が「ない」なら、Pinnaclesportsの直前優勝オッズから優勝確率を算出すると、ワールドカップで優勝する可能性がある国は1国も無くなります。
杉山氏はこのように何やら数字に弱い気がしてします。



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