吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



ファンド

ネーミングが秀逸な日経225ノーロードオープン

日経225ノーロードオープンという日経225に連動するインデックスファンドがあります。

【基本情報】
・購入時手数料: 0% (ノーロード)
・信託報酬: 0.84% (税込)
・信託財産留保額: なし
・純資産総額: 約1100億円

SBI証券、楽天証券、マネックス証券などでは週間や月間の売れ筋ファンドランキングがあります、日経平均連動ファンドは人気商品です。

日経225ノーロードオープンを含め、ニッセイ日経225インデックスファンド野村インデックスファンド・日経225eMAXIS日経225インデックスMHAM株式インデックスファンド225等、複数の日経225連動ファンドがランキング上位に顔を出してきます。

その中でも日経225ノーロードオープンは人気ファンドで、マネックス証券の2012年3月の月間ランキングでは1位です。
MonexRanking201203


日経225連動のインデックスファンドを比較してみると以下の通りです。(2012年4月23日時点)
nikkei225fund_compare

新興勢力の野村/eMAXISは純資産総額が4億円、13億円と純資産総額から不安を覚えても仕方ないでしょう。
しかし、ニッセイ日経225インデックスファンドMHAM株式インデックスファンド225と比較して日経225ノーロードオープンが優れている商品とは思えません。
日経平均連動のインデックスファンドで信託報酬が0.84%はかなり高い水準です。しかし、信託報酬がより安いファンドを取り扱っているネット証券でさえ日経225ノーロードオープンが売れているのです。

これは何故かと考えた時に、日経225ノーロードオープンというネーミングが素晴らしいのだと気づきました。
ノーロードという名前があると手数料が安そうに見えます。それで選んでしまう人が多いのではないかと予測します。
この予測が当たっているとすれば、日経225ノーロードオープンという名前を付けた人は素晴らしいマーケティングセンスだったと言えそうです。







金融審議会の投信ワーキング・グループの資料のデータが面白い

金融庁の金融審議会の「投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ」の資料で竹川美奈子氏の資料がいくつかの投資信託ブログで紹介されています。 (※:「投資家目線でみた投資信託の現状と課題」)

しかし、私が取り上げるのは、資料1の「金融自由化以降の投信マーケットの状況と今後の課題」(野村総研 金子久氏)です。
竹川氏の資料も興味深いのですが、データ好きの私としては、こちらが非常に気になります

以下が「金融自由化以降の投信マーケットの状況と今後の課題」の見出しです。
 ・投信残高の拡大と要因の概観
 ・投信残高拡大の要因機С杏環境
 ・投信残高拡大の要因供毎月分配型の登場
 ・投信残高拡大の要因掘П人僂離▲Ε肇宗璽垢硫魘
 ・投信残高拡大の要因検販路の拡大(投信窓販解禁、DC制度発足・・・)
 ・投信は個人の資産運用に役立ったか
 ・投資家にとって、より魅力的な金融商品となるために

この中にはいろいろと面白いデータが出てきます。個人的に気になったデータを列挙すると下記の通り。
 ・金融機関による預貯金利子の支払額 (5ページ)
 ・基準価額に対する年間分配金の割合(毎月分配型投信) (8ページ)
 ・毎月分配型投信の残高 (8ページ)
 ・韓国の毎月分配型投信の本数 (9ページ)
 ・台湾の毎月分配型投信の本数 (10ページ)
 ・株式投信(含む毎月分配型)のカテゴリー別構成比 (11ページ)
 ・毎月分配型の年間解約率 (13ページ)
 ・追加型株式投信の運用形態別残高(2011年9月) (20ページ)
 ・運用をアウトソースしている投信の残高 (21ページ)
 ・運用をアウトソースしている投信の残高シェア(カテゴリー別) (21ページ)
 ・日系資産運用会社の海外拠点設置状況(2011年9月) (22ページ)
 ・平均実質信託報酬率(追加型株式投信) (23ページ)
 ・カテゴリー別平均実質信託報酬率 (23ページ)
 ・実質信託報酬の変化(?03〜11年度)に関する要因分解 (24ページ)
 ・投信1ファンド当たり年間運営費用 (25ページ)
 ・投信1ファンド当たり年間運用報酬(2011年末) (25ページ)
 ・追加型株式投信の解約率 (28ページ)
 ・確定拠出年金における商品別残高  (29ページ)
 ・(DC)カテゴリー別残高構成(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)運用形態別残高構成(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)確定拠出年金向け投信の残高構成(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)TOPIXインデックスファンドの平均信託報酬(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)投信の解約率(年率) (30ページ)
 ・確定拠出専用投信の残高ランキング(2011年末) (31ページ)
 ・ネット専業証券4社の投信残高 (32ページ)
 ・直販専業投信会社の投信残高と解約率 (32ページ)
 ・販売手数料(上限値)の平均値(追加型株式投信) (33ページ)
 ・カテゴリー別販売手数料(上限値)の平均 (33ページ)
 ・TOPIXをベンチマークとする国内株式型ファンドの収益率の分布 (37ページ)
 ・日本の国内株式ファンドのリターンと投資家リターン(年率) (38ページ)
 ・米国の株式投信のリターンと投資家リターン(年率) (38ページ)


そのようなデータから面白いポイントを整理すると以下。
 ・2001年の金融機関の預貯金利子支払額は30兆円超で2004年以降は5兆円を大きく下回る
 ・2004年から毎月分配型投信の年間分配金÷基準価額が上昇し、2011年は14%に迫る勢い
 ・2011年の投信残高における毎月分配型のシェアは70%弱
 ・韓国、台湾でも毎月分配型投信の本数は増加傾向
 ・2001年→2011年で見ると国内株式投信の割合が大きく減り、海外債券型が大幅に増大
 ・2003年~2008年は毎月分配型の解約率は毎月分配型より低かったが、近年は急上昇
 ・日系投信会社は最大で約6割(25兆円)を海外の運用会社にアウトソース
 ・運用をアウトソースする投信が増加し、シェアは70%弱
 ・2003年から実質信託報酬率はほぼ一直線に右肩上がり(1.1%→1.3%)
 ・2003年から各カテゴリー別の信託報酬はほぼ横ばい
 ・残高加重平均の実質信託報酬率が上昇したのは、信託報酬が高いファンドが売れたため
 ・1ファンドの年間運用費用の中央値は4240万円。95%tileが10720万。5%tileが2340万
 ・4240万円以上の運用報酬額を得ているファンドの割合は648/3568。
 ・投信全体の平均より、銀行における投信の解約率は低い
 ・銀行は通貨選択型ファンドの割合が少ない
 ・DC向け投信の残高は2兆円以下。DC全体が2011年3月末で5兆円。
 ・DCはDC専用が多く、パッシブファンドが多い
 ・DCの解約率は0.6%/年と一般向け投信の39.6%/年より圧倒的に低い
 ・直販専業投信の解約率は5%台



都合がよい期間を選んだデータに騙されるな

煽リストの藤沢数希氏がアゴラにいいサンプルを挙げています ⇒ 「5年前に100万円投資していたら・・・
さすがに注目されているだけあって、Twitterや梅屋敷のランダムウォーカーのコメント欄でも話題に上がっています。

KazuFuji_index
上のチャートはそれぞれの資産に5年前に100万円を投資した場合、いくらになっているかを表している。
一番最悪なのは、金融のプロ中のプロのゴールドマン・サックスなどの投資銀行に投資することだった。
次にダメなのが、経済評論家やファイナンシャル・プランナーが自信満々でススメていたTOPIXなどの日本株のインデックス・ファンド
MSCI Kokusaiなどの外国株インデックス・ファンドに投資することも、円高で負けず劣らずダメだった
圧倒的にパフォーマンスがよかったのが、日本国債に投資することだ。年率1.5%ほどの金利で運用していれば、今頃は7.5%程度は財産が増えていたことだろう。ゆうちょ銀行に定期預金をしてもよかった。つまり、日本の多くのお年寄りは、非常に賢明な投資をしたのだ。
金融のプロは、カジノ運営に関してはラスベガスのホテルに教えを乞うべきだし、投資に関しては日本のお年寄りから学ぶべきだろう。


日本国債や預金を選んだ人が賢いと言っていますが、極めておかしな話です。

以下は各種株式/債券指数のパフォーマンスです。(ソースはわたしのインデックス。2012年2月末のデータ)
Index_Compare
【図中のインデックス (全て円建て)】
 国内債券 = NOMURA-BPI総合
 国内株式 = TOPIX(配当込み)
 米国株式 = S&P500(配当込み)
 先進国株式 = MSCI KOKUSAI
 新興国株式 = MSCI Emerging
 世界株式 = MSCI All Country World
 先進国債券 = Citigroup WGBI Non-JPY
 新興国債券 = JPMorgan Emerging Market Bond Global

パフォーマンスがトップのインデックスは背景が水色、ワーストは灰色になっています。
国内債券にとって、5年という区切りが唯一にして最大の大勝利だったことが分かります。

3年になると株式に大きく負け、全インデックスで最下位です。
10年になると先進国/新興国債券に負け、株式では新興国株式には大きく負けます。
15年以上では低迷する日本株以外には全て負けます。

5年という期間設定こそが、「圧倒的にパフォーマンスがよかったのが、日本国債に投資すること」「ゆうちょ銀行に定期預金していてもよかった。つまり、日本の多くのお年寄りは、非常に賢明な投資をしたのだ」「投資に関しては日本のお年寄りから学ぶべきだろう」と言うためには必要不可欠な要素であることが分かります。


相場が大きく下げた時には必ずこういう「低リスク資産が良い。投資なんてダメ」と主張する輩が出てきますが、注意が必要です。
同様に相場が好調な時に「投資最高」と言う輩にも注意が必要です。



海外で買えば年利30%なのに日本で買うと数%になる金融商品

先のエントリーで紹介したAll Aboutのニューリッチの道です。
2012年3月7日の「金持ちになるには世界の金融商品に目を向けよう!」という記事も大変興味深い。

タイトルのように、結論は「日本で儲からない金融商品など買っていないで海外のオフショアファンドを直接買いましょう」という記事です。

そんな結論は置いといて、大変興味深いのは最初の1段落。
世界を見渡すと、たとえばオフショア(税金が優遇されている地域)で販売されるファンド(ヘッジファンド)などは、年利回り20%や30%といった商品がゴロゴロ見られます。そしてオフショアで販売されているファンドを日本の金融機関が販売しているケースが散見されます。しかし、オフショアの証券会社から直接買えば年利30%が達成できるのに、日本で買うとなぜ数%にしかならないのでしょうか?

2つの点で注目に値しました。

(1)海外では年利30%を達成できるファンドがある
何と年利30%を達成できるファンドがあるそうです。
注目なのは「年利30%が達成"できた"」ではなく「年利30%が達成"できる"」という点です。年利20%や30%といった商品がゴロゴロあるなら、その1つだけでも教えてほしいものです。

(2)海外で30%が日本では数%になってしまった商品
年利30%が数%にまで低下するということは年20%強が何らかのコストとして消えているということです。
オフショアファンドの世界は全く詳しくありませんが、大変興味深い。アブラハム・プライベートバンクのような会社もありますが、彼らがそんなに中抜きしているというのか。
是非とも詳細を知りたいものです。



STAMインデックスシリーズが信託報酬率を引き下げ

「STAM インデックスシリーズ」の各ファンド、「ネット証券専用ファンドシリーズ アジア新興国株式インデックス」および「世界経済インデックスファンド」の信託報酬率引下げについて

STAMインデックスシリーズの信託報酬が平成24年4月20日に引き下げられます(加えて名前が「SMTインデックスシリーズ」に変更になります)

日経225:0.42% → 0.3885%
TOPIX:0.42% → 0.3885%
グローバル株式:0.63% → 0.525%
新興国株式:0.6825% → 0.63%
国内債券:0.42% → 0.3885%
グローバル債券:0.5775% → 0.525%
新興国債券:0.63% → 0.63%
J-REIT:0.525% → 0.42%
グローバルREIT:0.6825% → 0.5775%
(ネット証券専用)アジア新興国株式:0.6825% → 0.63%
世界経済:0.63% → 0.525%

基本的な国内外債券4資産は統合する中央三井AMのCMAMシリーズと同水準のようです。CMAMを買ってもSTAM(SMT)を買っても表面上の信託報酬は同じとなります。

新興国は0.63%とeMAXISシリーズと同水準です。


昨年はおとなしかったインデックスファンド界の動きですが、今年は活発になっており、今後も注目です。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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