吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



ファンドマネージャ

[プロとは] プロゴルファーとファンドマネージャ

投資信託のファンドマネージャなど、人のお金を預かって運用する人たちは「投資のプロ」と言われる事があります。

このプロとはどういう意味でしょう?

俗にプロと言われると、次のようなイメージがあるのではないでしょうか?
 ・そのことに対して優れている (専門的な知識や優れた能力がある)
 ・それを職業として行っている


特にプロで一番イメージしやすいのは、プロゴルファー、プロ野球選手のようなプロスポーツ選手でしょう。
確かにプロゴルファーは上でイメージされるような優れた能力を持っており、それを職業としてお金を稼いでいます。

それでは投資信託のファンドマネージャはどうでしょうか?
職業としている点は間違いありません。預かった資産を運用することで報酬を得る仕事をしています。
しかし、「優れている」には疑問符がつきます。ゴルフや野球や将棋なら「プロ100人 vs アマ100人」はまずプロが勝ちます。しかし、ファンドマネージャの場合はそうとも言えません。

(CM出演などもありますが)基本的にはゴルフの上手さに応じて賞金を稼ぎますす。だからゴルフのプロはゴルフが上手くなくてはいけません。
しかし、ファンドマネージャの報酬体系は違います。必ずしも運用に成功しないと給料がもらえないわけではありません。投資信託では預かり資産高から決まった割合で信託報酬を得ています(細かく言うと会社の取り分)。そして、素人でもできる市場平均というパフォーマンスに勝ったり負けたりという成績です。

投資信託のファンドマネージャが言われる投資のプロは「もっぱらに資産運用を行うことによって報酬を得ている職業」という意味のプロです。
証券会社や銀行の営業に「投資信託のメリットの1つは、資産運用を投資のプロに任せられることです」と言われた時には、それを職業とする者に委任するだけだと思っておくべきでしょう。ド素人のように変な金融商品に手を出す可能性は低いですが、優れた成績を残すことはあまり期待しない方が良いと思います。







ファンドマネージャが直に説明してくれることを喜ぶのは間抜け - 山崎さん手厳しい

同意する気持ちはありつつも相変わらず手厳しい。

アクティブ運用者の仕事の中身 (ダイヤモンド・オンライン)
評価が難しいのは、顧客への運用の説明や、潜在顧客へのマーケティングに使う時間だ。投資家との触れ合いを重視すると、投資家から好意的に評価されやすいが、その時間は、運用そのものの維持と改善に貢献しているものではない。ファンドマネジャーが直に説明してくれることを喜ぶ顧客は、気持ちはわかるけれども、少々、間抜けなのだ。実際にそう言うと意地悪過ぎるが、本当の話だ。

山崎元氏のコラムで欠かさず読んでいますが、今回のコラムは最後の段落が手厳しいですね。
素人投資家としては、ファンドマネージャから運用報告を聞ける機会はそうは無いためにその機会を嬉しいと思う気持ちがあることを否定できませんので、少しイタタ・・・と思いつつも同意です。

ファンドマネージャが顧客に説明しても、それがパフォーマンス改善に繋がるわけではない。山崎氏は(分かっていてもコラムには)書いていませんが、顧客に説明する説明会の会場や資料の分だけコストはかかっているので、その分だけ会社が利益を上げるための手数料に上乗せされていると考えるのが普通でしょう。
資産運用は資産を増やすための手段であって、資産運用で資産を減らすための手数料を払うのはバカバカしいという極めて合理的な考え方ですね。私もそう思います。

でも、そう簡単に100%これを守れるかは別問題だったりします。



日銀のオペがファンドマネージャを直撃?

最近はMMFやMRFの金利も低下傾向が続いていて、個人投資家も利回りが減って悩んでいる時期かもしれません。




以下のような記事を見つけました。
短期商品の利回り低下、ファンドが運用難に直面(ロイター)
 日銀の強力な金融緩和措置がマネー・リザーブ・ファンド(MRF)やマネー・マネージメント・ファンド(MMF)など短期金融商品の利回りを押し下げ、運用難に直面するファンドマネジャーが頭を痛めている。
 日銀が行う異例の措置は、民業圧迫につながりかねない──。短期金融商品の運用を手掛ける国内運用機関のファンドマネジャーはこう指摘する。運用会社の看板商品であるMRFやMMFの運用利回りがゼロ%に近づけば、預かり資産から得られる信託報酬が削られ運用会社の収益圧迫に直結するからだ。
日銀の異例中の異例の措置の結果、こんなことになっています。日銀の措置は、資金繰り不安を解消するためで仕方ないとも感じるのですが、その意図しない弊害をMRFやMMFが受けている感じですね。

私はMRFやMMFはほとんど持っていませんが、住信SBIネット銀行でハイブリッド預金を微々たる金額ですが持っています。ハイブリッド預金は預け入れ金額が増えているのにも係らず、受取金利が減っています・・・



短期金融市場の利回り低下は、投資家だけでなく運用会社にとっても厳しいんですね。
調べればすぐに分かるのでしょうが、各社はMRFやMMFの運用でどれくらいの収益を上げていて、この利回り低下でどれくらい収益が悪化しているのだろうか。



ファンドマネージャの給与は1兆7000億円÷10

日経ビジネス(2009.3.16号)にあったのですが、トップ10人のファンドマネージャの年収合計は1兆7000億円とのことです。


1人平均1700億円ですか・・・すごいですね。

S&P500企業CEO平均が10億円程度とのことですから、たった3人でS&P500企業CEO全員の年収合計に匹敵です。


しかも、トップ10人の平均が1700億円ですから、1位の人はいったい去年の年収はいくらだったのでしょう・・・



投資のプロ(ファンドマネージャー)とは

投資信託では、投資家のお金を集めて投資のプロであるファンドマネージャーが運用します。そのメリットとして「(システム的、金額的等の事情から)個人では投資できないようなものに投資ができる」「素人の自分に替わりプロが最新の情報を調べて投資してくれる」なんてことが書かれています。



・・・が、ここで言う投資のプロって何でしょう?

結論を言ってしまうと【投資を専門に行うサラリーマン】です。

プロという言葉から「プロフットボーラー」「プロゴルファー」等でイメージする能力が著しく優れたという印象を持つのかもしれませんが、これは違うと断言できます。

何故なら、真の投資の上手さを測定するには数十年という長い期間が必要であり、そのような結果を待ってFMに割り当てるというのは現実的ではない。
プロゴルファーは「ゴルフがうまい」とまず確実に言えますが、投資のプロは投資が上手いということが保証された人ではありません。
あくまで、それなりに優秀な頭脳を持っていて、投資に関する知識と最新情報をたくさん持っていて、投資を専門で行っている人です。

確かに投資のプロの中には投資の才能がある人もいるでしょう。しかし、前述したようにその本質を判断することは困難なので、雇う金融機関側も採用の際に見極められません。結局、そのファンドマネージャーが残した結果が出てから初めてうまかったと言えるものです。
一般人でも一生懸命、投資の勉強をしても投資で資産を築けない人がいるように、投資のプロと言われる人も勉強しているからといって投資がうまいとは限らないことを肝に銘じておくべきです。

あくまで専任で投資を行う人と考え、過剰な期待を抱かないようにしたいものです。


にほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 為替ブログ FX初心者へ

@吊られた男



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
連絡先
私への連絡は下記メールアドレスまでお願いします
tsurao@gmail.com

tsuraolife_banner_s

follow us in feedly

にほんブログ村 株ブログ 投資信託へ


Recent Comments
ブログ内記事検索
PR
お勧め銀行・証券会社
■証券会社■
○SBI証券

○セゾン投信


■銀行■
○住信SBIネット銀行


■401k(確定拠出年金)■
○SBI証券
タグ
Archives