吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



デリバティブ

「預金」「保険」「債券」「年金」「投資信託/ファンド」などの言葉の持つイメージに気をつけて

世の中にはいろいろな金融商品があります。

普通預金、定期預金、外貨預金、仕組預金、生命保険、医療保険、がん保険、介護保険、学資保険、国債、普通社債、転換社債、仕組み債…

そんな中、世間一般には言葉の持つ響きとして、以下のような順位で安全性が高く堅実と思われているのではないでしょうか。特に4番と5番の間には大きな隔たりがありそうです。

1. 預金
2. 保険
3. 年金
4. 債券
5. 投資信託/ファンド
6. デリバティブ


販売会社はプットオプションを仕組み預金として組成すれば、「プットオプション売りのオプション料」という非常に危険な投資方法を預金の金利という安全そうな言葉に置き換えることができます。
それによって「プットオプションの売り」という取引は嫌だという人にも「(プットオプションが組み入れられた)仕組み預金/債券」を営業して買ってもらうこともできるわけです。

日経平均リンク債なんてオプションの売りであり、とても素人に勧められるような資産運用商品とは思えないのですが、なぜか素人こそ買っている(素人に売ることができる)という不思議…

「年金」や「保険」についても似たようなことが言えます。「投資信託」は怖くても「変額年金保険」とすると信頼が高くなることもあります。これに販売が銀行員だとさらに信頼性アップでしょうか。


このように言葉が持つイメージを巧く利用することはマーケティングにとって重要です。
しかし、それは売り手側の論理であり、買い手側である個人投資家はそのようなイメージに惑わさらないようにすることが大事です。







「仕組預金?そんなもの預金じゃありません」(by 金融庁) → 預金保険の対象外へ

大きなニュースが飛び込んできました。

 ・三菱UFJなど3大銀行、円建てデリバ預金の販売を停止 預金保険の対象外に (ロイター)
三菱東京UFJ銀行など大手銀行が、円建てデリバティブ(仕組み)預金の販売を一斉に停止した。金融庁が、預金者に支払われる金利のうちオプション料に相当する部分を預金保険の対象外にする方針を決めたため。


何と、従来は全部預金保険の対象となっていた仕組み預金に金融庁がNOを突きつけたようです。
「支払われる金利のうちオプション料に相当する部分を預金保険の対象外」ということなので、完全に預金保険の対象外になったわけではなさそうですが、これは大きな決断です。

仕組預金は預金とは全く違います。全国銀行協会の仕組預金の解説ですら、以下のような普通の預金ではあり得ないような説明が並びます。

 ・満期まで原則、中途解約ができません!
 ・例外的に、中途解約ができた場合でも、受取額が、預け入れた元本を大きく下回る可能性があります
 ・中途解約しなくても、元本割れする可能性のある商品があります


元本割れしたり、満期が変わったり、為替変動で損益が変わったり…といろいろ複雑な仕組みが組み込まれた金融商品です。こんな商品に対して元本保証の預金保険がついていることが不思議な話です。


仕組預金は全部預金保険の対象外にすればいいと思っています。
仕組預金を「預金部分」と「デリバティブ部分」に分離して預金部分だけを保護という面倒なことをするのではなく、預金とデリバティブを分離させてしまえば非常にシンプルです。

そういう不満はありますが、現状よりははるかに健全にする大きな決断です。



私の著書 - ズボラ投資
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