吊られた男の投資ブログ (インデックス投資)

投資信託を使った低コストインデックス投資/パッシブ投資(バイ&ホールドの国際分散投資)で資産形成を行っている一般サラリーマンの吊られた男が、主に投資やお金のことについて語るブログ。時々、投資やお金以外の話もします。



住信アセットマネジメント

いよいよ、10月30日にeMAXIS登場

話題の(?)eMAXISシリーズがいよいよ10月30日にSBI証券、楽天証券、カブドットコム証券で取り扱いが開始されます。楽しみです。



------以下は素人の素朴な疑問です------

eMAXISシリーズの設定日は10月28日。そして販売会社の取り扱いは10月30日。設定日と販売会社の取り扱い日のギャップそのものはいいのですが、疑問は下記。

≪10月28日の基準価額≫
ファンド基準価額総資産
(億円)
eMAXIS 日経225インデックス9,8650.00
eMAXIS TOPIXインデックス9,9240.00
eMAXIS 国内債券インデックス9,9950.00
eMAXIS 国内リートインデックス9,8614.93
eMAXIS 先進国株式インデックス9,8970.00
eMAXIS 先進国債券インデックス9,9630.00
eMAXIS 先進国リートインデックス9,7590.00
eMAXIS 新興国株式インデックス9,7470.00

(三菱UFJ投信のページのキャプチャ)
eMAXIS_20091029s


疑問を感じませんか?

全アセットで1万円を割り込んでいて分散効果が無いという話ではありません。

販売会社の取扱前に基準価額が変動していますが、これは誰の何の資産が含まれているんでしょう?
販売会社の取扱前にファンドにお金を入れられる人だと普通の顧客ではありません。では、特別な選ばれた顧客だけが買えるのでしょうか?それにしては国内リート以外の純資産の欄は0.00億円ですので、有効桁数の下は切捨てだとしても純資産は99万円以下しかありません。国内リートだけ5億円集めているというのも不思議です。

設定日〜販売会社取扱日の間に国内リートに5億、他アセットに100万円だけ資金を入れて運用でしょうか。誰の何のお金なんでしょう・・・

たぶん、「設定したからには運用されていないといけないから、まずは運用会社で最低資金だけ出しての運用」というような極めて単純な話だと思うのですが、分からないので気になります。





eMAXIS専用サイト(三菱UFJ投信)
STAMインデックスシリーズサイト(住信アセットマネジメント)
続きを読む







STAMシリーズ 実質コスト調べ

人気インデックスファンドシリーズ『STAMシリーズ』の決算が5月にあり、新興国株式・新興国債券の2つを除いた6ファンドの運用報告書がアップされています。

※各ファンドの住信AMの運用報告書
STAM TOPIXインデックス・オープン
STAM グローバル株式インデックス・オープン
STAM 国内債券インデックス・オープン
STAM グローバル債券インデックス・オープン
STAM J-REITインデックス・オープン
STAM グローバルREITインデックス・オープン


そこで運用報告書から実質コストを見てみます。
(比較のために前期の2008年11月も載せてみます)

ファンド信託報酬
(%)
2008年11月
実質コスト
(内 信託報酬)
2009年5月
実質コスト
(内 信託報酬)
実質
信託報酬
(%)
TOPIX0.483%21円
(21円)
14円
(14円)
0.4830%
グローバル
株式
0.777%38円
(32円)
21円
(19円)
0.8588%
国内債券0.462%23円
(23円)
23円
(23円)
0.4620%
海外債券0.672%35円
(33円)
30円
(29円)
0.6952%
J-REIT0.672%28円
(25円)
19円
(17円)
0.7511%
G-REIT0.861%88円
(38円)
43円
(18円)
2.0568%

*実質信託報酬率 = 信託報酬(%) × 実質コスト(円) ÷ 信託報酬(円)

前期(2008年11月)の方が全般的にコストの絶対額が高いのは、その期間の期間平均基準価額が高いからですね。如何にここ半年の基準価額が低かったかが分かります。


【TOPIX&国内債券】
この2ファンドは、2期続けてその他のコストが0円と優秀です。
金利の低い国内債券ファンドは今は人気が無いようですが、もう少し金利が上がってきたら、下手に直接債券に投資するよりもこちらの方が良くなるかもしれません。
TOPIXは現状でもお勧めのファンドです。実質で0.5%切りならETFとの比較でも悩む水準です。

【グローバル株式】
信託報酬19円に対し、その他のコストが2円。前期では実質コストが0.9%を超えていましたが、今期は0.85%とかなり改善されています。
グローバル株式は、ネット証券の売上ランクなどでもじわじわと順位を上げているようですし、STAMシリーズの中で頭一つ抜け出して資産を集めています。その他のコスト低減は純資産総額が増えた恩恵でしょうか?資産総額が積み上がれば信託報酬そのものを引き下げるとも言っていますから、このファンドはさらに保有コストが低くなる余地有りですね。
これも吊られた男が現時点では自信を持ってお勧めしたいファンドです。

【海外債券】
実質コスト≒信託報酬とかなり優秀です。海外債券アセットには「三菱UFJ 世界国債インデックスファンド(年1回決算型)」というライバルがいますが負けていませんね。
「三菱UFJ〜」は前回の決算情報だと信託報酬50円に対して、その他コストが4円。実質コストは0.6804%ですので、STAM海外債券とほぼ同じ水準です。三菱UFJは1月の決算で分配金を出していることを考えると同じようなもの!?

【J-REIT】
意外でした。意外にコストが安い。多少の追加コストは発生していますが、(今のところ)無分配ということを考えれば、この水準のコストでJ-REITに投資できるのはいい商品です。このまま無分配or低分配が続くようなら、下手にREITに直接投資した方が課税分だけ損しかねません。

【G-REIT】
これは・・・創設期からの6ファンドの中で唯一の課題のファンドですかね。表面上の保有コストは0.861%ですが、実質はその倍以上の2%超えです。他のG-REITファンドと比較して半年決算という点は評価できますが、まだ信託報酬が激安とはいきませんね・・・
G-REITはまだまだ難しい投資対象です。





こうして見てみると、基本4資産の保有コストの低さはさすが。どれもお勧めのファンドです。そして、意外にもJ-REITも安く、これもいいですね。
G-REITだけはもう少し安くなってくれないと、投資対象としては少し厳しいところです。


運用報告書がまだ出ていない新興国株式と新興国債券あたりも実質保有コストは高めに出そうなのですが、どうでしょう?



STAMシリーズは軌道に乗ったのかな?

住信アセットマネジメントのインデックスファンドブランドであるSTAMシリーズ。


以下はSTAMシリーズの資産総額です。
ファンド名資産総額
(09年4月20日)
資産総額
(08年末)
STAM TOPIX
インデックス・オープン
15.01億円9.12億円
STAM グローバル株式
インデックス・オープン
41.55億円22.12億円
STAM 国内債券
インデックス・オープン
6.42億円4.55億円
STAM グローバル債券
インデックス・オープン
15.79億円12.17億円
STAM J-REIT
インデックス・オープン
5.73億円4.90億円
STAM グローバルREIT
インデックス・オープン
13.21億円10.08億円
STAM 新興国株式
インデックス・オープン
6.76億円0.34億円
STAM 新興国債券
インデックス・オープン
1.38億円0.24億円

資産総額の推移を見ているとメジャーどころの株式&外国債券は順調。REIT&新興国債券などの変り種が苦戦中といったところか。グローバルREITは競合が少ない割には純資産総額が少ない・・・


苦戦しているアセットがあっても、まずはメインが順調そうなのはいいことです。ただ、順調に見える株式対象のファンドも資産総額の絶対額を見るとTOPIXで15億円、グローバル株式でも40億円とまだまだ厳しいことにはかわりない。この増額ペースは住信AMの想定よりは低いかもしれません。

資産総額が積みあがれば信託報酬引き下げると住信AM自らが言われているSTAMシリーズですから是非とも資産が積みあがることに期待していますが、これだとまだまだですね。



グローバルソブリンの4兆円だか、5兆円だかは遠いお話です。グロソブの数%(せめて1%)がSTAMシリーズに流入してきてくれませんかね?



STAMがセゾンを喰うか!?

新ファンド「世界経済インデックスファンド」のお知らせ

STAMシリーズでおなじみの住信アセットマネジメントから新バランスファンドの情報です。

◆アセットは以下の6つ
 (1)国内債券
 (2)国内株式
 (3)外国債券
 (4)外国株式
 (5)新興国債券
 (6)新興国株式
 マザーファンドは個別のSTAMシリーズでも利用して
 いる『住信○○インデックスマザーファンド』
◆株式:債券の割合は50%:50%
◆各マザーファンドの基本組入比率は地域別の
  GDPを参考して決定
◆信託報酬は0.7140%
◆信託財産留保は0.1%


申込手数料はまだ未定ですが、STAMシリーズを新興国まで含めてノーロードで出した住信アセットですから、このファンドもノーロードと考えてもよさそうです。

このファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(SVGB)を意識しているのは明らかですね。SVGBも投資対象としては以下のようにほとんど同じ。強いて言うなら新興国の割合がSVGBの方が少ないくらいか。
▲株式:債券の割合は50%:50%
▲投資対象ファンドへの資産配分は、各地域の株式
  及び債券の時価総額の比率を元に決定

そして、SVGBの信託報酬は0.77%±0.02%


新興国の割合が高い0.05-0.06%程度、住信アセットの『世界経済インデックスファンド』の方が信託報酬が安くなっています。

多数のバランスファンドの資金流入状況を見て、SVGBが一番上手くいっているので、それを喰い取ろういう魂胆ではないですかね。そして、このほぼ同一ファンドで信託報酬が0.05%程度安いというのは強力です。

ここまで厳しい相場環境にもかかわらず、順調に資産残高を積み上げてきたセゾン投信としては苦しいところでしょう。
私もSVGBの積立をやめようか考えてしまいます。



私の著書 - ズボラ投資
「毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資」
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