2008年11月11日(火)に発生したシステム障害についてのお詫びとご報告
■事態の経緯について
夜間のシステムメンテナンス(バッチ処理)に異常が発生し、通常以上に時間を要しました。そのため、サービス再開が午後0:45頃までずれ込みました。
事態の経緯は以下のようになります。

午前3:24 基幹データベースにおいてお客様の勘定履歴を作成するバッチ処理を開始
午前3:40 当該バッチ処理の異常を検知
午前8:40 米国株式、FX(外国為替証拠金取引)を除くすべての取引の受注を停止
午前9:53 お客様のログインを一時停止
午前10:35 リカバリー処理方針の目処が立ち、異常の発生したバッチ処理を再実行
午後0:38  前日夜間受注分の一括発注完了
午後0:45 逆指値注文を除くすべてのサービスを再開。(システムの不具合を解消。)

■この度の事態におけるお客様のお取引の取扱いについて
・前場に正しく注文が執行できず、後場に執行されたお取引
 →訂正処理の対象となりますので、該当するお客様には改めて個別にご連絡いたします。

・すでに取引所に執行済みの注文に対して、取消・訂正注文を受託できなかったお取引
 →「お客様の取引に関するお取扱い指針」の「注文を受注していない場合について」に該当します。

・注文の受付停止中の発注について
 →「お客様の取引に関するお取扱い指針」の「注文を受注していない場合について」に該当します。

今回のシステムトラブルについて楽天証券には反省していただき、今後の対応もしっかりして欲しいものです。


しかし、システム屋の端くれとしても思うことは、まず絶対に止まらないシステムを構築することはほぼ不可能であり、一時的に使用できなくなるといった障害に遭遇することは仕方ありません。世間でもその考え方が主流であり、それゆえに一時的なログイントラブルなどに対して賠償責任などが認定されることはありません。
##すでに出していて約定されるべき注文が約定されて
##いなかったような場合の補填はあります。
##
##また、長期間のログイン障害などに対しては賠償
##責任が発生するでしょう。さすがに1ヶ月や半年も
##システムが止まられては問題でしょう。


そこで、個人投資家としては、今回のような一時的なシステム障害にどう備えるかを自分自身で考えなければいけません。これは個人投資家自身の責任となります。


私の対策は・・・
長期投資ということで、別に1時間や2時間をあせって投資するわけではないので、特別な対策をしなくても勝手にリスクが吸収されてしまっています。
「1時間アクセスできない?アクセスできるようになってから注文を出そう。」

長期投資のメリットとして語られることは少ないのですが、実は長期投資ではこのようなシステムトラブルリスクを低減している事になります。



一方、このようなシステムトラブルリスクをモロに受けるのはスキャルピング・デイトレードを武器とする短期投資家です。このような投資手法を取っている人はこのリスクを頭に入れておくべきでしょう。
FXで「短時間で小幅決済するからレバレッジ100倍で大丈夫」などと高いレバレッジを利かせて多くの枚数を保有した直後にシステムトラブルともなると・・・ログインできないわずか数分の間に強制ロスカットまで行ってしまうことも考えられます。
いくら全てが上手く動いているという前提の上での優秀な取引ロジックを作っても、システムトラブルによって想定していた注文が出せないとなると負けてしまうことがあります。


「スキャルやデイトレでも全額投資のようなことはしない」
「口座を分けて分散する」
「If-Done注文を使うなど、建玉を持った時点で少なくとも損切り決済注文を出しておく」

このような対策を考えておくべきではないでしょうか。


もちろん、「システムトラブルも甘んじて受ける!!」という勇ましい姿勢もありだとは思います^^;

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@吊られた男


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