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久しぶりの更新です。さぼりにさぼってます……


渡辺努・東大教授「賃金上がらぬ問題、まず認識を」(日経新聞)
もともとは企業が賃金や価格を上げられないことに原因がある。これは企業行動にインプットされてしまっている。これまでも製品やサービスの値段を上げようとした企業はあるが、値上げすると客が逃げていく。そういうことから企業は学習していく。悪循環だ。
基本的にこの記事の子の主張に同意です。

 安いものしか買わないから値上げできない
→同じだけ売っても売り上げが増えない
→給料上げられない
→給料少ないから安いものを買う
→値上げできない
(繰り返し)

日本で起きている現象を簡単にざっくりとまとめるとこんな感じでしょう。
社会全体がこれで完結していれば特に貧しくなっているわけでもないので,これでもいいでしょう。しかし,これは日本国内限定の話であって,世界各国では物価も上がり給料も上がっています。この日本の状況はヤバイ。

タイのバンコクには何度か行っていますが,うちの子どもが産まれる前に行った時には25バーツ〜35バーツだった料理が,数年前には35バーツ〜45バーツくらいに値上がりしていた印象です。25バーツ→35バーツだと40%の値上がりです。
昔はタイは安くて豪遊できていたわけですが,物価が40%も上がっているとそうもいきません。


タイに限らず,対諸外国で見た際には同じようなことが起きています。
日本は年収1000万円がすごいと何十年言い続けているのか。インフレ率2%が30年続くと物価は1.81倍です。物価が2%ずつ上昇している国に1000万円をもっていった場合,今1000万円持っていっても30年前の552万円分のモノしか買えません。

昔はアジアへの旅行を企画すると現地の物価が異常に安いと思って興奮しましたが,昨今はそんなことはなく,うーんという感じ。

このまま「貧しい国,ニッポンへ」が続くんでしょうかね。

あー,海外旅行に行きたい。


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