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少し放置していましたが,家に届いていた書類を整理すると保育料の再算定の通知が届いていました。
ようするに,家族の状況に応じて保育料は変わるので,「あなたの保育料はこの金額に決まったから」という通知です。

せっかくなので認可保育園の保育料の決まり方をちょっと見てみましょう。
認可保育園の保育料がどう決まるかご存知でしょうか?

認可保育園は保育料が安く,認可外保育園(無認可保育園)は保育料が高いというような世間のイメージもありますが,実際はそう単純ではありません。

基本的に認可保育園の保育料は以下の3要素で決まります。
    • ●世帯の所得 (住民税の課税額)
    • ●3歳未満か,3歳以上か(4歳以上か)
    • ●第一子か、第二子か,第三子か


世帯の所得

住民税の課税額については住民税非課税世帯から高額納税世帯まであります。これが各階層に分けられており,課税額が多い世帯ほど保育料が高いという仕組みになっています。

以下は東京都港区の保育料の表ですが,生活保護世帯・区市町村民税非課税世帯は保育料は0円です。そこから課税額が増えるごとに徐々に保育料が増えていき,一番上の課税額90万円以上の世帯(D27)の場合には最高額が83,200円となっています。

83,200円となると,そこらの普通の認可外保育園よりも高い保育料になります。 (港区の平成30年度の保育料表)


●3歳未満か,3歳以上か(4歳以上か)

子どもの年齢が保育料に大きく影響しているのですが,意外と知られていません。先の港区の表で見ると同じ所得でも「0〜2歳児クラス」「3歳児クラス」「4・5歳児クラス」で金額が違います。
例えばD15あたりでみると次のようになっています。
    • 0〜2歳児:38,300円
    • 3歳児クラス:23,200円
    • 4・5歳児:18,500円
1歳児で預けた場合,最初の2年間は保育料が月額38,300円かかりますが、3歳になると約15,000円の減額,4歳になるとさらに5,000円近い減額となるのでだいぶ家計への影響が違います。
先の世帯の所得で最高課税額のクラスであったD27では2歳児までは83,200円でしたが,3歳になったとたんに32,600円と5万円以上も保育料が下がります。

子どもの年齢の違いは非常に大きな違いになります。

第一子か、第二子か,第三子か

最後に,その子どもが(現在保育施設を使っている中で)第一子か第二子か第三子かも保育料に影響します。
1人の場合には,保育料表のそのままの金額が適用されますが,上の子が保育園に入っていて下の子も保育園に入ってくるような兄弟で保育園を利用するような場合,第二子になる下の子の保育料は減額されます。一般的には第二子は半額,第三子以降は無料というところが多いようです。

※港区の場合はさらに手厚く,第二子から無料のようですね。うらやましい……
https://www.city.minato.tokyo.jp/kodomo/kodomo/kodomo/hoikuen/27hoikuryo.html


なお,自治体によって基準は全然違う

上では主に港区の保育料を例に保育料の決まる仕組みを説明しましたが,区によってその基準は結構違います。例えば,港区では最高額は83,800円でしたが,荒川区では最高額は57,500円です。
かといって荒川区が一律保育料が安いわけではなく,所得階層によっては別の区の方が安かったりもします。

このあたりは自身で各自治体の保育料算定方法を確認するか,保育料の比較サイトなどを見るかしてほしいところ。


まとめ

上記のように認可保育園の保育料はいくつかの基準によって決まっています。基本は所得・子の年齢・第何子かという3つの軸で決まるということを頭に入れておいてほしい。
ちなみに我が家の場合は,,5歳児なので,第一子扱い(上の子は小学生なのでカウントされず)ですが,そこそこお安い保育料になっています。



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