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ブログやツイッターで交流のあるインデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチ氏(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)の単著である『お金は寝かせて増やしなさい』が出版されました。

水瀬さんの書籍と言えば,『全面改訂 ほったらかし投資術』がすでにありますが,これは何冊も本を出している山崎元氏との共著であり,単独で1冊の本を書いて出版されるのは初めてのことになります。


個人投資家が書いたインデックス投資本は非常に珍しい

最近はブロガーが本を出すことも珍しくなく,投資業界でも個人ブロガーが書いた投資関連の本は多数あります。
しかし,インデックス投資というテーマに絞ってみると非常に珍しい。株のトレード,不動産,FXなどの本は非常にたくさんありますが,インデックス投資についてブロガーなどが書いている本というのは,これまでありませんでした。

パッシブ運用ブームの恩恵、半年で1090億円突破−指数設計の収入コラム:ETFが招く資本市場の危機のようにインデックス投資(パッシブ運用)が流行っていると言ったニュースもありますが,これは機関投資家などプロの投資家の世界の話です。個人投資家の世界になると全く違った風景で,インデックス投資などザ・マイナーです。ブロガーが書いた本が一冊も存在しない状況でした。

そんな中,2017年になってようやく水瀬さんが『お金は寝かせて増やしなさい』を出版し,私も『毎月10分のチェックで1000万増やす! 庶民のためのズボラ投資』を出版させていただきました。(ちゃっかり自分の本を宣伝)



ようやく,インデックス投資もブロガーの本が出てくるまで来たか……というところです。ブロガーの本が出たと事自体が一つのマイルストーンと言っていいのではないでしょうか。

プロの方の本と違い,横からの同じレベルの目線で書かれた本

プロの方が書かれたインデックス投資本は何冊もありますが,基本的には「プロが優しく教えてあげる」といった感じの本になっています。もちろんこのような本も非常に有用なのですが,同じ経路の本ばかりあっても飽きてしまいますし,それだと共感できないという人もいるでしょう。

そんな中,この水瀬さんの本は,個人投資家の立場から書かれているということもあり,プロが冷静に教えてあげるというのではなく,個人投資家が自ら体験してきた話を語っているような横からの視線で書かれています。文章から感情が感じられる一冊になっています。

私は最近インデックス投資本も読み飽きた感があり,プロの方が書かれた本は軽く読み流していましたが,この本は心に引っかかるところがありました。

プロの本を読んで「理屈は分かるんだけど腹落ちしない」という方は読んでみるといい本だと思います。「腹落ちさせる」という観点で考えると,途中でプロの文章が出てきてしまう『全面改訂 ほったらかし投資術』よりもおすすめしたい本です。

マンガと5章の15年間の実践記は特徴であり,オススメ

これだけは書いておきたい。
合間合間にあるマンガ及び5章に書かれている水瀬さんの15年間の投資の実践記は必読です。

これだけは最初に読んでしまってもいいかもしれません。特にマンガは合計で29ページほどなのですが,この本を読み返す時,マンガを読み返せば本のエッセンスが思い出せるような中身になっており,腹落ちさせる内容になっています。
細かい理屈も色々書かれていますが,このマンガと実践記は超オススメです。インデックス投資の良さや理屈は他の本でも読めますが,この漫画と実践記はこの本だけです。
絶対に読みましょう。




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