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すでに幾つかの投資関係のブログなどでも話題になっていますが,「みんなのクレジット」というクラウドファンディング (貸付型なのでその中でもソーシャルレンディング) に対して行政処分がくだされました。


「みんなのクレジット」の問題行為

株式会社みんなのクレジットに対する検査結果に基づく勧告について (証券取引等監視委員会)

詳しくは上記のリンク内に書かれているのですが,行政処分のポイントを私なりに整理すると以下の通り。
    • 集めたお金のほとんどは親会社やグループ会社の運用資金に使っていた
    • ファンドの返済資金に償還期限が来ていないファンドで集めたお金を使っていた (自転車操業/ポンジースキーム)
    • 担保120%確保と言いつつ,その担保は(価値のよく分からない)自グループの未公開株だったり,そもそも担保を取っていないものもあった
    • 高額なキャッシュバックキャンペーンの原資にファンドのお金を流用していた
    • 白石伸生代表がファンドのお金を自分の口座に移していたり,個人の借金の返済に流用していた
    • ファンドのお金を増資の資金として使っていた
イエローカード2枚とか3アウトとか言いたいのですが,ダメダメ過ぎてそれ以上です。


FX黎明期に似ているこの状況

このような状況を見て思い浮かべたのFX (外国為替証拠金取引) です。
今回はクラウドファンディングにおいて「みんなのクレジット」という悪徳業者がいました。
一方,昔のFXは規制もゆるく今回の「みんなのクレジット」のように顧客の資金を流用する業者もいました。その結果,登録の義務付け,信託保全の義務化,等々規制が強化されてきました。

クラウドファンディングはまだ最近に出てきた金融取引/商品であり,今後制度も整ってくる (規制が整備される) のではないでしょうか。



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