大岳 小浜島

財務省、今秋にも40年債増発へ 数千億円規模の公算 (ロイター)
40年物の国債をどの程度増額するかは今後詰めるが、年度を通して数千億円の規模になる公算が大きい。40年物を増額する分、別の年限の国債発行は減らす。

日本政府、50年債の発行を検討=関係筋 (ウォールストリート・ジャーナル)
日本政府は戦後最長の年限となる50年物の国債発行を検討している。日本銀行の金融緩和で生まれた低金利環境に乗じる。事情に詳しい関係者が明らかにした。

10年国債の利回りがマイナス金利になるなど、日本では超低金利の状況です。この低金利を受けて40年国債の増発といった話や50年国債が登場するのではないかという憶測が聞こえてきます。
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最近では、一番利回りが低いところで0.057%のように40年国債でも非常に低金利になっています。
この低金利で資金調達できたら美味しくて仕方ないでしょう。今の金利水準で長期間固定化してしまいたいというのは当然の流れです、

金利上昇局面のリスク

いつまでも低金利は続くのでしょうか。
日本は20世紀のバブル崩壊以降低金利が続いています。世界的にも先の金融危機から低金利下の流れがあって、数年が過ぎた今も低金利状態が続いてはいます。
しかし、この低金利がこの先も続いていくと考えるのは少し楽観的すぎでしょう。

仮に債券に投資していて金利上昇局面が来た時には、残存期間の長い債券ほどダメージを受けます。今の時点で超長期で金利固定の債券に投資するのは非常に怖い。満期保有を前提としていても何らかの理由で売却することになるかもしれませんし、仮に保有継続でもその時点での評価額が大きくマイナスになっていることは決して嬉しい話ではありません。

40年債を数千億円程度増発するだけなら影響は軽微でしょうが、それがさらに拡大したり、50年債も発行することがあった場合には、その先が怖い。

どうなるでしょうか…


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