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お金のテーマで「節約」は重要なキーワードです。類似の用語としては「倹約」があります。

三省堂Web Dictionary「節約」「倹約」の意味を調べると以下のようになっていました。
 ●節約: 〈スル〉 むだを省いてきりつめること. (類)倹約・節減
 ●倹約: 〈スル〉 むだ使いをしないこと.

どちらもお金を無駄に”使わない”という主旨の言葉です。お金を貯めるにあたっては重要な要素になります。

しかし、個人的にはあまりこの表現は好きではありません。

節約や倹約というのは「無駄をしない」という自らを律する方向の言葉です。お金を貯めるには重要ですが、ここからは楽しいイメージがありません。
節約や倹約自体は目的ではないはずです。節約してお金を貯めるのは何かに使うためではないでしょうか。

そこで考えたいのは「Smart Spending」 (スマートスペンディング)。
日本語だと、「節約」のようにビシッとはまる言葉が分からないのですが、「賢くお金の使う」もしくは賢いお金の使い方」でしょうか。
賢くお金を使うという言葉には、愚かな浪費はしないという意味もありますし、しっかり使うという意味もあります。

ちゃんとメリハリをつけ、抑えるところは抑えて、使うところは使う人ならいいのですが、しばしば節約疲れのような人を見聞きします。これでは本末転倒です。人生をより良くするために無駄遣いをしないのであって、無駄遣いをしないことで不幸せになってはいけません。

そこで、Smart Spendingでいたい。
使うところにお金を使う。
お金を使うために、無駄なところ・優先順位が低いものは抑える。
お金は道具。お金を自分(達)の人生を豊かにするために最大限活用する。


※余談

Smart Spendingのような用語の使い方はアメリカ的な考え方かもしれません。多くの物事をポジティブな表現でとらえることが多い。統合による人切りをOptimizationのような言葉に置き換えたり、プロジェクトで問題が出て難しい状況をChallengeなどと言ったりします。(東芝じゃないよ…)




「節約」のように自らを律するような考え方はアメリカと対比すると非常に日本的なのかもしれません。そういう考え方が悪いとは思いませんが、あまりまじめに考えすぎても嫌になってしまいます。同じことでもポジティブな表現にすることで少しは楽しくできたりするのではないでしょうか。


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