熱狂 投資熱 madness

最近はセミナーの講師インデックス投資ナイトなど投資関係で話をすることが多かった。
その中で、投資関連が盛り上がっているという話がありました。
雑誌でも、今投資ネタを書かないでいつ書くのかという波が来ているようです。FPの相談でも投資をやりたくて仕方ない人が多く、手綱を引き締めてあげないといけないようなケースが増えているという話も聞きました。

そのように投資熱が高まっているようですが……ちょっと待て。

資産が半分以下になるリスクを負っても期待リターンは5%〜

株式で期待リターンは年5〜10%などとも言いますが、これはその何倍もの変動リスクを負ってのリターンです。インデックス投資のように多くの銘柄に分散するとリスクは低くなるとはいっても期待リターンの数倍の変動をします。
リーマンショックと言われた下落相場のように世界中の株式に分散してもピークから半分以下まで減ることもあるわけです。そこまでの覚悟をして期待リターンが5%〜という程度です。

インデックス投資は安全・確実に儲ける手法に非ず

上記のような認識ですから、インデックス投資は安全で確実に儲けられると勘違いして相談される人もいるようです。
しかし、私も株式オンリーだったとはいえ、リーマンショック時にインデックス投資で-60%程度はやられました。仮に債券を入れていたとしても、全くもって安全に資産を増やす投資法ではありません

安全・着実に増やせるのは年利回り0.5%程度がせいぜい

バブル期などは預金・貯金の金利が7%や8%あったりと元本安全でそのような年利回りが目指せました。
しかし、今は違います。銀行の預金金利は1年物の定期預金で金利が高いと言われるネット銀行でも0.x%の世界です。キャンペーントップで0.5%に届かない程度です。

安全資産とされる国債を見ると、日本国債10年の利回りが0.5%を切っています。
つまり、着実に資産を運用するなら0.5%程度の利回りがいいところです。(国債の場合、途中売却すると元本割れの可能性がある)
5%どころか、その半分の期待リターン2.5%すら着実に手に入れることは容易ではありません。


投資が注目されるのは構いませんが、こういう何の準備なしに戦場に飛び込むような人はあまり増えないでほしいものです。



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