細かい話ですが、インデックス投資の話の整理のために書いておきます。

パッシブ運用=インデックス運用かのように語られることもあります。以下はその例です。(下線は私がつけました)

通常、パッシブ運用ファンドは市場インデックスへの連動を目指します。このため、パッシブ運用はしばしば「インデックスファンド」あるいは「トラッカー(追跡者)ファンド」と呼ばれます。パッシブ運用の目的は単純明快です。特定のインデックスを上回るのではなく、インデックスに連動したリターンの実現を目指します。

通常、パッシブ運用ファンドは市場インデックスへの連動を目指します。このため、パッシブ運用はしばしば「インデックスファンド」あるいは「トラッカー(追跡者)ファンド」と呼ばれます。パッシブ運用の目的は単純明快です。特定のインデックスを上回るのではなく、インデックスに連動したリターンの実現を目指します。

パッシブ運用とは、特定の市場指数の変動と連動した投資収益を目指した運用スタイルです。


しかし、アクティブの対義語としてパッシブであり、「パッシブ=インデックス」ではありません。

PIMCOのInvestment Basicsの"Passive Strategies: Buy-and-Hold Approachesという章の中で、以下のようにパッシブの手法が紹介されています。
The interest rate environment affects the prices buy-and-hold investors pay for bonds when they first invest and again when they need to reinvest their money at maturity. Strategies have evolved that can help buy-and-hold investors manage this inherent interest-rate risk. One of the most popular is the bond ladder.
Another buy-and-hold approach is the barbell, in which money is
invested in a combination of short-term and long-term bonds;

また、同時に"Other Passive Strategies"にインデックス運用が紹介されています。
Investors seeking the traditional benefits of bonds may also choose from passive investment strategies that attempt to match the performance of bond indexes.


債券のパッシブ運用については、古いですが1989年10月の証券アナリストジャーナルの「債券のパッシブ運用」について以下のような手法が紹介されています。
  • 一定満期構成維持型
    • ラダー型運用
    • バーベル型運用
  • ALマッチング型
    • イミュニゼーション運用
    • キャッシュフロー・マッチング運用
  • インデックス運用
例えば、私が注目していた超長期国債ファンドは、ラダー型の運用で、非インデックスのパッシブファンドでした。

「パッシブ運用=インデックス」に非ずです。



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