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NISA投資額、3月末で1兆34億円 口座数650万(日経新聞)

金融庁が2014年3月末時点でのNISA(少額投資非課税制度)口座の利用状況等についての調査結果を発表しました。これを報じた上記の日経新聞の記事でもサマリーは書いてありますが、ソースである金融庁の資料はNISA口座の利用状況等に関する調査結果の公表について(金融庁)になります。

この資料を見てみると年代別には以下のような数字があります。
NISA_Kinyuchou_01


これと人口の情報を足して少し数字を見てみます。(※人口の情報は総務省統計局にある人口推計の結果の概要の平成26年1月確定値を利用しています)

■NISAの口座開設状況

まずはNISAの口座開設状況を見てみます。
どれほどの人が口座を開設しているのか…ということで、NISA口座数÷人口で「何%の人が口座を開設しているのか」を見てみます。全体では650万口座÷1億690万人6.1%の口座開設率です。

NISA_Kinyuchou_02

年代別にみたのが上表の背景水色部分です。
20代は1%代、30代でも2%代…という若年層に対して、60代と70代は10%強、80代以上でも5.6%と、高齢者の方が口座開設率が高くなっています。
70代の10.7%の人が口座を開設していて年代別ではトップというのは少し驚きです。

なお、上表の背景緑部分をグラフにすると以下の通り。先の口座開設率の違いからか人口比率と比較して20代/30代は小さくなり60代/70代が大きく膨らんでいます。
NISA_Kinyuchou_00



■買付額

以下に表にしていますが、年代毎の買付金額合計及びそれの全体に占める割合は金融庁の資料で表現されています。これも口座開設比率のように60代/70代で58%と大きな割合を占めています。
これに口座数の情報を付加して、1口座当たりのNISA買付金額を計算したのが次の表です。

NISA_Kinyuchou_03


ここでも「やはり・・・」という数字が出ています。1口座当たりの買付額で見ても60代(17.7万円)/70代(16.7万円)とツートップ体制になっており、20代は唯一の10万円割れです。年代別の保有する金融資産額で見られる傾向と同じようになっています。




年間の1/4しか経過していない3月末時点ということもあり、1口座当たりの平均買付額は15.4万円とまだ余裕があります。単純に4倍すると60万円強になりますが、100万円の上限のうちどれほどの枠が利用されるのか非常に興味があります。



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