ばんせい証券、損失2億円を顧客に付け替え (NHK)
関係者によると、ばんせい証券は、顧客の「関東六県電気工事業厚生年金基金」(さいたま市)と契約し、商品先物系のファンドで約17億円を運用していた。証券会社が自社が被るはずの損失を顧客に付け替えていたという何とも豪快な話が出てきました。
ファンドは2009年4月、船舶関連の債権を約2億6000万円で購入したが、08年のリーマン・ショック以降の世界的不況の影響でほぼ全額が損失となった。契約に基づけば、損失のうち約2億5500万円は本来、ばんせい証券が負担するはずだった。
監視委が同証券への処分を勧告するのは4度目。金融庁は、同社に抜本的な経営改善を求める。しかも、この会社が証券取引等監視委員会から処分勧告を受けるのは4回目と言うことで、これまたとんでもない話です。
■ばんせい証券の過去の3回の処分勧告
- 萬成プライムキャピタル証券(株)に対する検査結果に基づく勧告について (2002年4月25日)
- ばんせい証券株式会社に対する検査結果に基づく勧告について (平成2007年10月17日)
- ばんせい山丸証券株式会社に対する検査結果に基づく勧告について (2011年2月22日)
サンプル数が多くなれば違反の絶対数は多くなる確率は高いので、ビジネスの規模が大きくて処分を数回受けているというのならまだ分かります。(だからと言って許されるというわけではありませんが)
しかし、年間の売り上げが40億円程度の証券会社でこれというのはどうなんでしょうか。業務改善命令などと言っていないで許可取り消しでいいんじゃないか、と思うのは私だけでしょうか…
公正な投資環境を作るためにもこういう輩には厳正な処分を下していただきたい。
【関連コンテンツ】