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先日、分配金再投資は部分解約と同じだということを説明するために分配金は部分解約と同じです - NISAも始まったし基本に立ち返るを書きました。
※注: 税金や手数料を考慮しない場合


そこへ以下のような質問をいただきました。
自分の基準価格が再投資により、買値よりどんどん下がっていくという機能というか効果についてはどうお考えですか?

これだけ変動の大きい、5年下がりっぱなしみたいな相場環境だと、毎月分配&再投資のほうが含み益状態にすぐなるというのは、大きなメリットだと思うのですが。
無分配だとずっと戻ってくるのを待つということにならないでしょうか?

毎月分配・再投資はドルコスト平均的な効果があると思うのも間違いでしょうか??

先の分配金は部分解約と同じです - NISAも始まったし基本に立ち返るでも書いたように、分配金再投資は基準価額を削って口数に変換するだけなので、投資した資金が増えたり減ったりするわけではありません。

が、今回は少し詳しくシミュレーションしてみます。

●シミュレーションの条件

分配金を出さないあるファンドが以下のような値動きをしたとします。
無分配の場合の基準価額推移グラフ
基準価額推移

5か月連続で10%ずつ下落⇒2か月連続で30%上昇という値動きです。その結果基準価額は9979円と最初の10000円を少し割る水準になりました。

シミュレーションのために、このファンドと同じ運用をするが分配方針だけが違うファンドを想定します。言ってしまえば、グローバル・ソブリンオープン(1年決算)グローバル・ソブリンオープン(毎月決算)のようなものです。
そして、そのファンドは毎月1万口当たり50円の分配金を出し、それを再投資したとします。
上のグラフで見たように、大きく値下がりして値上がりですから、仮に分配金再投資にドルコスト平均法的な効果があるなら成績が向上しているはずです。

共に基準価額1万円でスタートし、その時に1万円を投資したとして仮定してみます。


●シミュレーション結果

以下がシミュレーション結果です。
分配金再投資シミュレーション結果

※2014/6/8 22:05 含み損益付きの表に差し替え

評価額の数字を見てもらうと一目瞭然。無分配でも分配金再投資でも全く同じになりました。
1万円投資して9979.3円です。


結論: 分配金再投資にドルコスト平均法(的な)効果はありません。



※参考
モーニングスターではトータルリターンが計算されています。グロソブの毎月決算と1年決算で比較するとトータルリターンはほぼ同じです。(実際には両ファンドでの現金比率等々の差で成績にわずかな差が出ています)
 ・グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)
 ・グローバル・ソブリン・オープン(1年決算型)


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