投資の世界のスーパースターであり、多くの人の尊敬を集めているウォーレン・バフェットですが、どうやらここ最近は雲行きが怪しい。
以下はバークシャーB株とバンガード・トータルストックインデックスETF(VTI)のここ5年間の株式パフォーマンスのチャートです。(VTIは世界最大の投資信託でアメリカ株に投資するインデックスファンド)
- 赤: バークシャーB株
- 青: VTI
ここ5年間はお互いに勝ったり負けたりを繰り返しながら、このタイミングだとほとんど同じパフォーマンスでした。
つまり、アメリカ株のスーパースターであるバフェットのバークシャーを買っておいても、ただの世界最大のインデックスファンドを買っていてもパフォーマンスはほとんど同じだったということになります。
5年間もインデックスと同じようなパフォーマンスであれば並の運用者であれば凡庸のレッテルが貼られてもおかしくないところです。しかし、依然としてその威光にほとんど陰りがないのはバフェット氏の凄いところとも言えます。
それにしてもバフェット氏のこの成績は大変興味深い。
バフェット氏は投資の世界では昔から有名でしたが、特に彼の名前が有名になったのは2008年にフォーブスの長者番付で世界1位になった時です。一般の人の目にも止まるようになり、その後もバークシャーの株主総会やバフェット氏と食事をする権利のオークションなどが多くニュースに取り上げられるようになりました。
しかし、これでバフェット氏という凄い投資家がいると知り、彼に乗ろうと思った人達は見事にうまくいかなかったわけです。(うまくいかなかったと言ってもインデックス並みなのだから悪くありませんが…)
バークシャーのインデックス並みのパフォーマンスは一時的なものなのか、バークシャーの夢のような時代は終わってしまったのか……大変に興味深く見守っていきます。
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景気が悪くなり株価が下がるときに本領発揮する投資法な気がします、