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竹川美奈子さんの金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術が、この2月のKindleの月替わりセールの対象で59%オフの650円になっています。(紙の本の定価との比較)

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術とはずいぶんな煽りタイトルですが、怪しげな金融商品や投資法ではなく、確定拠出年金という非常に地味な金融商品(制度)を紹介する本です。

私はずっと確定拠出年金を推していますが、なかなか制度が広まりません。
会社で導入しているから自動的に加入になる企業型確定拠出年金はさておき、自ら申し込む個人型確定拠出年金の利用者は、2013年末時点で17万5千人ほどと極わずかになっています。

資産運用の本でもフツーの素人向けに確定拠出年金をわかりやすく説明しようとしている本はほとんどありません。

そんな中、この本はそんな確定拠出年金を丁寧に素人にもわかるように説明している本であり、是非とも「確定拠出年金って何?」というフツーの人に手に取って読んでもらいたい本です。(Kindleじゃ手に取れないけど)


【おまけ】
なお、この本で気に入らない点は「年利15%でふやす」という部分。これは誤解を与えてしまう表現です。
本の中でも説明しているように、個人型確定拠出年金では拠出した金額が全て所得控除になります。そのため「その所得にかかるはずだった税金分が得(所得税5%/住民税10%なら合計で15%お得)」という話ですが、これは拠出した年に限ります。拠出したお金は翌年には特別な控除はなく、年利15%とは言えません。
「年利15%」と書くと「毎年15%の得がある」と読んでしまう人がいると思われますので、ここはツッコんでおきます。(むしろそう読む方が自然)



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