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NISA重複申請、数十万件にも 思わぬ顧客争奪のツケ(日経新聞)

来ました、NISAの重複申し込み対応。


NISA狂想曲第一弾の楽しみ方(補足)で書いたようにこれを楽しみにしていました。

 国税庁では、乱数表を使って複数の金融機関の中から1社を機械的に選び出し、その金融機関を通じて顧客の意思を確認することにしている。国税庁から金融機関への「重複者リスト」の送付は10月25日から始まった。各社はこのリストを基に、顧客に連絡して口座を1つ選んでもらう。
先のNISA狂想曲第一弾の楽しみ方(補足)でも書きましたが、上記のように10月1日以前に複数金融機関に申し込んでいた場合には、ランダムに1つの金融機関が仮で選ばれて顧客の元に連絡があるという"素敵な"仕組みです。


国税庁は重複申請の件数を明らかにしていない。ただ、証券大手5社(野村、大和、SMBC日興、みずほ、三菱UFJモルガン・スタンレー)では、申込件数のうち重複申請があった割合は3〜8%程度。全体も同じ比率と仮定し、358万件のうち重複申請の数を試算すると、10万〜30万件程度に上る。
重複申請数は公表されていないとのことですが、上のような証券5社の値を全体に適用するという強引な推計をすると10万~30万件程度という日経に予想。
全体の比率の数%とみても数10万件というのはさすがはNISA。各金融機関が一斉に口座獲得競争をした営業の力の凄さを感じます。


本店19階にある浅井さんのチームには、110人の重複者リストが届いた。電話などで自社への口座開設の意思を確認しているが、全体の2割は本人に連絡がついていない。12月からは手紙での意思確認も始めるが、連絡がとれても自社に決めてくれる確率は5割にとどまるという。他社に決める場合は本人がその社に連絡する必要がある。
あくまで1つの金融機関の1つのチームの事例ですが、2割が連絡つかずですか…いいですね。複数の金融機関へ申請し、その後連絡つかずに口座開設できず、なんて人も出てくるのでしょう。
金融機関側も「お前らがちゃんと連絡よこさないからだ」と言われるのは避けなければならず、連絡を取れない人にはそれなりに頻繁にコンタクトしなくてはいけないでしょう。自業自得。


日経の記事は見出しで「思わぬ顧客争奪のツケ」なんて書いていますが、どう考えても予想どおり。1人1口座しかないのに申し込み期限前に複数の金融機関が申し込み予約をさせたらこういう話になるでしょうって。


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