10月27日の日経新聞の報道です。
確定拠出年金、掛け金引き上げ
政府方針、来秋にも上限2〜3割 「貯蓄から投資」後押し

 運用の成績に応じて受け取る年金の額が変わる確定拠出年金(日本版401k)で、政府は企業・個人が毎月出す掛け金の限度額を引き上げる方針だ。企業が単独で出す場合でいまの月5万1千円を6万円程度にして、全体として2〜3割引き上げる案を検討している。

まだ政府の検討段階という話ですが、確定拠出年金の拠出限度額引き上げが検討されているようです。
企業型・個人型共に限度額引き上げを検討しているとのことなので、変更となれば影響を受ける人も多そうな話です。

私はNISA(日本版ISA)もいいけど確定拠出年金も宜しくと書いたように、老後資金の貯蓄として確定拠出年金を支持していますので、これは非常に嬉しい変更です。


なお、確定拠出年金のメリットを整理しておくと3つの税制メリットと低コストな運用商品であり、1年と少し昔に書いたものですが、以下のような記事も書いています。
 ●3つの税制メリット→確定拠出年金の税制優遇メリット
 ●低コストな運用商品→確定拠出年金には低コストの運用商品を利用できるメリットがある


また、1年前との違いとして個人型確定拠出年金も進化しています。以下のように野村證券とSBI証券の投資環境が進歩しています。

野村證券の確定拠出年金が低コストな野村DCインデックスファンドシリーズの取り扱いを開始
・SBI証券が一般口座では低コストなEXE-iを個人型確定拠出年金でも採用





拠出額の上限変更に話を戻します。
私の場合、現在は「他企業年金がある場合の企業型」になるので限度額は25,500円→3万円強程度と数千円の上昇にすぎませんが、それでも「個人の拠出金は全額所得控除の対象」+「低コストファンドで運用」というのは非常にうれしい話です。

これが実現するならば、あとは会社が「マッチング拠出導入」及び「マッチングで限度額まで利用できる程度に会社の拠出額を増額してくれること」に期待です。(遠い…)


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