ちょっと旬が過ぎてしまいましたが、日本でバンガードの米国増配株式ETF(VIG)が購入可能になっています。


このETFの面白いところは「バンガード・米国増配株式ETF(VIG)」は、NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックスへの連動を目指します。このインデックスは、10年以上連続して増配の実績を持つ米国普通株で構成されています。(参考:バンガードのサイト)とあるように、連続増配している企業の株式のみで構成されています。
長年高配当でもリーマンショックの際に増配が止まっているとここから落ちてしまいます。


ここで面白いのは連続増配企業というカテゴリーです。

日本ではなかなか長年にわたって連続増配を続けている企業は聞きません。花王が連続増配を続けており、これが23期連続で日本企業のトップでしょうか…

一方、VIGが投資対象とするアメリカ株に目を向けると25年以上増配している企業が多数あります。

The DRiP Investing Resource Centerというサイトに「25年以上連続増配のアメリカ企業リスト」があります。本日時点では2013年9月30日時点でのデータですが、これで見ると25年連続増配企業は105社もあります。
前年=今年でもリストから消えてしまう厳しい条件の中で105社もリストに載っています。

最長は60年のDiebold Inc.で唯一の60年以上増配企業です。
Diebold Inc.以外でも50年以上で見ると17社もあり、この中には以下のような有名企業も入っています。
 ・Procter & Gamble (57年)
 ・3M Company (55年)
 ・Johnson & Johnson (51年)
 ・Coca-Cola Company (51年)

他にも有名どころ(時価総額1000億ドル超)では以下の企業が、この増配25年超クラブに名を連ねています。
 ・AFLAC (30年)
 ・AT&T (29年)
 ・Chevron (26年)
 ・ExxonMobil (31年)
 ・PepsiCo (41年)
 ・Wal-Mart Stores (39年)

「ウォールマートは従業員に厳しいのに株主には・・・」とか。




なお、このサイトの情報でさらに面白いのは過去に増配を続けていたが、リストから消えてしまった企業も理由(減配、配当変化なし、M&A、その他)と共に記録されています。
過去に25年以上増配が続いていた企業としては以下のような企業があります。
25年以上増配していた企業

これらの企業でリストから消えた理由で多いのは2010年=2009年。
リーマンショックともいわれた経済危機だけにこの試練に耐えて増配を続けるのは厳しかったようです。


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