サラリーマンなら給与をもらいます。
100万円と言えば、1か月の給与ではなかなかもらえない金額です。1回のボーナスで届く人もいるが…という水準でしょう。
手取り25万円なら4か月分の給与であり、そんな給与における100万円の価値は高い。

一方、数千万円の住宅ローンの中の100万円の価値はどうでしょう。
同じAさんにとっての100万円ならば価値は同じはず…ですが、感情は違います。

給与では100万円どころか10万円の多簿でもいろいろ考えてしまうが、住宅ローンの残額が3258万円か3158万円のような100万円など誤差のように思えてしまう人も多いのではないでしょうか?


細かいものほど金額の差が気になって、大きなものほど金額の差が気にならない

こんな心理作用です。
より細かい話にすれば、スーパーでの買い物で卵の値段の数十円差は気になるが、マンション購入では数十万円くらい「まあいいか」となってしまう現象です。


この心理作用は投資のみならず家計においても強敵です。
せっかく細かいところで気を使って節約をしているつもりなのに、大きなところで袋に穴が開いているせいでお金が貯まらない…ということになります。
感情の問題なので、そのような感情を持たないというのは難しい。しかし、そのような感情の作用を認識することで意識して手綱を引き締めることもできるでしょう。

感情では「給与の100万円」と「住宅ローンの中の100万円」の価値が違います。が、それは実際の会計とは違うということを意識しましょう。


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