多くの金融詐欺事件があります。

近年で最も有名なのはマドフ事件でしょうか。日本でも多くの詐欺事件が発生しています。

その多くのケースで詐欺の首謀者やそれに関与したものが逮捕/起訴されているように詐欺は騙す側に責任があるのは間違いありません。
しかし、騙された側に落ち度が無いとは言えません。

多くの詐欺事件に共通するのは、高い元本の安全性と高利回りです。
「ハイリスクハイリターン、ローリスクローリターン」の投資法則を無視した金融商品を宣伝するのが詐欺の手口です。(「リスクがあるけど高利回り」と謳う詐欺もあるかもしれませんが、そういう商品に出資する人がほとんどおらず資金が集まらない→事件にならないと推測)

この手の詐欺事件が報道されると、外野からは「何で騙されるかな。そんなうまい話は無いよ。」という声が出ます。これは仕方ない話です。元本が安全で年利30%とか夢のような商品が自分にだけ回ってくることなどまずありません。
詐欺師の仕掛けが上手かったという話もあるでしょうが、騙されてお金を出してしまった側には落ち度があると言わざるを得ません。(痴呆症発症など相応の事由がある場合は除く)


詐欺にあった方はかわいそうではあります。しかし、自分の不注意さ/無知さの結果をしっかりと見なくてはいけません。「詐欺師が悪い、自分は善意の被害者だ」では済まないのです。


「自分がしたことの結果を見るのは怖いだろう。だがしっかり見ることだ、片側だけが悪い戦争はない。」 (by 揚羽)



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