先のインデックス投資への批判はOK、でも少しは知識をつけてからお願いしますで、広瀬隆雄氏のマルキール氏/インデックス投資批判が的外れと言いましたが、それではインデックス投資とはどんな投資かを簡単に。

このブログでも何度か書いていますが、国際分散投資の長期保有は合理的な投資方法であり、儲かる可能性が高い投資方法です。だからこそ私もこの投資方法を実践しています。

しかし、合理的で儲かる可能性が高い≠必ず儲かるです。
超低コストで広範に国際分散投資してさえいれば、必ず儲かるというわけではありません。
超低コストで国際分散投資すれば必ず儲かるわけではない(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)
「インデックス投資が絶対!!!」
という考えでは
「絶対に」ありません。

上記は当ブログ、及びインデックス投資を草の根で広げてきた人気投信ブログのインデックス投資に対する考え方です。(自分のブログをそんなところに並列に並べるなって?)
基本的には皆が書いているようにインデックス投資の考え方では、「インデックス投資は絶対儲かる投資法ではありません」。

もう一つサイトを紹介。
インデックス投資を広めるに一役買った内藤忍氏がかつて社長を務めたマネックスユニバーシティの「長期」「分散」「低コスト」「積立」「インデックス」を推奨するサイト(2.失敗しない投資の方法)です。
このように株式のような相場の影響により短絡的には価格変動の激しい資産であっても、長期で持ち続ければ右肩上がりの成果が得られる可能性が高いことがわかります。
投資にはリスクがあります。リスクとリターンの関係からわかるように、絶対に資産が殖える、必ず成功する、そんな投資法はありません。
大切なことはリスクを自分でコントロールできる範囲に抑えること、です。なぜなら投資の失敗の理由の多くは、リスクの取りすぎによるものだからです。

インデックス投資を推奨していますが、ここでも「長期投資≠絶対儲かる、長期投資=儲かる可能性が高い)」「絶対に資産が殖える、必ず成功する投資法は無い」と言っています。

ということで、「インデックス投資≠絶対儲かる投資法」でお願いします。


あと、以下もよくある間違えた指摘なので補足します。
これが野球なら、『練習しなくて、イチローのようになれる方法』という本を出せば、まちがいなく世間の笑い物になるでしょう。

でも「インデックス・ファンドにただ投資すればOK」と言われると(あ、そうか)と感心してしまうところが、投資の難しいところです。

野球をプレーする人には、未経験だけど始める人というド素人レベルからアルバート・プホルス(MLB最高の選手)までいます。イチローは限りなくプホルスに近い存在です。
投資の世界にも、未経験だけど始めるというド素人レベルからバフェットのような人までいます。

『練習しなくて、イチローのようになれる方法』という本と対比するなら『バフェットのようになれる方法』でしょう。確かにこんな本を出せば笑われます。しかし、インデックス投資は決して一流を目指す投資家ではありません。凡庸な平均的なところを狙う投資方法です。
野球で例えるなら、ド素人〜トッププロまで含めた全世界の野球人口の中で平均辺りを目指す方法と同じです。
本ならば『野球の基礎』のような本です。あまり笑えません。

ということで、インデックス投資は、バフェットのようなトップの成績を目指すのではなく、ごく凡庸な成績を狙う投資法ということでお願いします。


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